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ニュースレター
2013(平成25)年3月 ニュースレターダイジェスト第107号
2013(平成25)年1月・2月合併号 ニュースレターダイジェスト第106号
2012(平成24)年12月 ニュースレターダイジェスト第105号
2012(平成24)年11月 ニュースレターダイジェスト第104号
2012(平成24)年10月 ニュースレターダイジェスト第103号
2012(平成24)年9月 ニュースレターダイジェスト第102号
2012(平成24)年8月 ニュースレターダイジェスト第101号
2012(平成24)年7月 ニュースレターダイジェスト第100号
2012(平成24)年6月 ニュースレターダイジェスト第99号
2012(平成24)年5月 ニュースレターダイジェスト第98号
2012(平成24)年4月 ニュースレターダイジェスト第97号
2012(平成24)年3月 ニュースレターダイジェスト第96号



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2013(平成25)年3月号ニュースレターダイジェスト第107号

★★ 2012年度新たにヘルプラインカウンセラー4名登録 ★★
 ヘルプラインカウンセラー資格認定規に基づき,2013年2月24日,3月3日に資格認定会議が行われ,4名の方が認定され,ヘルプラインカウンセラーとして登録されました。

★★ 認定NPO法人に関する共同研修実施報告 ★★
2月17日に開催した研修報告をホームページに掲載しました。
認定NPO法人に関する共同研修会報告
    http://www.griefwork.jp/main/ninteiNPO.html
資料 http://www.griefwork.jp/main/pdf/ninteiNPO-5.pdf

★★ 広報活動報告 ★★
 2012年12月から,西讃,中讃,東讃地区の県・市町保健福祉担当部署,保健センター,ハローワークなどに会員が訪問して広報に努めています。
 これまでに20カ所を訪問。GWKのチラシ,グループミーティングと電話相談のブロシュールとPRカードなどを持参し,相談事業のみならず,技術援助,人材育成,啓発活動などの事業説明を行っています。
 地域に根ざした活動をおこなうために,保健福祉の領域に限定せず,これからも訪問を続けて,連繋をとり,情報をお届けしていきます。

★★ 相談担当者研修報告 ★★
 2012年度の実務者研修は,12月から3月にかけてスーパービジョンを4回実施しました。事例提供者へのスーパーバイザーからの助言のみならず,参加者からの意見交換が行われます。相談の現場では特別意識されなかったことも,別の視点からの質問によって,新たな課題が見えてくることもありました。
 2013年度の研修企画は,相談担当者会議で話し合います。

★★ 相談担当者会議 ★★
 毎月,相談事業の報告を行い,検討事項を話し合っています。3月17日に開催した第8回会議では,電話相談のコーディネーターからみた課題について話し合いました。
 また,2013年度に開設を目指している個人面談による相談事業について検討を継続しています。

◆おしらせ◆
第8回(2013年度第1回)通常総会について
2013年5月12日(日)13:30〜14:30 高松市男女共同参画センターで開催します。
2012年度事業報告,収支決算案,役員改選についてお諮りします。
会員のみなさまのご出席をよろしくお願い申し上げます。

◆ 第7回(2012年度第2回)通常総会開催される
日時:2013年3月10日(日)13:30〜14:30
会場:高松市男女共同参画センター第2会議室
出席:正会員総数38名のうち出席12名,委任状16名
 杉山理事長から開会のあいさつがあり,グリーフワークの地域浸透を目標として活動していくことの表明があり,そのために(1)2012年度までにGWKの各事業の実施要領や要綱,倫理規程等の整備をしたこと,(2)昨年夏の意向調査に従い,次年度の事業の担当についての声かけに対し,会員の協力のお願い,(3)横のつながりを大切にするために,相談担当者会議への参加の呼びかけ,(4)認定NPOの取得も視野に入れて,広く寄付の協力のお願い,の4点が挙げられた。また,個別相談を来年度中の立ち上げを目標にしていることを報告し,昨年12月からGWKの広報に足を運んでいるが,相談件数が少ない現状があり,会員への協力の呼びかけをした。

審議事項
第1号議案:2013年度事業計画案について
第2号議案:2012年度収支補正予算案および2013年度収支予算案について

第1号議案については,普及啓発,技術援助,相談,人材育成,教育研修,管理運営の各担当理事より事業案について説明がなされ,出席者全員異議なく承認された。
第2号議案については,池島副理事長より説明がなされ,出席者全員異議なく承認された。
会員からの質問と意見して,講師派遣の派遣料と他団体との連繋についての提案があった。

◆ 3月10日 第48回理事会開催される
<報告事項>
  1. 第7回通常総会について
    3月10日に開催された通常総会の報告があった。
  2. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の経過報告
    担当理事より,電話相談支援事業,対面型相談支援事業,人材養成事業について報告された。
  3. 事務局へのクレーム電話対応について
    クレームの内容と対応について報告があった。
<審議事項>
  1. 2012年度事業報告,収支決算案について
    2012年度事業報告と収支決算について,基金事業の実績報告書の作成状況と今後のとりまとめ作業を含め,決算見込みの説明があり,第8回通常総会までの作業について事務局の提案どおりで了承された。
  2. 次期役員体制について
    役員改選の年度にあたり,新体制の準備と理事定数について審議された。審議内容を踏まえて,次回の理事会までに理事長が案を示し継続審議を行うことで了承された。
  3. 定款の見直しについて
    理事長から,定款の見直し案の説明があった。県からの助言を受け,2012年4月の法改正により一部文言の改訂があることと,内容の見直しについて審議されたが,継続審議となった。

事務局の紹介 
  • 現在,2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業(以下「基金事業」という)の実績報告書の作成を行っています。また,県の担当課との協議を行いつつ,2013年度基金事業計画書を提出しています。内示額に従い,交付申請を行う予定です。
  • 4月は,県税と市民税の減免の手続きのため,書類作成を行います。
  • 毎月の行事については,報道関係への情報提供を行ったり,会議室の予約,関係機関からの照会に対する回答,総会や理事会の準備と議事録の作成などを行っています。



4月の予定
  4月7日(日)13:30〜 理事会
  4月14日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
  4月14日(日)13:30〜 理事会
  4月21日(日)10:00〜11:30 第9回相談担当者会議
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2013(平成25)年1月・2月合併号
      ニュースレターダイジェスト第106号

理事長メッセージ
***新年に思う***
「優先座席」を設置しなければならない社会であることを悲しいと思う。座席はもともと譲りあうものである。私たちの社会は,「席を譲られる人」と「席を譲る人」という人と人との固定化した関係を作ってしまっているかのように思える。こうした現象は,人それぞれの自発的意思のもとに行われるはずの互助の精神には程遠く,私たちの地域社会で何らかのトラブルや問題が起こりやすくなっていることを前提として,事前に責任の所在を人と人との間に組み込んでおこうとする目に見えない第三者の事なかれ主義以外の何ものでもない。
人はストレスがかかったときに,特定の誰かのせいにすることで,集団のバランスを維持しようとする方向へ振れてしまう危うさをつねに有している。パワーハラスメント,虐待,体罰,いじめなどの社会問題が起きるたびに,家庭,学校,職場などの中に,責めを負うべき特定の「誰か」の犯人探しが繰り返される。これも人と人との固定化した関係といえよう。マスメディアと地域社会が演出する謝罪会見場面が終われば,本当は何が問題だったのかという肝心なことへの人々の関心は急速に薄れて行く。スケープゴーティングは,人々の心に深い闇の世界を残していく。誰かに期待したり誰かのせいにすることではなく,一人ひとりが自分の内なる声と向き合うことに立ち戻らなければならないと思う。
座席を譲る人になることもできれば,譲られる人にもなることもできる社会は,私たちが,あるときは相談する人にもなれば,あるときは相談される人にもなれる社会でもある。私たちが目指すところは,人と人とのつながりに,グリーフワークという心の過程が行き交う地域づくりである。人は誰も与えられた時を生きるなかで苦難や別れを経験し,悲しみに打ちひしがれ,二度と立ち上がれない のではないかと思ってしまうことさえある。喪失に伴う痛みの記憶は人生の歴史に刻まれて行く。それでも,人は,希望に向けて再び歩みを進めることができる心の過程のなかに生きていると信じたい。
グリーフワークが地域に浸透して行くには,気が遠くなるほどの時間とエネルギーを要することかもしれない。葉の先から滴る雫が,乾いた大地に一筋の流れをつくり,それがどこかで別の芽吹きを促していくがごとくである。しかし,グリーフワークへの理解が,人々の心の再生を助けるものでありいのちを慈しむことであるという確信が,長い道のりを支えてくれる。なにごとも,近道はない。一人ひとりの哀しみに,心を寄せて取り組むことを大切にしていきたい。

