・2014(平成26)年3月 ニュースレターダイジェスト第119号
・2014(平成26)年2月 ニュースレターダイジェスト第118号
・2014(平成26)年1月 ニュースレターダイジェスト第117号
・2013(平成25)年12月 ニュースレターダイジェスト第116号
・2013(平成25)年11月 ニュースレターダイジェスト第115号
・2013(平成25)年10月 ニュースレターダイジェスト第114号
・2013(平成25)年9月 ニュースレターダイジェスト第113号
・2013(平成25)年8月 ニュースレターダイジェスト第112号
・2013(平成25)年7月 ニュースレターダイジェスト第111号
・2013(平成25)年6月 ニュースレターダイジェスト第110号
・2013(平成25)年5月 ニュースレターダイジェスト第109号
・2013(平成25)年4月 ニュースレターダイジェスト第108号
・2014(平成26)年2月 ニュースレターダイジェスト第118号
・2014(平成26)年1月 ニュースレターダイジェスト第117号
・2013(平成25)年12月 ニュースレターダイジェスト第116号
・2013(平成25)年11月 ニュースレターダイジェスト第115号
・2013(平成25)年10月 ニュースレターダイジェスト第114号
・2013(平成25)年9月 ニュースレターダイジェスト第113号
・2013(平成25)年8月 ニュースレターダイジェスト第112号
・2013(平成25)年7月 ニュースレターダイジェスト第111号
・2013(平成25)年6月 ニュースレターダイジェスト第110号
・2013(平成25)年5月 ニュースレターダイジェスト第109号
・2013(平成25)年4月 ニュースレターダイジェスト第108号
2014(平成26)年3月号ニュースレターダイジェスト第119号
2014(平成26)年3月31日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員から「私のおすすめの一冊」*
「その日のまえに」 重松 清 著 文春文庫
この本は,最近ドラマ化されたのでご存じの方も多いかと思います。誰にでもいつかは訪れる「死」について深く考えさせられます。余命を宣告されたときに自分自身は・・家族は・・どのようにしてその日が来るまでの時間を生きていくのでしょうか。読んでいるとそれぞれの心の格闘が優しく,悲しく,穏やかに表現されていて,家族がお互いを想い合う場面に胸を打たれます。「死」について向き合うことの大切さや強さが感じられます。人は時を要しても死別を乗り越えて前に向かって生きていかなければいけません。当たり前のことですが,人は人に支えられて,生かされているということを改めて感じられる一冊だと思います。
植村 奈保美
◆◆行事予定◆◆
1 グリーフワークかがわ相談担当者 事前研修
グリーフワークかがわでは,相談事業従事者の継続的な研修を行っています。1 グリーフワークかがわ相談担当者 事前研修
今回は,2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座を修了され,カウンセラーとして認定された方を中心に事前研修を行います。現在,グリーフカウンセラーとヘルプラインカウンセラーとして登録している方も対象とします。
日時 2014年4月20日(日)13:00〜15:00
2014年5月18日(日) 13:00〜15:00
場 所 グリーフワークかがわ相談室
担当講師 相談担当理事
2014年5月18日(日) 13:00〜15:00
- グリーフワークかがわの相談事業に初めて従事するカウンセラーは,いずれか一回必ず出席のこと。
- すでに相談事業に従事しているカウンセラーも参加可能です。
- 2回とも参加することも可能です。
担当講師 相談担当理事
2 第9回通常総会の予定
2014年5月25日(日)13時から 高松市男女共同参画センターにて開始予定。3 認定NPO法人取得のためのコンサルテーション
広く市民からの信頼を得ること,経済的な基盤を強化することを目指し,認定NPO法人取得にむけて,ワーキンググループを立ち上げて検討を行ってきました。その結果と,2012年度,2013年度事業の結果をもとに,コンサルテーションを受けます。講師は,2013年2月17日に当法人と地元のNPO法人の共同研修の講師としてご指導くださった清水税理士です。
対象:グリーフワークかがわ役員,会員
日時:2014年4月27日(日)13:30〜15:30
