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「グリーフワーク・かがわ」が雑誌に掲載されました

  雑誌 「緩和ケア」第15巻第4号 2005年7月15日発行 青海社
 特集 遺族のためのグリーフケア
 −私たちにできること− より
コミュニティの中のグリーフケア 市民グループによるグリーフケア−悲しみをHoldできる社会にするために−

 数人のグループの中で、それまで黙っていた人がゆっくりと語り始めた。亡くなった家族のこと、そして自分のなかに起きてくる、悲しみと名づけるにはあまりにも複雑すぎる心情を吐露する。参加者はじっと聴き入っている。たったひとりで心に抱えていた荷物が自分には重すぎたことを、ようやく打ち明けられて、しかも周囲の人が理解しようとしてくれているのだという安心感を得た表情が垣間見える。「身近な人を亡くした方のグループミーティング」では、そんな時間を参加者が共有している。
 香川県において、2000年7月に、対象喪失経験者の悲嘆の過程を支援することを目的として、心の健康にたずさわる専門家がグリーフワーク研究会を設立した。その後、研究会が主催した「遺族支援ボランティア講座」の受講者も加わり、2004年3月から市民グループ「グリーフワーク・かがわ」(以下、当会)として活動している。活動方針としては、悲嘆者への直接的な支援はもとより、悲嘆者の周辺の人々や専門家がより有効な支援ができるように啓発を行うことも重要な柱に据えている。それらの活動により、グリーフワークという心の過程についての理解が地域に浸透していくことを目指し、これまでに学習会や講演会・シンポジウムの開催、冊子「喪失の危機を克服するためのハンドブック −グリーフワークのすすめ− 」の作成を行ってきた。
 冒頭で紹介したグループミーティングは、死別体験者への支援を目的に2001年4月から毎月1回行っているプログラムである。当事者がそれぞれの体験を語り、互いの共感が支えとなって、苦痛にみちた悲哀の過程を辿れるようになっていく。タイムキーパーの役割と、集団力動の調整が必要になる場合のために、当会のメンバー2名が参加している。ときには個別相談機関などへの紹介も行う。
 支援を必要としている人にとっては、学習会やシンポジウムをグリーフケアの場として期待されることも珍しくない。知識として理解することも、自分自身のなかで起きている心の過程を否認せずに受け入れられるようになるための準備段階といえるかもしれない。 
 喪失体験者への支援については、個人のグリーフワークのさまざまな局面のニーズに応じられる複数のプログラムを充実させていく必要があるにもかかわらず、地域での取り組みは遅れている。対象喪失反応は、対象が存在している段階から起きており、病名告知、臓器移植なども喪失体験の深刻な段階であるという認識を確かなものにし、グリーフワークを心の健康づくりの重要な領域として位置づけるべきである。喪失の痛みを否認する未熟な心理機制を手放し、官民互いに自らの限界を知り、その連携のなかで、喪失の課題と向き合うための具体的な支援システムを構築していかなければならない。
我々の小さなグループもひとつの点として、その連携の中で貢献できることを務めと考えている。
代表 杉山洋子


   ■特集 遺族のためのグリーフケア −私たちにできること
      特集にあたって 坂口幸弘,他
      グリーフケアの考え方をめぐって 坂口幸弘
      コミュニティの中のグリーフケア
       セルフヘルプ・グループによるグリーフケア 黒川雅代子
       ワークショップによるグリーフケア 宮林幸江
        市民グループによるグリーフケア
        −悲しみをHoldできる社会にするために 杉山洋子
        葬儀社によるグリーフケア
        −活動の経緯・現在の成果・これからの展望 出口久美
      看取りの後のグリーフケア
       訪問看護ステーション 板谷裕美
       遺族外来:prevention・interventionからpostventionへ 大西秀樹,他
      ケア提供者へのサポート Linda Espie
      体験を通して考えるグリーフケア
       妻に先立たれた男が望むグリーフケア 相川 充
       心療内科の視点から考えるグリーフケア 村上典子
       カウンセラーの視点からみたグリーフケア 米虫圭子
      全国調査にみるホスピス・緩和ケア病棟の遺族ケアの現状と課題 坂口幸弘

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      ショートレヴュー グリーフケア −がん患者の遺族を中心に 川野雅資
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