グリーフワークかがわの活動へのご支援を,これからもよろしくお願い申し上げます。

   2013年1月25日
グリーフワークかがわ
理事長  杉山洋子

◆おしらせ◆
第7回通常総会(2012年度第2回通常総会)について
2013年3月10日(日)13:30〜14:30 高松市男女共同参画センターで開催します。
2013年度事業計画,収支予算案をお諮りします。
正会員のみなさまのご出席をよろしくお願い申し上げます。

◆1月20日 第45回理事会開催される◆
<報告事項>
(1) 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の経過報告
 担当理事より,電話相談支援事業,対面型相談支援事業,人材養成事業について報告され,2012年度12月期収支決算書(事業別)(案)をもとに,2012年12月末までの支払い状況についての説明がなされた。
(2) 第5回・第6回相談担当者会議(12月16日・1月20日)について
 第5回会議で,ホットラインからヘルプラインへの流れをつくる必要性について議論されたことで,ホットラインの留守番電話応答メッセージをヘルプラインの電話番号を案内するものに変更した旨の報告があった。また,第5回・第6回会議を通して個別相談事業について審議され,実施要領に基づきGWK本体事業として位置づけること,また,名称を「うつ病予防カウンセリング」とし,「あなたのブルーな気分に寄り添います」をキャッチコピーとすることが案としてあげられ,これを理事会の審議事項とする旨の報告がなされた。
 第6回会議では,ヘルプラインカウンセラー養成講座についての疑問点が出され意見交換が行われたが,これについては,次回の講師・担当者合同会議の中で議論されるべきものとして了承された旨についても報告があった。
(3) 相談担当者研修(第1回 2012年12月19日)
 2012年12月19日(水)18:00〜20:00に,相談担当者研修としてスーパービジョンが行われたことが報告された。

<審議事項>
第1号議案  第7回通常総会,第8回通常総会について
    第7回通常総会(2012年度第2回通常総会)は,2013年3月10日(日)13:30〜14:30,第8回通常総会(2013年度第1回通常総会)は,2013年5月12日(日)13:30〜14:30に開催し,両日とも総会終了後に理事会を開くこと,並びに議案について事務局からの説明があり了承された。

第2号議案  2013年度事業計画,収支予算案について
    2013年度事業案,収支予算案とも事務局案を修正し,次回理事会で議論することが了承された。

第3号議案  認定NPO法人に関する共同研修について
    担当理事より2013年2月17日(日)13:30〜16:00に開催される「認定NPO法人に関する共同研修」についての説明があり,会員の出欠と講師への質問をとりまとめている旨の報告があった。

第4号議案  広報活動について
    担当理事より12月〜1月に行われた広報活動の進捗状況についての報告があり,今後の予定として小豆地区の関係機関,中讃地区の関係機関への訪問について説明があり了承された。

第5号議案  個別面談による相談事業について
    第5回・第6回相談担当者会議で,個別相談事業実施要領をもとに,GWK本体事業として「うつ病予防カウンセリング」をスタートさせることについて議論がなされた旨の報告があった。人材の確保,役割分担,チラシ作成,ホームページへの掲載,関係機関への周知などの準備が必要であることについて確認がなされた。
  開始の時期は,2013年度第1回通常総会終了後の6〜7月が適当ではないかとの意見をもとに,4月にカウンセラーの募集・認定,5月に事前研修,5〜6月に広報,6〜7月に開始というタイムスケージュール案が提示され,了承された。
  今後の検討事項は,(1)スーパービジョン(2)開設日時(3)カウンセラーに対する報酬(4)料金などであるが,詳細については次回理事会で議論することが了承された。また,施行細則を定めたうえで,会員を対象とした事業説明会を開く必要性についても議論がなされた。


◆2月10日 第46回理事会開催される◆
<報告事項>
  1. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の経過報告
    担当理事より電話相談支援事業と対面型相談支援事業の経過について報告がなされた。
  2. 相談担当者研修(第2回 2013年1月23日)報告
    2013年1月23日(水)18:30〜20:30に,相談担当者研修としてスーパービジョンが行われたことが報告された。
  3. NPO法人会計研修(中級編)参加報告(1月23日 10:00〜12:30)
    1月23日(水)にサンポートホール高松にてNPO法人会計研修への参加報告がなされた。内容は「NPO法人会計基準を学ぼう!」。NPO法改正とNPO会計基準の位置づけ,財務諸表の体系,財務諸表の注記について。GWKの現在の「収支計算書」の書き方は概ね差し支えないこと,「収支計算書」を「活動計算書」に変更するために,一部の科目変更と計算上の操作が必要であることが確認できたと報告された。
<審議事項>
第1号議案  2012年度補正予算案,2013年度事業計画,収支予算案について
    事務局より,2012年度補正予算案について,平成24年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業費補助金額が2012年3月11日開催の第5回通常総会において承認されたことから変更があったため,第7回通常総会での承認を得る必要があることの説明があった。
 また,2013年度事業計画,収支予算案については,継続審議とし,2月18日(月)18:30〜第47回理事会を招集し,集中審議することで了承された。

第2号議案  第7回通常総会について
    事務局より,第7回通常総会の案内文と事業計画書の提出があり事務局案で了承された。総会の案内文書は正会員38名への発送作業を2月23日(土)の13:30から行う。さらに,総会の出欠通知は3月4日までに理事長宛にメールまたは郵送で通知すること,出欠の取りまとめは森岡理事が行うことで了承された。また第7回通常総会における役割分担について理事長案で了承された。事業案説明は各担当理事から行う。

第3号議案  2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座について
    杉山理事長より2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座の終了報告と,講師・担当者合同会議(第3回)についての報告があった。この会議の内容を踏まえて,2013年度のヘルプラインカウンセラー養成講座の開催時期,インターバル,内容等については検討課題とされ,相談担当者会議と理事会で議論していくこと,また会議室については仮予約として9月中旬から12月にかけて8回押さえていること,このことを2月17日に開催される第7回相談担当者会議で杉山理事長より説明し,検討してもらうことで了承された。

第4号議案 2012年度ヘルプラインカウンセラー資格認定について
    杉山理事長より提出された「特定非営利活動法人グリーフワークかがわ ヘルプラインカウンセラー資格認定規則第九条に規定するグリーフカウンセラー資格認定委員会について(案)」は,提出内容のとおり了承された。この資格認定規則は2013年2月10日付けとする。
 現在4名から認定申請があり,認定会議は2月24日と3月3日に開催,3月4日付で結果を通知し,3月19日までに登録を行うことで了承された。

第5号議案 新ヘルプラインカウンセラー登録者の事前研修について
    新たに登録される新ヘルプラインカウンセラーを対象とした事前研修の計画を,相談担当者で年度内に開催できるように計画することで了承された。また,希望があれば既存のヘルプラインカウンセラーも事前研修に参加できること,今後は個別相談も含めた研修を数回開催することで了承された。

第6号議案 広報活動について
    担当理事より,関係機関への訪問について報告があり,次回は2月25日に琴平・まんのう・善通寺・三豊・観音寺にある関係機関への訪問を行うことで了承された。当日のスケジュールは曽利が作成し,杉山理事長から関係機関へアポイントメントを取ることで了承された。

第7号議案  個別面談による相談事業について
    2月17日に開催される第7回相談担当者会議で杉山理事長が案を提出し,具体的な議論を行うことで了承された。

第8号議案 2013年度事業担当者について
    2013年度の事業は2012年度に行った会員意向調査内容に基づいて担当してもらうことで了承された。


***** 編集担当者よりごあいさつ *****
今月号から,ニュースレターの編集は主に植村が担当することになりました。これまでの編集担当のみなさまにご助言をいただきながら務めていきたいと思います。理事をはじめ,会員のみなさまからの積極的なご寄稿をお待ちしています。また編集担当から原稿をお願いするときにはご協力をよろしくお願いします。