会場:高松市男女共同参画センター第2会議室
講師:清水博文税理士
参考
認定NPO法人制度: https://www.npo-homepage.go.jp/about/nintei.html
◆◆報告◆◆
◆2014年3月9日 第61回 理事会開催◆
《報告事項》
◆2014年3月9日 第61回 理事会開催◆
《報告事項》
- 社会福祉法人高松市社会福祉協議会地域福祉フォーラムについて 塩田事務局長が出席した旨の報告があった。
- 高松市精神保健ネットワーク会議について 今回は欠席となった旨の報告があった。
- 高松市協働企画提案事業について 「グリーフカウンセラー養成講座」を申請していたが二次審査に進めなかった旨の報告があった。
- 桜町教会での講演について 植田理事と塩田理事が出席し,寄附金の受領及び冊子の売上が10冊あったことが報告され,受講者から犯罪被害者の会との連繋を提案されたことについて,植田理事に情報収集を依頼することとなった。
- 「香川精神保健」誌寄稿について 「地域でこころをささえる」をテーマに植田理事が執筆した原稿が掲載された旨の報告があった。
《審議事項》
議題1 2014年度人材育成事業に関する事項
報告事項3高松市協働企画提案事業の審査について,高松市に照会することとなった。グリーフカウンセラー養成講座については,県の自殺対策基金事業の人材育成事業として申請することで了承され,会議室の仮予約などの作業を進めていくことで了承された。
議題2 第9回通常総会に関する事項
通常総会の日程は,5月25日(日) 13:00〜14:30に決定した。
議題3 2014年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業に関する事項
3月17日までに塩田事務局長が事業計画書をとりまとめ,県に提出することで了承された。内容は人材育成事業として「グリーフカウンセラー養成講座」,対面型相談支援事業として「グループミーティング」及び「グリーフカウンセリング」,電話相談支援事業として「自殺予防ホットラインかがわ」と「ヘルプラインかがわ電話カウンセリング」で提出することで了承された。
議題4 相談室管理業務の基本ルールに関する事項
相談担当者会議で,相談場面や金銭の管理面も含めて実際の場面を想定して検討を行い,個別面談の実施に関する実施要領案を作成し,理事会で検討することで了承された。
議題5 ホームページ管理費の見直しに関する事項
ホームページとメーリングリストの管理について,常時,情報管理に関するコンサルテーションと細かなメンテナンスを依頼していることから,現行の管理費からの値上げについて審議され,了承された。
議題6 グリーフワークかがわのビジョン(案)に関する事項
池島理事から,前回(第57回理事会)での修正意見を踏まえたビジョンについての説明があり,ビジョンとして総会に図り,ホームページにアップし,対外的に公表していくことで了承された。
議題7 次回の理事会の審議事項
次回の理事会の審議事項として,次の議案を挙げることで了承された。
- 認定NPO法人の申請について
- 2013年度香川県自殺対策基金事業に係る決算報告案
- 2014年度GWK事業計画及び収支予算の案
(以上 文責:杉山洋子)
◆グリーフワークかがわ相談担当者拡大会議(第20回相談担当者会議)開催◆
日時:2014年3月16日(日)10:00〜11:30会場:高松市男女共同参画センター第2会議室
- 杉山理事長よりグリーフワークかがわ及び相談事業に関する説明
- この度,新たにヘルプラインカウンセラーとして5名の登録があった
- 現在,養成講座を経てグリーフカウンセラーとして登録しているのが25名,ヘルプラインカウンセラーとして登録しているのが22名である.8名が兼務しており,実人数は39名である
- 毎月1回定例で相談担当者会議をもっており,相談業務に携わっている者が参加している。
- 報告事項
2月分相談事業の実施結果報告
グリーフカウンセリング,グループミーティング,ヘルプラインかがわ電話カウンセリング,自殺予防ホットラインかがわ各事業について報告があった。 - 議題
1)相談事業についての説明
(1)対面型相談事業2)研修について
「グリーフカウンセリング」,「身近な人を亡くした方のグループミーティング」についての説明と,研修についての説明があった。
(2)電話相談事業
「ヘルプラインかがわ電話カウンセリング」「自殺予防ホットラインかがわ」の説明があった。
年度ごとにスケジュールを決めて実施しており,2013年度の実施状況の説明があった。
