2021年(令和3年)8月グリーフワークかがわ
ニュースレター第208号(HTML版)
2021年(令和3年)9月7日 グリーフワークかがわ広報部
傾聴ボランティア養成講座(技術援助事業・講師派遣)
今年度も香川県社協からの依頼で,当法人から傾聴ボランティア養成講座への講師が派遣されています。私は2019年度からアシスタントとして参加させてもらっていますが,年を追うごとに参加される方が多くなっているような気がします。昨年は初めてのコロナ禍で中止となった回もありましたが,それでも講義を録画したり,密を避けた会場作りや講座内容としたり工夫しながら,今年度は定員一杯でキャンセル待ちも出る事もあるようです。傾聴ボランティアや,そもそもの「傾聴」という言葉が少しずつ生活の中に浸透しているのだと感じます。悲しい事ですが,コロナ禍での自殺者数の増加に伴って,グリーフという言葉や傾聴、寄り添いといった言葉も身近なものになっているように感じます。
傾聴ボランティア養成講座では,グリーフケアの基本となる傾聴について実際にグループワークなどをしながら受講生の皆さんは身をもって体験して学んでいます。いつも感想で出てくるのは「頭ではわかっているけど実際体験すると聴いてもらう側の気持ちがよくわかる」というボランティアとして話を聴く自分の立場ではなく,「自分が対面する利用者さん,クライエントさん」の気持ちについての内容です。これはやはり本で読んだり人の話を聴くだけでは得る事が出来ない大変重要な経験ではないかといつも思います。
アシスタント講師として同行する際は,大抵どこかのグループに入って受講生の皆さんと一緒にロールプレイやグループトークをさせてもらっています。講座は毎回同じ内容ではありますが,毎回新しい気づきがあります。受講生の方のお話しを聞く事で,自分の考えがよりはっきりとしてきたり,講師の話す内容も前回は聞き流した所を今回はとても響いた,などアシスタントとして同行はしていますが毎回学びの場となっています。アシスタントで講師派遣に同行する事はとても勉強になるので,是非今まで参加した事がない方も気負うことなく,受講しに行くという気持ちで参加してみてください。
講座では,傾聴と併せてグリーフワーク・ケアについてもお話しをしていますが,今年度はコロナ禍のせいか,非常に熱心に聞いてくださって,グリーフについての講義中の熱が昨年度よりも高いように思います。このような市民講座をきっかけに,グリーフワークの大切さも少しずつ広まっていけばとアシスタント講師をしながらいつも思っています。
グリーフワークかがわ認定グリーフカウンセラー
ローマ真由子
報告
◆2021年8月8日 第162回理事会◆
《審議事項》
第1号議案
2021年度理事研修に関する事項
上半期の会計監査を10月30日に行い,それを踏まえて理事研修を計画する事で承認された。
第2号議案
NPO法人取得10周年記念事業に関する事項
役割分担について詳細に内容を決めグループリーダーを決定すること,HPからの申し込みフォームの作成,当日の人員の確保,当日のカウンセラー会議の休会が承認された。
第3号議案
認定カウンセラー研修に関する事項
担当者未定の回は,引き続き調整中として認定カウンセラー会議へ提示する事で承認された。
第4号議案
議事録の作成・保存方法に関する事項
先ずルール作りを行うと共に使用方法についてもサンプル書類なども使いながら確認していく事となった。詳細については引き続き検討していく事で承認された。
第5号議案
認定カウンセラー登録証の再発行手続きに関する事項
認定規則17条3に紛失について明記しておくことで承認され,認定委員会にて規定文を作成し,理事会に諮る事となった。
◆2021年8月15日 第105回認定カウンセラー会議◆
- 7月の事業報告
相談,技術援助,普及啓発,人材育成各事業について報告を行った。 - カウンセリングの現場での近況報告と課題について
身近な人をなくした方のグループミーティング,ひまわりミーティングについては,担当者から認定カウンセラーにさらなる積極的な役割担当の呼びかけがあった。 - NPO法人取得10周年記念シンポジウムについて
担当理事から役割分担についての呼びかけがあった。 - 技術援助について
講師担当として派遣された会員から,認定カウンセラーの役割として積極的に講師を引き受けることの重要性について発言があった
◆第7回認定カウンセラー研修◆
・2021年8月15日,子どものグリーフワークについての研修を行った。