今後の予定
   2月17日(日)10:00〜11:30  第8回相談担当者会議
   2月17日(日)13:30〜16:00  認定NPO法人に関する共同研修
   2月24日(日)            ヘルプラインカウンセラー資格認定面接,認定委員会
   2月27日(水)18:30〜20:30  第3回相談担当者研修
   3月3日(日)             ヘルプラインカウンセラー資格認定面接,認定委員会
   3月10日(日)10:00〜11:30  グループミーティング
   3月10日(日)13:30〜14:30  第7回通常総会
   3月10日(日)14;45〜16:30  理事会
   3月13日(水)18:30〜20:30  第4回相談担当者研修
   3月17日(日)10:00〜11:30  第9回相談担当者会議
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2012(平成24)年12月ニュースレターダイジェスト第105号

◆広報活動◆
 関係機関に出向きGWKの事業説明を行っています。
2012年12月17日から,会員が関係機関に出向き,ブロシュールとPRカードを持参して事業説明を行なっています。相談事業,講師派遣,技術援助・技術協力,会員募集,冊子頒布などについて説明しております。継続的に行いますので,会員のみなさまには引き続きご協力をお願いします。
また,広報先としてお心当たりのある方は事務局までご連絡ください。(事務局090-6288−1011 月〜金10時から18時 担当森岡)

◆相談担当者会議◆
現場での課題を話し合うなかで,研修の機会になっています。
相談担当者会議は,毎月第3日曜日,高松市男女共同参画センターにおいて開催しています。グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーの登録されている方はご出席ください。
次回は1月20日(日)10:00〜11:30です。
現在GWKで実施しているグループミーティングと電話相談の現場の報告,課題の検討などを行ったり,最近では個別面談事業の立ち上げについて話し合っています。
援助者として,生身の人間として,相談を引き受けるうえでのしんどさを語れる場であったり,共感される場にもなります。援助する側が支えられる環境が作られ,ケアされることにより,クライアントと真摯に向き合う姿勢が養われ,結果的にグリーフケアをもたらすことにつながります。また,カウンセラー相互の情報交換によって,相談事業としての連繋がとりやすくなります。

◆相談担当者研修◆
12月19日から始まりました。
相談の実務者研修としてスーパービジョンを行なっています。
次回は1月23日(水) 18:30〜20:30です。
対象はグリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーとして登録している方すべてです。
相談技術の向上を図るためのスーパーバイザーによる事例提出者に対する技術的助言に加え,出席者相互の質疑や自由な意見交換をとおして,普段の相談活動に活かせるヒントを得ることも狙いとしています。
第1回(12月19日)は,中心テーマとして,相談の「キャンセル」「予約されているのに連絡がない場合」の考え方や対応について議論されました。

******************

◆◆報告:2012高松市男女共同参画市民フェスティバル◆◆
1.ワークショップ 第10回公開セミナー
  新たな旅立ちへの支度                講師:阪井 眞利子

少子・超高齢・多死社会といわれる現在,終活(人生の終わりのための活動)という言葉も認知されてきました。死の準備をすることは,自分の人生を振り返る,あるいは再出発する作業になるということだと思います。
自分自身がどのような最期を迎えたいのか,その時のために何をどう準備しておけばよいのかということで遺書を含むエンディングノートを作成してみました。
自分の望む葬儀をしてもらうためにも,その他いろいろ整理しておくことで残された人たちが困らないように,自分で可能な限り準備しておくことは大切です。
しかし,その時のための整理をしていても,それでも明日があると思うから生きられるのだと思います。
在宅ホスピス医師,内藤いづみさんのことばです。「人生の最期に,縁ある誰かに『ありがとう』『さようなら』と言えるために,その誰かを元気なうちから見つけましょう。

参加者:10名(講師含む)
感 想:
エンディングノートを記録することで,死に向かう自分自身への準備ができるのでは…と,参加者全員が遺言書を作成してみた。この作業を通して,参加者は個々に,自分自身の死と遺されたものへの思いを新たにした
(文責:第10回公開セミナー担当講師 阪井眞利子)

2.パネル展  テーマ:「わたしたちのグリーフワーク」

グリーフワークかがわでは,大切な人やものをなくされた後の悲嘆を共に感じ,理解し,支えることを目的としてさまざまな相談事業をおこなっています。また,カウンセラーの育成事業や公開セミナー等も実施しており,それらをポスター,ブロシュール等でアピールしました。もし,悲しみを誰にも話せずひとりだけで抱えている方がいらっしゃるなら,わたしたちの存在にどうか気づいてください。なにかの形で支えになれれば幸いです。
(2012高松市男女共同参画市民フェスティバル担当 植田夕香)

******************

第44回理事会が12月9日に開催される
<報告事項>
(1) 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の報告として,ヘルプラインカウンセラー養成講座の経過,ヘルプライン電話カウンセリングとホットライン電話カウンセリングの実施状況,グループミーティングについては,12月の報告と,毎月2?3名の参加者がいると報告があった。
(2) 第4回相談担当者会議が11月18日に開催された。
(3) 第10回公開セミナー(2012高松市男女共同参画市民フェスティバル ワークショップ)について,グリーフカウンセラー阪井眞利子氏による“新たな旅立ちへの支度”で 参加者は10名であった。
(4) 2012高松市男女共同参画市民フェスティバルのパネル展が11月21日?27日の間,高松市役所ロビーにて開催され,当会のイメージPRポスターの掲示と,各種ブロシュールとPRカードの配布について報告された。
(5) 技術援助として,11月17日に徳島市の「地域支援ネットそよ風」からの依頼により,徳島市ふれあい健康館で開催された「こころのケア PART2」で杉山理事長が「グリーフワーク 〜喪失と悲嘆により添うために〜」として講演を行った。

<審議事項>
  1. 認定NPO法人の申請について
     認定NPO法人制度について,香川県の県民活動・男女共同参画課から情報収集を行った結果について報告があった。
    *認定NPO法人制度については
     http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/denshi-sonota/npo/npo.htm  をご参照ください

     当会としては,認定NPO法人登録に向けて準備することと,今後,各理事が詳細を把握して申請の時期について検討することで了承された。

  2. 2012年度ヘルプラインカウンセラー認定について
     スケジュールに基づいて認定作業がなされることと,資格認定規則の条文を少し整理し,分かりやすく明記することで了承された。

  3. 個別面談による相談事業について
     相談担当者会議で議論を重ねており,具体的にどう運営していくかについては相談担当者会議で継続して審議することが了承された。
     現在,香川県自殺対策緊急強化基金事業補助金として,香川県の障害福祉課に来年度の個別面談の見込額を提出している。個別の基金事業に該当する内容について一定の回数を無料とすることで了承された。

  4. 冊子のISBN取得について
     当会の冊子(喪失の危機を克服するためのハンドブック -グリーフワークのすすめ-)を市場販売するためのISBN取得について,取得方法や取得費用について情報収集した結果について説明があった。今回は,費用効果の観点から取得を見送り,冊子の広報について課題とすることで了承された。

    冊子 喪失の危機を克服するためのハンドブック -グリーフワークのすすめ-
    グリーフワークについてわかりやすく解説しており,何度読み返しても再発見があります。講義などで積極的に利用されることをお勧めします。
    ホームページから申込用紙がダウンロードできます。
     URL 冊子紹介 http://www.griefwork.jp/main/shoseki.html
      申込用紙: http://www.griefwork.jp/main/moshikomi-book.html


  5. 広報活動について
    12月17日から活動開始する旨の説明があり了承された。

  6. メディア対応について
    ヘルプラインカウンセラー養成講座第1回においてテレビ局から取材依頼があった。今後メディアに取材依頼する際には事前にアポイントメントを取って欲しい旨を明記することで了承された。

  7. グループミーティング担当者追加募集について
    グループミーティング担当者について追加募集をすることで了承された。

  8. NPO・地域団体等支援財務専門家派遣事業について
    認定NPO取得申請のための指導を仰ぐために,情報を収集して派遣申請をすることで了承された。

  9. 第45回理事会の日程について
    1月20日13時30分より開催することで了承された。

*************
今年もお世話になりました。
おかげさまで,2012年もグリーフワークかがわとして,普及啓発,相談,人材育成それぞれの事業を進めていくことができました。一つひとつの事業を立ち上げ運営していくことは,善なる方向を目指していると確信を持てることであっても平坦な道ではありません。困難を感じるとき,人の繋がりにどれほど支えられ勇気づけられることでしょう。暮らしのなかで,気持ちが落ち込んだとき,NPO活動のよさを生かし,NPOだからこそ,お役にたてることが必ずあると思います。これからも私たちの活動が確実に地域社会に根づいていけるよう,会員一同研鑽を積み,地域での連携協力を大切にして努力をしてまいります。
会員各位のご尽力,そして関係各位のご支援ご協力にこころより感謝申し上げます。