3)相談担当者会議について
趣旨,開催日時,場所等について説明があった。
4)情報管理について
相談担当者間の連絡方法とスケジュール管理について説明があった。
5)規程・実施要領等について
グリーフワークかがわホームページ「会員ページ」に掲載している規程等の説明があった
- その他連絡
- 高松市男女共同参画センター登録団体交流会の報告,2014年度研修について説明があった。
編集後記
3月も終わり、新しい年度が始まります。桜の花が咲くとスーツ姿の初々しい若者が多く見られるようになります。新しいスタート、いろいろな人の中に入っていくにあたって、どうぞ心身共に強くあってください・・と思わずエールを送ってしまいます。
3月も終わり、新しい年度が始まります。桜の花が咲くとスーツ姿の初々しい若者が多く見られるようになります。新しいスタート、いろいろな人の中に入っていくにあたって、どうぞ心身共に強くあってください・・と思わずエールを送ってしまいます。
(編集担当 植村)
今後の予定
4月13日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
4月13日(日)13時30分〜16時 第61回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
4月20日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
4月20日(日)13時〜15時 相談従事者事前研修
4月27日(日)13時30分〜15時30分 認定NPO法人取得のためのコンサルテーション
場所:高松市男女共同参画センター
5月25日(日)13時〜14時30分 第9回通常総会 場所:高松市男女共同参画センター
4月13日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
4月13日(日)13時30分〜16時 第61回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
4月20日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
4月20日(日)13時〜15時 相談従事者事前研修
4月27日(日)13時30分〜15時30分 認定NPO法人取得のためのコンサルテーション
場所:高松市男女共同参画センター
5月25日(日)13時〜14時30分 第9回通常総会 場所:高松市男女共同参画センター
2014(平成26)年2月号ニュースレターダイジェスト第118号
2014(平成26)年2月28日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員からのメッセージ*
グリーフワークかがわとの出会いは一枚のカウンセラー養成講座の案内でした。自殺予防をテーマに,自殺の危機にある人,その家族や関係者,自殺者遺族などに対する相談支援のあり方や適切な電話相談の方法,地域における協力連携を学習課題としての講座内容を案内は示していました。人と話をする,言葉でコミュニケーションを取る当たり前の日常ではあるが,人から死にたいと言われた時,自分にどんな言葉を返すことができるか,どうすることが自死を回避できるのか。
何かを語られたとき,返す言葉の力は大きくその一言で援助となったり逆に苦しめたりすることになる,そう強く感じるとますます有効な言葉が欲しくなり,その答えがあるのなら受講する価値があると参加したことが出会でした。
答えを求め,カウンセラーとしての立場で向き合ったときどうあるべきかと模索し,グリーフワークかがわの会員となり,一年がこようとしています。
そこで気づいたのは,有効な言葉を求めていたのではカウンセラーにはなれないということでした。さまざまな喪失体験をされた方と向き合った時,言葉は相手との関係性で変化していくものである。相手の目線に立ち,その思いを感じ,何か特定の価値観に導くのでなく「ともにいる」こと,そのことができるよう自分自身が学び続ける大切さです。
そして今やっとグリーフワークかがわの会員として,スタートラインにつけた感じがします。
最近出会って良かったと感じた本と歌を紹介します。
本「悲しみを抱きしめて・グリーフケアおことわり」吉田利彦著と,歌「祈り」(海上自衛隊河邊一彦作詞・三宅ゆかり歌)です。
大黒 理枝
◆2014年2月9日 第60回 理事会開催◆
《報告事項》
《報告事項》
第16回公開セミナーについて