理事長 杉山洋子

1月の予定
 13日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
 20日(日)10:00〜11:30  第6回相談担当者会
 20日(日)13:30〜16:00  第45回 理事会
 23日(水)18:30〜20:30  相談担当者研修
 27日(日)10:00〜12:00  第11回公開セミナー
 10,17,24日(木)18:30〜 ヘルプラインカウンセラー養成講座
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2012(平成24)年11月ニュースレターダイジェスト第104号

第43回理事会が11月11日に開催される
<報告事項>
(1) 10月までの電話相談支援事業のホットライン,ヘルプラインの実施状況報告があった。ヘルプラインカウンセラー養成講座は6名の申し込みがあった。
(2) 対面型相談支援事業のグループミーティングの11月の報告があった。
(3) 第3回相談担当者会議が10月21日に開催された。個別相談事業案に関する討議,広報の仕方についての討議があり,広報の方法については次回までに具体化する予定。
(4) 高松市男女共同参画市民フェスティバルの実行委員会が11月10日に開催された。
11月21日から27日まで市役所1階ロビーでパネル展に参加する。25日にワークショップとして第10回公開セミナーを開催する。

<審議事項>
  1. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の上半期の実施状況について
     対面型相談支援事業,電話相談支援事業,人材養成事業について,各担当理事から上半期の実施状況報告があった。
  2. ヘルプラインカウンセラー継続研修について
     2012年度の「グリーフワークかがわ 相談担当研修案」が示され,日程等は今後決定していくことで了承された。
  3. 2013年度の自殺対策に関する基金事業の見通しについて
     杉山理事長が県障害福祉課自殺対策担当に照会した結果,2013年度について基金事業が継続されるかどうか未定とのことだが,対面型相談支援事業としてグループミーティング,電話相談支援事業としてヘルプラインかがわ電話カウンセリングと自殺予防ホットラインかがわ,人材養成事業としてヘルプラインカウンセラー養成講座を今年度と同様に,また対面型相談支援事業の個別面談を新規事業案として,県障害福祉課へ見込み額を提出したとの報告があり了承された。
  4. 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座について
     講師,担当者合同会議(第1回)が10月21日に開催され,11月22日開講の準備が進められていることについて報告があり了承された。
  5. 個別面談による相談事業について
     個別相談事業準備会を11月7日に開催し,地域のニーズに合った個別相談事業を展開するために具体的なやり方等を相談担当者会議で自由に討論することが提案され了承された。
  6. 冊子のISBN取得について
     審議未了
  7. 広報活動について
     「グリーフワーク事業広報のための関係機関訪問時の留意点と準備物」(案)が示され,原案通り了承された。
  8. ヘルプライン電話カウンセリング担当者の日程調整について
     現在の方法について再検討し,現行のとおりで継続することで了承された。
  9. ヘルプライン電話カウンセリングブロシュールの扱いについて
     現在の方法について再検討し,現行のとおりでいくことで了承された。
◆報告◆ 「地域支援ネット そよ風」(徳島市)に講師派遣
11月17日(土)徳島市の「地域支援ネット そよ風」からの依頼により,徳島市ふれあい健康館で開催された杉山理事長が講師を務める講演会に同行しました。
講演会は,徳島市男女共同参画フェスティバルあいのミニイベントのひとつとして「こころのケア PART2」の名のもとに開催され17名の参加がありました。講演概要は次のとおりです。

<テーマ>
グリーフワーク 〜喪失と悲嘆により添うために〜

最初に,「グリーフワークとは何?」に始まり,グリーフワークかがわの歴史や活動についての紹介をおこなった。ロゴマークのカラーをブルーと決めた理由を語る中で,ブルーは涙を表し,グリーフワークの過程において涙を流すことは,だれにも備わっている自分を回復させるちからであるとの解説があった。そして青い空という自然のちからに,人は癒されるということも,スカイブルーをベースカラーとした理由のひとつであること,GRIEFの文字の構造も自立と支援を表している解説があった。
次に,4つのグループに分かれ生活の中の喪失体験やその時の感情についての話し合いをおこなった。喪失体験の当事者,体験者に接する者等,参加者はさまざまな立場にあり,それぞれの思いを発表しあった。
<ふりかえり>
○グリーフワークには,人それぞれのペースがあり,そのペースを邪魔しないことが最大のグリーフケアでもある。なぜなら,ひとりひとりに負の感情を乗り越える力は備わっているのだから…。
○喪失体験者に対し,周囲が必ずしも言葉をかけなければならないというわけでもなく,逆にあまり先々声をかけすぎることがかえって虚しいこともある。

「喪失」は,単に失うことだけではない。大切なことを得る経験ともなり得る,
「喪失」のあとの感情はさまざま,また,その人ごとのペースがある。

最後は,大きな輪になり,互いに,「これからもいくつもの喪失を経験するであろう未来の自分に向っての言葉かけ」をリレーしあって講演を終了した。

2012.11.27  記録:植田 夕香

◆報告◆ 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座が11月22日よりはじまりました。
はじめに
  • はじめに,杉山理事長より挨拶があり,ヘルプラインカウンセラー養成講座開講に際しての意義等について説明がありました。「喪失は死別体験だけではなく,私たちの暮らしの中にたくさんあります。心の危機に直面した人に対して,私たちは何ができるのでしょうか。これから皆様とともに学んでいきたいと思います」。8回シリーズで演習を中心にすすめます。
  • この事業は香川県地域自殺対策緊急強化基金事業補助金の交付を受けています。昨年,香川県での自殺者数は239人で,前年比で24人の増加となっています。
  • 次に,講師,スタッフの紹介があり,続いて参加者一人ひとりの自己紹介がありました。受講者は6名です。
「第1回テーマ:自殺に関する誤解と真実」
  • 杉山講師より,資料の配布があり,まず自殺についての自分自身の考えを書き,グループで話し合いました。この作業で,客観的に自分をみることができました。
  • その後,仮想事例をもとに,グループで事例検討を行ない,さらに各グループからの発表をもとに自由な意見交換がありました。自殺について、言葉で表現し、文章にすることにより,自殺についての意識の変化,気づきがあり,自殺にしっかりと向き合えるようになったようです。 終わりに,杉山講師より総括がありました。
「講師・担当者による降り返り」
  • 講座終了後,講師と担当者による振り返り(20:30〜21:00)を行い,演習の進め方について話し合いました。
    以上が養成講座第1回の内容となります。
    受講者の皆さまは,しっかりと受講の目的意識をもって,真剣に取り組まれていました。
    そして和やかな,やんわりとした気持ちの良い空間のなかでの2時間のようでした。
    ありがとうございました。
  • 毎回,講座終了後には振り返りを行い,次回に繋げていきます。(記録:泉保公伯)

【お知らせ】 
 2012年度相談担当研修が始まります。
 ヘルプラインカウンセラー登録者,グリーフカウンセラー登録者を対象にした継続研修を開催する。2012年度は12月から3月まで4回開催を予定している。

12月の予定
    9日(日)10:00〜 グループミーティング
   9日(日)13:30〜  第44回 理事会
  16日(日)10: 00〜 第5回相談担当者会
  16日(日)13:30〜 HLC養成講座講師・担当者合同会議(第2回)    19日(水)18:30〜 相談担当研修会(第1回)
  6・13・20日(木)18:30〜  ヘルプラインカウンセラー養成講座
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2012(平成24)年10月ニュースレターダイジェスト第103号

第42回理事会が10月14日に開催される
<報告事項>
(1) 第9回公開セミナー(9月23日開催)についての報告がなされた。
(2) 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の経過報告として,自殺予防ホットラインかがわとヘルプラインかがわ電話カウンセリング並びにグループミーティングの報告があった。
(3) 第2回相談担当者会議(9月16日開催)についての報告がなされた。
(4) 山陽放送局からの取材(9月26日)について、報告がなされた。