1月26日に開催され参加は講師を含めて7名(会員6名,非会員1名)であった。テーマは「喪失に伴う悲嘆からの再生過程について」講師は池島邦夫副理事長であった。
《審議事項》
議題1 認定NPO法人取得に関するワーキング報告と認定NPO法人取得申請にむけてのスケジュールについて
池島副理事長から県担当部署に照会した結果について報告があった。認定NPO法人資格取得の条件パブリックサポートテスト(PST)における役員の寄付金額の扱いについて確認するに至らなかったが,今後,申請前の県担当者との事前協議を必要に応じてその都度行うことで了承された。今後は, 4月27日に税理士によるコンサルテーションを受け,2014年度通常総会で認定NPO法人取得申請を行うことの承認を得るよう準備を進めていくことで了承された。
議題2 事務局会議に基づく審議事項について
2月3日の事務局会議において(1)2013年度会計執行状況として主として香川県地域自殺対策緊急強化基金事業補助金(以下「基金事業」と記す)の執行状況の確認,(2)認定NPO法人取得申請のためのコンサルテーションの準備,(3)2013年度1月期収支決算を行った旨の報告があった。寄付金の依頼について,使用目的を明記することで了承された。
議題3 2014年度相談事業について
第18回相談担当者会議から具申された自殺予防ホットラインかがわ(以下「ホットライン」という)の2014年度の継続実施について,相談事業コーディネーターから示された実績報告をもとに審議された。自殺予防に特化し定期的に実施する相談窓口の継続の意義と,時間帯別の相談件数実績を根拠に,2014年度は基金事業としてホットラインを継続すること,時間帯を15時から18時とすることで了承された。
議題4 相談事業等に係わる情報管理の方法について
相談事業のスケジュール管理方法について審議され,オンラインストレージを利用して共有ファイルで管理する方法で準備すること,3月の相談担当者会議で紹介することで了承された。また,運用にあたり必要に応じてML管理者に指導を依頼することで了承された。
議題5 2013年度ヘルプラインカウンセラー資格認定について
認定委員長杉山より,認定委員会報告があった。5名が認定され,ヘルプラインカウンセラー資格認定規則に従い登録申請中であること,3月の相談担当者会議を,新登録者を含めた拡大相談担当者会議とし,相談事業の説明を行うこと,倫理規程等の規程集を準備することで了承された。
議題6 ヘルプラインカウンセラー資格認定委員会から理事会への具申事項について
認定委員会から「資格認定面接において,志願者が資格認定後に従事できる事業についての情報や理解が不足していたことから,認定面接の申請を行うにあたり当法人の事業の周知方法を検討されたい」との意見具申があり,次期認定作業開始までに議論し継続審議とすることで了承された。
議題7 GWK相談室のセキュリティ問題について
第18回相談担当者会議から,相談事業における現金と個人情報の管理方法に関する意見具申があり,理事会として管理業務の基本ルールを相談担当者会議に示すため,継続審議とすることで了承された。
議題8 ホームページ管理費の見直しについて
ホームページ管理に関する業務について理事長から説明があり,業務内容と業務量の増加に添えるべく,次年度の管理費の見直しについて提案があった。次回理事会で審議することで了承された。
議題9 精神保健ネットワーク会議への相談担当者派遣について
高松市保健センターから派遣依頼があったことについて,相談担当者を派遣することで了承された。
議題10 資格認定更新に係る指針の原案策定ついて
第59回理事会で決議されたことについて,現在策定作業中であることの報告があり了承された。
その他
池島副理事長から示されている「グリーフワークかがわのビジョン(案)」については次回理事会で審議することが確認された。
(以上 文責:杉山洋子)
◆2月16日 第19回グリーフかがわ相談者担当会開催◆
《報告事項》
- 1月分相談事業の実施状況報告
グリーフカウンセリング,グループミーティング,ヘルプラインかがわ電話カウンセリング,自殺予防ホットラインかがわ各事業について報告があった。
《審議事項》
議題1「拡大相談担当者会議開催について」
第60回理事会で資格認定報告を行い,定例相談者担当会議に新規登録者の参加を含めた拡大相談者担当者会議を3月に行うことが決まったと報告があった。
GWK相談担当者 拡大会議
開催日時 3月16日(日)10時〜11時半
場所 高松市男女共同参画センター
対象 グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラー
2013年度新登録のヘルプラインカウンセラー
内容 1 相談業務の説明
・グリーフカウンセリング
・グループミーティング
・電話カウンセリング
2 従事する業務の希望について
3 研修について
議題2「自殺予防ホットラインの2014度実施について」
前回第18回相談担当者会議で,2014年度の実施計画について理事会に対し意見具申を行ったことについて,理事長より,第60回理事会での審議内容の報告があった。(理事会報告審議事項3参照)
議題3 「相談室の管理の問題」
前回18回相談者担当会議から理事会に,意見具申したことについて,現在管理業務の基本ルールを理事会で継続審議中と報告があった。
議題4 「ヘルプラインカウンセラー グリーフワークカウンセラー」資格認定の更新に関わる指針について
理事会で原案作成中である旨の報告があった。
議題5 「相談業務に係る情報管理の方法」
相談業務の管理方法として理事会でも審議され,オンラインストレージを使用することで決定し,概略は次回拡大相談者担当会議で説明することの報告があった。
議題6「今後相談者担当会議で検討して欲しいこと,グリーフカウンセリングに関して」
相談担当者の研修の方法などについての要望が出され,今後継続して検討して行くこととなった。
◆2013年度第6回相談担当者研修のおしらせ◆
グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーすべての方を対象としています。
日時:2014年3月16日(日)13:00〜15:00
会場:高松市男女共同参画センター
事例提出:村上美智子
スーパーバイザー:花岡正憲
編集後記
2月8日香川県にも久しぶりの大雪がありました。一面真っ白でこんな景色もたまにはいいなと感心していたら、2月は雪による被害が多く聞かれ申し訳なく思いました。
年度末ということもあり、何かと忙しいでしょうが無理をしないようにしたいですね。
皆様、くれぐれも健康に気をつけてください。
2月8日香川県にも久しぶりの大雪がありました。一面真っ白でこんな景色もたまにはいいなと感心していたら、2月は雪による被害が多く聞かれ申し訳なく思いました。
年度末ということもあり、何かと忙しいでしょうが無理をしないようにしたいですね。
皆様、くれぐれも健康に気をつけてください。
(編集担当 植村)
今後の予定
3月9日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
3月9日(日)13時30分〜16時 第61回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
3月16日(日)10時〜11時30分 相談担当者拡大会議 場所:高松市男女共同参画センター
3月16日(日)13時〜15時 2013年度第6 回相談担当者研修
場所:高松市男女共同参画センター
3月31日(月)18時〜 第4回事務局会議
3月9日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
3月9日(日)13時30分〜16時 第61回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
3月16日(日)10時〜11時30分 相談担当者拡大会議 場所:高松市男女共同参画センター
3月16日(日)13時〜15時 2013年度第6 回相談担当者研修
場所:高松市男女共同参画センター
3月31日(月)18時〜 第4回事務局会議
2014(平成26)年1月号ニュースレターダイジェスト第117号
2014(平成26)年1月31日 グリーフワークかがわ広報部
◆理事長メッセージ◆
***新年によせて***あなたはどういう街に暮らしたいですか
今年は午の年です。幼いころ,荷車を牽いた馬が歩いてくるのを見るのが楽しみでした。私にとっての馬の原光景は,飛躍する馬ではなく,飾りをつけた馬でもなく,人といっしょに歩いていく姿です。いまではその風景はなくなってしまったけれども,私のなかで,心象としてくっきりと浮き上がってきます。毎日,同じ時刻に蹄の音を響かせて,夕暮れの街をゆっくりと歩いて行きました。「また,あしたね」と手を振りながら,その日の終わりを穏やかな安心感のなかで過ごせた思い出です。