<審議事項>
  1. 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座開催について
     講師と役割分担が示され,10月21日開催の第1回講師・担当者合同会議で詳細な役割分担について協議すること,及び12月16日に中間の講師会を開催することで了承された。
  2. 個別面談による相談事業について
     個別面談に関する実施要領案についての提案があり、了承された。今後、相談担当者会議の中でプロジェクトチームを結成させ,研修も含めて具体的なところを決めていくことが了承された。なお、相談事業は,GWK本体の事業として立ち上げていくこと,基金事業が25年度以降も継続するならば,基金事業を活用し、取り組むことも了承された。
  3. 参画センター市民フェスティバルの参加について
     パネル展には,グリーフワークかがわのポスター,「ハンドブック」の表紙及び紹介,ハンドブックの申込書,各種リーフレットを展示することと役割分担について了承された。
  4. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の上半期の執行状況について
     次回理事会で,各事業の担当理事から上半期実施状況について報告することが了承された。
  5. 2013年度の自殺対策に関する基金事業の見通しについて
     2013年度の基金事業について,杉山理事が県の担当者と協議し,執行見通しについて状況を確認し,次回の理事会で報告することが了承された。
  6. 広報活動について
     市町の保健センターへ,GWKの紹介及び基金事業活動について,先にリーフレットを発送したことを活用して2人1組で訪問する為の役割分担を決め,早急に行動することが承認された。10月21日の相談担当者会議で、具体的なことについて協議を行うことが了承された。
  7. 2013年度以降のグループミーティングのあり方及び担当者の募集について
    8月に実施した会員の意向調査を受けて,ミーティングを希望した会員を対象にミーティング参加についての条件を示し,意思確認を行うことが了承された。
  ◆◆◆公開セミナー報告◆◆◆

第8回公開セミナー
子どもの中の喪失・・・家庭・親

「家庭・親」と離れて暮らす子どもたちにとっての「喪失とは」というテーマでお話ししました。
「児童養護施設」・「児童虐待」・「発達障害」について説明をしたあと、この子どもたちが「失くしたもの」とはについて考えていただきました。
「失くしたもの」ではなく、初めから無かったのではないか、そして何が「無い」のか。
・自己肯定感がない、居場所がない。
・親からの無償の愛がない。
・家庭で学ぶ人間関係が学べない。経験が少ない。
・愛着の環境・対象がない。などの意見をいただきました。
これらが「無い」ことに気付いたとき、子どもたちは「問題行動」として、自分の
「喪失感」を訴えているのではないだろうか、と考えました。
また「愛着」について、「愛着関係」が形成されていないのではないか、と考えました。
「愛着障害」といわれる反応を示す子どもについても、話し合いました。

「家庭・親」と離れて暮らす子どもたちだけではなく、一般的な家庭に暮らす子ども
たち、今の子どもたち全体が抱えている問題はこの「不安定な愛着関係」にあるのではないでしょうか。これを改善するには「愛着形成の再構築」が必要であるという結論に達しました。この「愛着形成の再構築」については、まだまだ課題を残すところであります。
(文責 第8回公開セミナー講師 山地靖子)

第9回公開セミナー
私たちのグリーフケア〜回復する力を信じられますか〜

悲嘆の過程は人それぞれの経過を辿る。落ち着きを取り戻したと思えても,また悲しみの感情が溢れ,さまざまな感情が交錯することもある。複雑な感情をひとりで抱えられなくなったとき,話を聴いてもらったり,ともに過ごしてくれる人がいると支えになる。ところが,もし,やっとの思いで苦しい思いを打ち明けたとき,相手からこんな言葉が返ってきたらどんな気持ちになるだろうか。「専門家のところへ行って話を聴いてもらったらいいと思う」
この言葉が,さらなる喪失感をもたらすということを,私たちは気付かなければならない。人の繋がりを,いとも簡単に切ってしまっている。今回のセミナーでは,悩みを聴く立場にあるときに落ち着いて話を聴けるための演習と意見交換を行った。
演習は,まず参加者が2人組になり,母親を亡くした人と,その人の悩みを聴く立場の人という役割でロールプレイを行った。そのあと4人グループになり,ロールプレイでの体験をとおして「悩みを聴く立場にあることを自覚しているとき,カウンセリングでいう傾聴,受容,共感ということを離れて,どのようなことに留意するか」について話し合い,後半は「悩みを聴く立場にあるとき,私たちはどういう気持ちになるか」を話し合った。話を聴くときには,相手の感情,意図,信条,期待を,理解しようとする積極的な姿勢が必要であること,話を聴くなかでしんどくなったときに,聴く側の不安を解消するための質問をしてしまうこと,それは決して相手のための質問ではないことを自覚しなければならないという意見があった。
悲嘆の過程は,どんなに複雑であっても,その人にとって自然で,たいせつな道のりであるという認識と,一人ひとりに備わる回復力への信頼によって,いま目の前にいる人が抱えている複雑な感情や繰り返し語られることも,聴き続けることができるのではないだろうか。回復力への信頼感は,その人を理解しようとする意志を持ち続けることの原動力になるのではないだろうか。
(文責 第9回公開セミナー講師 杉山洋子)


11月の予定
    11日(日)10:00〜  グループミーティング
    11日(日)13:30〜  第43回 理事会
    18日(日)10:00〜   第3回相談担当者会
    22日(木)18:30〜  ヘルプラインカウンセラー養成講座開講
    25日(日)10:00〜  第10回公開セミナー
    22日(木)〜27日(火)
       2012高松市男女共同参画市民フェスティバルパネル展
               (会場:高松市役所)
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2012(平成24)年9月 ニュースレターダイジェスト第102号

第41回理事会が9月12日に開催される
<報告事項>
(1)グリーフワークかがわの事業広報
 ちらし,相談事業各種ブロシュール,
PRカードの関係団体への発送が
8月26日に行われた。

(2)2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業のヘルプライン,ホットラインの件数等について,担当理事より報告がなされた。
(3)香川県地域自殺対策連絡協議会が9月4日に開催され,出席した理事より報告がなされた。

<審議事項>
  1. 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座開催について
     ヘルプラインカウンセラー養成講座の担当者と相談担当者で,養成講座の企画会議を9月16日に予定しており,スケジュールの見直しを行うことが承認された。
  2. 広報について
     他の団体が行っているシンポジューム等の情報を積極的に得て,会場にブロシュール等と配布すること,また県の担当課にPRカードを置いてもらうよう依頼するなどの提案がなされた。今後も広報について継続審議とすることで承認された。
  3. 高松市男女共同参画センターの市民フェスティバルの参加について
     公開セミナ―をワークショップとして参加する予定であり,パネル展の参加も申し込んでいる。当日の役割分担当については,今後の審議とすることが承認された。
  4. 正会員への意向調査結果の中間報告について
     「グループミーティングの運営」について協力希望者が多く,研修を定期的に実施し,新しい方には積極的に研修に参加できるように研修の充実を図ることや,仮想場面を想定してグループミーティングをしてみる研修が必要であるという意見が出された。正会員に対しての結果報告を行うことと,来年度に向けて理事会に提出する資料を準備することで承認された。
10月の予定
  14日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
  14日(日)13:30〜16:00 第42回 理事会
  21日(日) 9:30〜11:00  第3回相談担当者会
  21日(日)11:00〜12:00 ヘルプラインカウンセラー養成講座講師
                   担当者合同会議
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2012(平成24)年8月 ニュースレターダイジェスト第101号

第40回理事会が8月12日に開催される
<報告事項>
(1) 公開セミナー第8回(7月22日開催)について
 講師は,グリーフワークかがわ会員山地靖子さん,テーマは「子どもの中の喪失・・・家族・親」であった。
(2) 技術援助依頼について
 社会的包摂サポートセンター香川支部より技術援助の要請があった。
(3) GWK広報チラシの完成について
 広報チラシ2,000部が完成した。
(4) 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の経過報告
 ヘルプラインとホットラインについて実施報告があった。
(5) 高松市男女共同参画センター登録団体交流会について
 7月28日,標記の交流会が開催され,理事長が出席した。

<審議事項>
  1. 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座開催について
     8月19日開催の相談担当者会議において,執行部としては開催の意向を明確にするとともに,相談担当者会議における議論と意見を大切にして,本事業の企画運営への積極的参加を促すことで了承された。
  2. グループミーティング参加者からのクレームについて
     グループミーティング担当者からの報告書と電話の対応の記録が示され,今回の経験を実務担当者間で共有しておくことの意義が確認され,相談担当者会議において報告することで了承された。
  3. 広報について
     印刷が完了したGWKのブロシュールと広報用チラシ,各事業のブロシュールとPRカードについては,相談担当者会議おいて,関係機関への発送作業を呼びかけるとともに,その他の配布方法についても,相談担当者の意見やアイディアを聞くことで了承された。
  4. 身近な人をなくした方のグループミーティング実施要領について
     身近な人をなくした方のグループミーティングの実施要領(案)について審議が行なわれ,一部修正の後承認され,発効期日を2012年8月12日とした。
  5. 平成24年度香川県自殺対策連絡協議会について
     9月4日(火)14時より香川県庁において開催される標記会議への出席については,回答提文書(案)に,当日配付の関連資料名を明記しておくことで了承された。また,8月19日の相談担当者会議においても,会議への出席の呼びかけを行うことで了承された。
  6. 個別相談の開設に関すること
     個別相談の開設については,今後理事会において,その準備会の発足等も含め継続審議を行なうことで了承された。
9月の予定
     9月9日(日)10:00〜 グループミーティング
    9月9日(日)13:00〜 第41回 理事会
    9月16日(日)10:00〜 第2回相談担当者会
    9月23日(日)10:00〜 第8回 公開セミナー
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2012(平成24)年7月 ニュースレターダイジェスト第100号

ニュースレター第100号発行に寄せて

グリーフワークかがわ理事長
杉山洋子
このたび,ニュースレター第100号を発行するに至りました。当法人の前身であるグリーフワーク・かがわ時代のニュースレター第1号発刊から8年以上の歴史の積み重ねでもあります。これまでご寄稿いただいたみなさまと編集にご協力いただいたみなさまにあらためて感謝申し上げます。
第1号を発行した2004年当時を振り返ると,市民団体としてグリーフワーク・かがわとしてのスタートを切り,初めて事務局専用電話を契約し,担当者が携帯するようになったこと,会の運営を議論する定例会(役割的に現在の理事会と相談担当者会議の前身ともいえる会議)を毎月開催し,会議の場をそれまでの香川県合同庁舎の会議室から高松市女性センター(現在の高松市男女共同参画センター)へ移したこと,ホームページを開設したことなど,それまでの「グリーフワーク研究会」時代の礎から大きく踏み出した時期でした。グリーフワーク研究会発足当初は,香川県精神保健福祉センターの組織育成事業としてのご支援をいただき,会場も県合同庁舎の会議室をお借りしていましたので,活動拠点を高松市女性センターに移すための登録団体としての手続きひとつを取りあげても,自立の高揚感と心細さを経験していた記憶が甦ります。
その後,2009年11月にNPO法人の認証を取得し,特定非営利活動法人グリーフワークかがわとして,啓発,人材育成,教育研修,相談の事業に取り組んでまいりましたが,最近でもときどき「悲しい経験を話すことだけでは,人は元気にならないのではないですか」という質問を受けることがあります。このことは,まだまだグリーフワークの過程を阻む地域社会の問題があることを示唆しています。悲しんではいけない,取り乱した感情を見せてはいけないと,自分自身にも言い聞かせ奮い立たせてしまう根強い文化があります。喪失体験のあとの新しい生き方を見出していくために,悲嘆の作業が必要であること,そしてその作業は,その人のペースがあり,妨げてはならないことを,地域に発信していく必要を感じています。
さて,最近,私がある職場で相談業務に従事している人たちの研修を担当したときの経験をお話したいと思います。これは,私にとって,一人ひとりに内在する回復力を信じて,それを引き出すことが,いかに大切であるか,あらためて考える機会にもなりました。研修では,まず仮想事例を提示しました。次に,この事例のイメージを広げるために,受講者に,クライアントとなんらかの関わりがある人物を一人ひとり挙げてもらいました。そして,研修会場を舞台に見立てて,クライアントをはじめこうした人々との関係を形で演じてみることにしました。クライアントとの心理的距離は物理的距離で示され,身体の向きや腕の伸ばし方などで情緒的関係性が表現されていきました。最初は,あらかじめ事例に明記されている人物がキャラクターとして登場しましたが,次第に「ここには書かれていないけれど,友だちもいるよね」とイメージが拡がっていきました。
結果として,参加者10数名がすべて,なんらかの関係者として役割を持ち,私が想定した以上の数の人物が登場しました。クライアント役の人は,個々の関係者に向かって「お父さん,今は,向こうをむいていてほしいけど,もうちょっと時間を置いたら近づいてほしくなるかもしれない」とか「友人Bはもっと,こっちを向いていてほしい」と,それぞれの位置と向きを変更していきました。その体験の後,あらためて場面を変え,相談場面のロールプレイが開始されました。私も参加しながら,受講者全員で造形していくダイナミックな光景は,まるでパフォーマンスアートのようで,変化の可能性を秘めた人々の物語を見ているようでした。
もし,ひとりの人が,行き詰ったと感じてここにおられるとしても,決してその人はひとりでここに留まっているのではないこと,仮にいま気づいていなくても誰かと繋っていること,その人が望ましい方向に変化していける可能性は無限に拡がっていること,そして,その可能性の源は,その人自身の歴史のなかにあること,これらは,クライアントとの協働作業を進めて行くときに忘れてはならない視点だと思います。
私たちは,これからも「地域でグリーフワークを」を目標に,積極的に事業をすすめてまいりますが,支援の姿勢としては前のめりにならぬよう,地道に研鑽を積んでまいりたいと思います。そしてこのニュースレターについては,今後,広報と啓発事業の一環として掲載記事について検討してまいりたいと考えております。これからもいっそうのご支援をよろしくお願いいたします。
(2012年8月15日)

≪おしらせ≫
グリーフワークかがわ相談担当者会議が発足しました。

2012年7月15日の準備会を経て,相談担当者会議の発足が決まりました。
現在,グリーフワークかがわでは,相談事業としてグループミーティングと電話相談を実施しております。相談事業の実務担当者が,定期的に協議の場を持ち,相談事業の実施状況の把握を行い,必要な研修や教育を企画及び運営することにより相談事業の質的向上を目指すとともに,法人が運営する他事業との有機的な実施体制の促進を図ります。
 相談担当者会議として理事会との連携を密にし,現場からの声として理事会に意見具申を行い,グリーフワークかがわの活動のさらなる活性化を目指します。

   相談担当者会議
    開催日:毎月第3日曜日 午前10時から11時30分
    会場:高松市男女共同参画センター会議室
    対象:認定グリーフカウンセラー登録者,認定ヘルプラインカウンセラー認定者

    毎月,会議担当者から,メールとニュースレターで翌月の開催のおしらせいたします。

 第1回相談担当者会議
   日時:2012年8月19日(日)10:00〜11:30
   会場:高松市男女共同参画センター 第2会議室

   

★グリーフワークかがわ事業紹介のちらし,ブロシュール,PRカード完成★
グリーフワークかがわの事業を紹介するブロシュールとちらし,グループミーティング,ヘルプラインかがわ電話カウンセリング,自殺予防ホットラインかがわ各事業のブロシュールとPRカード(名刺判のサイズ)が完成しました。近々に関係機関への発送作業を行います。

第39回理事会が7月15日に開催される
<報告事項>
(1) 電話カウンセリング従事者事前研修会-自殺予防ホットラインかがわ電話相談従事者事前研修が7月8日の13時〜15時,GW相談室において行われた。
(2) ブロシュールの完成について4種のブロシュール3種のPRカードが完成したと報告がありチラシ(A4)を2,000部印刷することになった。
<審議事項>
  1. 相談担当者会議について
    7月15日午前10時より準備会が開催され,会議名は「相談担当者会議」に決定した。
    毎月第3日曜日の10時〜11時半に定例化されることが承認され,今後,相談担当者の育成・養成・研修・教育について本会議で協議し,柔軟に対応していくことで了承を得た。
  2. 2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座開催について
    相談担当者会議にて引き続き協議し,柔軟に対応していくことで了承を得た。また,新しい人材育成については,当面,教育担当理事からの指導・助言の下に新体制を整えていくことで了承された。
  3. 会員対象意向調査について
    会員の積極的活動参加を促す目的で「意向調査票」を実施することで了承された。
  4. 基金事業に関する報償費の扱いについて
    活動規程の一部改正に説明があり了承され,2012年7月15日付で施行されることで了承された。
  5. 現任者継続研修に関する規程について
    研修実施要領はグリーフワークかがわ グリーフカウンセラー研修規程と名称変更がなされ,2012年7月15日付で施行されることで了承された。また,グリーフワークかがわ ヘルプラインカウンセラー研修実施要領については2012年7月15日付で施行されることで了承された。
  6. 倫理規程(案)と相談員倫理綱領(案)策定について
    倫理規程の策定に関して承認を得,相談員倫理綱領に関しては一部加筆の上,策定が了承された。
  7. 技術援助について
    地域支援ネットそよ風(徳島市)からの依頼で11月17日に理事長がグリーフワークの研修を行うことで了承された。
  8. 広報について
    理事長よりPRを積極的に行う旨の提案があり了承された。
  9. グループミーティングに参加された方からの苦情について
    担当者から事実確認をおこなったうえで,理事会と相談担当者会議で報告がなされることで了承された。
第7回(平成24年度第1回)公開セミナー
「絵本を通して喪失を考える(第2弾)」報告

平成23年度1月22日に開催した第5回公開セミナー「絵本を通して喪失を考える」の第2弾である。
『おじいちゃんがおばけになったわけ』,『悲しい本』の2冊の絵本を使った。読み聞かせのあと,2冊の本の類似点と相違点をグループに分かれて話し合ってもらい,発表してもらった。
類似点より相違点が多く挙げられた。グループから出された内容とこの絵本に表現されている内容を使って,喪失について考えた。
特に,喪失を体験した人がとまどう故人に対する「怒り」や言葉としては同じ「喪失」でも個々の体験を重視することの大切さを絵本を通して理解してもらうように努めた。
今回はFreud, S.の論文である『悲哀とメランコリー』やウォーデンの『悲嘆カウンセリング』からの引用により喪失に伴う感情の変化や身体症状についても言及した。さらに,子どものグリーフワークについて,体験したことを語り受け入れられる環境の大切さについても話をした。
前回同様,大きな喪失を経験すると,その混乱を処理するためにエネルギーの大半が内的な作業に使われ,社会適応に必要な外的なエネルギーが不足してしまう状態になることを説明,カウンセリングだけでなく,生活の支援などの援助がその人の大きな助けになることも述べた。
会場より,友人のお孫さんが亡くなり,どのように声をかけたらいいかという質問があった。会場からは友人が夫を亡くした際に,何も声をかけることができなかったが,度々家に足を運び,友人の様子を家族に確認していたところ,友人から当時のことについて何も言ってくれなくて嬉しかったという経験が語られた。講師からは故人に対してその人がして来たことや故人が行きていた頃にその人に対して語ったポジティブな言葉を話すのも1つの方法であることを伝えた。しかし,一番大切なことは目の前の大きな喪失を体験した人が今どういう状態にあるかを考えること,個々に応じた対応である。 参加された方々の喪失についての考えが深まったのではないかと考える。
(文責:第7回公開セミナー担当講師 曽利 真弓)

8月の予定
      8月12日(日)10:00〜 グループミーティング
      8月12日(日)13:00〜 第38回理事会
      8月19日(日)10:00〜 第1回相談担当者会
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2012(平成24)年6月 ニュースレターダイジェスト第99号

グリーフワークかがわ相談担当者会議(仮称)準備会を開催します

グリーフワークかがわでは,現在,相談事業としてグループミーティングと電話相談を実施しております。相談業務の実施にあたっては,実務担当者が,定期的に協議の場を持つことにより,相談事業の実施状況の把握を行ない,相談事業の質的向上のために必要な研修や教育を企画及び運営するとともに,法人が行なう他事業との有機的な実施態勢の促進を図る必要があるかと考えます。こうした趣旨のもとに,グリーフワークかがわ相談担当者会議(仮称)準備会を下記のとおり開催いたします。関係者のみなさまには,ご多忙中のこととは存じますが,万障繰り合わせのうえご出席いただきますようお願い申し上げます。

  1. 日時  2012年7月15日(日)10:00〜11:30
  2. 会場  高松市男女共同参画センター 第2会議室
  3. 対象  グリーフカウンセラー登録者
         ヘルプラインカウンセラー登録者
  4. 議題
    (1)相談担当者会議(仮称)開催の趣旨と目的について
    (2)今後のすすめ方について(協議)

第37回理事会が6月3日に開催される
<審議事項>
  1. 広報活動について
    渉外担当プロジェクトチームを作るにあたり,会員名簿を作成することが承認された。また名簿作成のための規定を今後検討することが承認された。
    ホームページの改訂について,担当者を決め,進めていくことが承認された。
  2. 自殺予防ホットラインかがわ実施について
    自殺予防ホットラインかがわの実施要領案が承認され,6月3日付けで施行される。
    (会員のページに掲載)
    対応マニュアル案が検討され,修正し理事にメールで送付することが承認された。
    自殺予防ホットラインかがわの従事者研修会は6月9日,17日に開催することと,ホットラインの開設日を6月9日とすることが承認された。
  3. 公開セミナ―実施要領について
    原案について審議され,一部修正のうえで承認された。6月3日付けの施行となる。
    (会員のページに掲載)
第38回理事会が6月20日に開催される
<審議事項>
  1. 2012年度ヘルプライン養成講座について
    本養成講座は,相談実務担当者に対する継続研修と両輪の関係にあることから,その体制を確立させる必要があり,開講については今後の検討課題として承認された。
  2. グリーフカウンセラー会議並びにヘルプラインカウンセラー会議について
    グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーとして,相談事業に携わる人たちを構成メンバーとして,今後相談担当者会議(仮称)を定期的に開催することが承認された。
7月の予定
      7月 8日(日)10:00〜 グループミーティング
      7月15日(日)10:00〜11:30 相談担当者会議(仮称)
               13:30〜 第38回理事会
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2012(平成24)年5月 ニュースレターダイジェスト第98号

理事長あいさつ
−2012年度のはじめにあたり−

去る5月6日の第6回通常総会において,2011年度事業と収支決算のご承認を得ました。会員各位のご協力にあらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2011年度は,相談事業の一つである「身近な人をなくした方のグループミーティング」の継続,技術援助としての講師派遣,新規事業としては,公開セミナー,ヘルプラインカウンセラー養成講座及びヘルプラインかがわ電話カウンセリングを実施しました。
公開セミナーは,会員に限定せずひろく参加を呼びかけて,定期的に開催しております。講師が,さまざまな視点からグリーフワークに関するテーマを採り上げ,講義,意見交換,演習などをとおして,グリーフワークについて参加者がお互いに理解を深めあう機会になっています。今後さらなる広報活動の工夫を図ることで,公開セミナーが,啓発事業として根づいて行くことを目指しております。
ヘルプラインカウンセラー養成講座並びにヘルプラインかがわ電話カウンセリングは,香川県地域自殺対策緊急強化基金事業として実施いたしました。心の危機にある方への支援窓口のひとつとして,継続性と一貫性のある援助を基本コンセプトに,完全予約制の電話相談を開設しました。2012年度は,さらにアクセスしやすいように,即時直通方式相談電話「自殺予防ホットラインかがわ」の実施を準備しています。また「身近な人をなくした方のグループミーティング」についても,活動の充実と広がりを目的に,同基金事業を活用して新規の事業として取り組みます。相談事業それぞれの目的と事業相互の有機的なつながりを活かすとともに,関係者や関係機関とも協力連携を図ることにより,利用しやすい心の相談の窓口としての役割を果たして行きたいと考えております。
今年度も,人材養成事業としてヘルプラインカウンセラー養成講座を開催し,相談事業の充実を図ります。あわせて,広報活動の充実と相談部門を担う担当者の継続研修を今年度の主要課題として取り組んでまいります。一人でも多くの方に,必要な情報が届けられるように,そして,質のよいサービスを提供できるように,私たちはなおいっそう,一人ひとりの自己陶冶と技術の向上に努め,「地域でグリーフワークを」を目標に掲げ精進してまいります。
2012年5月30日
グリーフワークかがわ
理事長  杉山洋子

◆5月8日 第6回通常総会開催される
第1号議案 2011年度事業報告,第2号議案 2011年度収支決算案,第3号議案 監査報告について議案どおりで承認された。第4号議案として,2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について事業計画の修正を行っていくことで承認を得た。

◆5月8日 第36回理事会開催される
<報告事項>
(1) 5月6日に第6回通常総会が開催され,全ての議事が承認された旨報告があった。
(2) 法人市民税,県民税の減免手続きは対応済みであり,県税事務所へは総会での承認済決算書を提出予定。
(3) 2011年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業実績報告が受理され、決定額が通知された。
(4) 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の内示が4月1日で出た。
(5) 2011年度決算報告・事業報告の所管庁への報告を行う予定。
(6) ヘルプラインかがわ電話カウンセリング実施状況について,3月、4月の予約状況と相談の実施について報告があった。

<審議事項>
  1. 広報活動について
    基金事業をはじめ当会事業の広報活動について、方法の検討をおこない(1)〜(6)の内容で承認された。
    (1) 関係機関、団体への広報活動役割分担(原稿作成,出張,レクチャー等)について 渉外担当としてのプロジェクトチームをつくることが発案され、既存の依頼先に加え、新会員の協力も得ながら会員それぞれのネットワークを活かし、さらに多方面へのアプローチをおこなっていく。
    (2) PRの内容について
    グリーフワーク“喪失”を切り口として、他の相談窓口ともタイアップ可能なようにしていく。具体的には相談窓口情報、公開セミナー、講師派遣等技術援助、人材育成事業、会員募集等とする。
    (3) ニュースレターの編集について
    特集を組み入れる等、誌面の工夫をおこない、グリーフワークに関連した書籍紹介や国内外の動き等のトピックを掲載していく。
    (4) 各事業のブロシュール作成について
    ・公開セミナーの広報…その都度チラシで対応する。
    ・グループミーティングのブロシュール…修正案を集中審議し早急に作成にとりかかる。
    ・ヘルプライン電話カウンセリングブロシュール…加筆修正を行い発注する。
    (5) GWKのブロシュール改訂版…事務局の新電話番号と受付時間を掲載することと、「あゆみ」の箇所を除くか或いは極力凝縮させ、空きスペースに事業内容の詳細を加筆する。
    (6) 各事業のPR用カード作成
    グループミーティングのカード以外は、早急に発注し印刷にとりかかる。ヘルプライン電話カウンセリングについては、無料期間を強調できるようカード紙面を工夫する。
    (7) ホームページ改訂のための編集作業について
    長期にわたる懸案事項であり、早期遂行のためにはプロジェクトチームをつくることが発案された。
    その他:広報のあり方について、理事以外の会員からも意見を聞けるようアンケートを実施することが発案された。
  2. 2012年度事業役割分担について
    プロジェクトチームのメンバー募集を盛り込んだ会員向けにアンケートを取ることについて了承。
「自殺予防ホットラインかがわ実施」、「公開セミナー実施要領(案)」、「電話相談事業の研修」については、審議未了。

6月の予定
  6月3日(日)13:00〜 第37回理事会
  6月10日(日)10:00〜 グループミーティング
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2012(平成24)年4月 ニュースレターダイジェスト第97号

◆4月8日 第35回理事会開催される

報告事項
下記について,それぞれ担当者から報告が行われた。
(1) 3月25日開催の第6回公開セミナーについて
(2) 3月24日開催の事務局担当者会議について
(3) 3月25日開催のグループミーティング担当者研修について
(4) 3月25日開催のヘルプライン電話カウンセリング従事者研修会(3期)について
審議事項
  1. 定款第23条について審議され,変更なしということが承認された。
  2. 2011年度事業報告,収支決算書の作成の経過報告がなされた。
  3. 2011年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業実績報告書作成の経過報告がなされた。
  4. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について申請の経過報告がなされた。
  5. 第6回通常総会(2012年度第1回通常総会)の準備状況の報告さなされた。
  6. ヘルプライン電話カウンセリングの管理体制の確認がなされた。
  7. 法人市民税減免継続手続き書類と県民税減免申請手続きについての報告がなされた。
◆第6回公開セミナー開催される
「喪失と自分さがし〜社会的紐帯の回復のために〜」
(2012年3月25日開催)
講師 グリーフワークかがわ グリーフカウンセラー 花岡正憲
はじめに,参加者一人ひとりが喪失という視点から重要な他者を特定し,その人の自殺を防ぐために有効と思える言葉を考えてみる中で,愛着関係が深い人と赤の他人との自殺予防の違いは何なのかについてグループで話し合った。
「心の理論」とは,他者の心の動きを推し量る能力のこと,正確には,人の信条,感情,願望,希望,意図などの精神状況(mental state)を理解しなければいけないと感じることができる能力のことである。それは,他者の感情ないし思考を想像する手段でもある。もし,人の行動とその人の内的感情を結びつける能力がないとしたら,「心の理論」の欠如のために,誰かの行動を理解したり,予想したりすることが難しくなる。人が悲しんだり怒ったりする理由が理解できないために,他者の行動の意味が理解できなくなる。
こうした「心の理論」が課題となるある場面を想定して,参加者一人ひとりが他人の行動からその人の心を推測する能力について考えてみる機会とするために,以下の要点を踏まえグループ討議を行った。
横断歩道の端で立っている人(対象)がいる。そこへ車が通りかかろうとしている。あなたは観察者である。
(1)あなたは,当事者(運転手,行為者)がどのような行為をとると予想するか。
(2)あなたは,そうした行為をとったときの対象(歩行者)の反応(マインド)はどのようなものだと想像するか。
(3)あなたは,行為者のどのような行為を是認できるか。あるいはできないか。
ここでは,あなたは観察者ではあるが,あなたは当事者(運転手)という立場にもなることがある。そのとき,観察者であるあなたは,当事者であるあなた自身を観察することになる。
(4)そのとき,公平な観察者であるはずのあなたは,当事者であるあなたのどのような行為を是認できるか。あるいはできないか。
18世紀のスコットランドの経済学者アダム・スミスは,その著書『道徳感情論』の中で,人間の本性は自分の利益を考える存在であるが,それのみではなく,自分に利害がなくても,他人の運不運,幸福に関心を持ち情動を引き起こす存在であり,利己心と同感のバランスによって社会の秩序と繁栄が形成されると述べている。人間は他者の視線を意識し,他者に「同感(sympathy)」を感じたり,他者から「同感」を得られるように行動する。この「同感」という感情をもとにし,人は具体的な誰かの視線ではなく,「公平な観察者(impartial spectator)」の視線を意識するようになる。「公平な観察者」の視線から見て問題がないように人々は行動し,他者の行動の適宜性を判断することにより,社会がある種の秩序としてまとまっているとされる。このように社会は「同感」を基にして成り立っているため,社会は「慈善」をはじめとした相互の愛情がなくとも成り立ちうると論じている。
この点で,「心の理論」は,スミスの「同感」や「公平な胸中の観察者」と関連があるとの解説を行なった。
最後に,他者に関心を持ち,他者の心の動きを敏感に感じとり,他者と真剣につながるため体験場面として,初対面の人と面談を行い,その人の信条,感情,願望,希望,意図にそって,その人を周りの人に紹介する演習を行ない,紹介者,被紹介者,観察者の間で意見交換を行った。
(要約 第6回公開セミナー講師 花岡正憲)

5月の予定
  5月6日(日)13:00〜 第6回通常総会
  5月6日(日)総会終了後 第36回理事会
  5月13日(日)10:00〜 グループミーティング
  5月27日(日)10:00〜12:00 第7回公開セミナー
  5月27日(日)13:00〜 グループミーティング担当者研修会
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2012(平成24)年3月 ニュースレターダイジェスト第96号

◆3月5日 第31回理事会開催される

審議事項
  1. 2012年度収支予算書について
    提出された予算案に管理費,支払手数料を追加することで了承された。
  2. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について
    GWK相談室の暗証番号型鍵を今年度の予算で3月中に設置することが承認された。
    即時対応型電話相談の固定電話の設置に伴い,電話回線をひかりライトに切り替え3月6日に契約がなされることが承認された。
  3. その他
    3月24日に行われる男女共同参画センター登録団体交流会に提出する書類を事務局で作成し,理事1名が出席することが承認された。
◆3月11日 2011年度第2回通常総会開催される
 2012年度事業計画・収支予算案について承認された。
◆3月11日 第32回理事会開催される
審議事項
  1. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について
    3月半ばまでに事業計画書を作成し,提出することが承認された。
  2. 2011年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業実績報告について
    (1)ヘルプラインかがわカウンセラー養成講座事業についての報告があり,報償費,賃金について再度検討し実績報告書を作成することが了承された。
    (2)ヘルプラインかがわ電話相談事業についての現在の状況報告がなされ,再度事務局担当者間で調整することが承認された。
    (3)基金事業その他について実績を上げるために広報計画を作成することが了承された。
  3. グループミーティングのブロシュール作成について
    ブロシュールの新案については各理事から様々な提案がなされたが結論には至らず,次回の理事会までにプロシュール案を作成し、再度審議することが承認された。
◆3月15日 第33回理事会開催される
◆3月19日 第34回理事会開催される
 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の計画書を理事長が県に提出したが,県の担当者より修正意見を受け,第33回,34回理事会において議論を重ねた。予算枠や広報の方法を見直し修正案が承認された。
4月の予定
  4月8日(日)10:00〜 グループミーティング
  4月8日(日)13:00〜 第35回理事会
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