1995年,阪神淡路大震災が起き,その後もいくつもの大規模災害があり,2011年には東日本大震災が起きました。そのたびに私たちは,危機から再生に向かうための課題は何かを学んだはずでした。しかし,私たちはほんとうに過去の経験から学ぼうとしてきているのでしょうか。昨年末に示された国のエネルギー基本計画案は,十分な検証と議論が尽くされているだろうか,なし崩し的に福島第一原発事故以前への回帰を目指してはいないだろうか。そのこと以前に,一つ間違えばすべてを破壊する兵器を生むエネルギー源を欲したのは我々自身ではなかったか。そのことを顧みることなく「原発反対か賛成か」という二者択一で問題の解決を図ろうとすることは,過去から学ぶどころか,そもそも私たちが引き起こしたともいえる大惨事をなかったことにして突き進む傲慢ともいえるやり方に見えてなりません。
デフレ脱却,景気回復,7年後の東京オリンピックに向けてという文字が躍る新聞を,空しさのような感覚を覚えながら眺めていましたが,社説や,生活・文化の欄,読者からの投稿欄を読むうちに,私たちの価値観をもう一度問い直そうとする記事が目に留まるようになりました。使い捨てを美徳としてきたことを恥じ,何が真理であるか,世の中は気づき始めているという記事でした。学びとは,暮らしの中で情報への感度を高めておき,ふとしたときに感じる感動や疑問をたいせつにすることだと思います。なにげない日常の一場面を採り上げた投稿欄や近所の人とのふれあいを綴った子どもたちの作文のなかに,社会のあるべき形が示されているように思います。
一人ひとりの学びの姿勢は,私たちが暮らしたい地域社会の設計図を描き,ひいては,人々が求めている社会を守るために,政治的経済的圧力にも屈しない,厳格ともいえる目標の礎となるのではないでしょうか。「ふつうの人びと」の心のなかにこそ,危機と向き合い再生の道を歩み始めるための種があり,それは決して侵されてはならない権利であると同時に,私たちは「釈然としないこと」をやり過ごしてはならない責任があるのだと思います。
人は季節の移ろいを身体で感じ,風の流れや雲の形から天候を予想する力を得てきました。人の心の動きや意図を感じ取ろうとする力が磨かれてきました。その力を,デジタル化された大量の情報のかげに眠らせてしまったのかもしれません。自分が,暮らしたい社会はどういう社会なのかを問い続けていくこと,そしてその実現のために,まず自分たちの感知力を信じ,考える力と発信できる力を動員し目標を追及し続けることが,将来への希望に繋がることだと思います。そうした取り組みは,決して一朝一夕に成果が測れるものではありません。時間を惜しまず,積み重ねていくこと以外に道はありません。人と人とのつながりのなかにグリーフワークという心の過程が行き交う地域づくりも,私たち一人ひとりの日常的に起きている喪失に伴う心の嘆きに耳を澄ませることから始まります。
グリーフワークかがわは,今年も一歩ずつ「地域でグリーフワークを」を目標に進んでまいります。ご支援をよろしくお願い申し上げます。
2014年1月28日
グリーフワークかがわ 理事長 杉山洋子
*グリーフワークかがわ会員から「私のおすすめの一冊」*
「喪の途上にて」 野田正彰 著 岩波書店 1992年
この本は,副題が,大事故遺族の悲哀の研究 となっており,1985年,日航ジャンボ機の事故により,突然,かけがえのない人を失った遺族や関係者に取材し,悲哀がどのような過程を経るのか,また,社会化していくのか,精神科医である著者が事故後,雑誌「世界」に連載したものをとりまとめたものである。
この本の中で,著者は「今日の不幸の特徴は,効率を求めて慌ただしい動きを止めない日常の傍らに,ふと,その人だけの不幸が停滞していることにある。人々も,友人や,知人も,親族も,近隣も,地域社会も変わらぬ日常に生き,その人の悲しみのために時間を少しだけ止めようとはしない。遺族もまた,日常的な業務に多くの時間を奪われている。日常的業務が悲しみを紛らわすといわれるが,私は,それは現代の欺瞞だと思う。悲哀は日常の流れを断ち切って,全ての時間をしばし止めてこそ深く体験される。」と述べている。
この指摘は,20年たった今でも,現代社会及び喪の作業(グリーフワーク)に対する正鵠を得ている指摘だと思う。この本の中で,遺族は,大事故による大切な人の死という突然の事を受け止め,現実感を喪失しながらも,遺体を取り戻すことやその人が生きてきた意味を見つけ出すためなど,懸命に自分自身の喪の作業に取り組んできている。
今回,読みなおして改めて強く思ったのは,「かけがえのない人の突然の死からの立ち直りは,その人にとって壮絶な闘いを強いたものであったのだと」
グリーフワークかがわ副理事長 池島 邦夫
◆2014年1月12日 第59回 理事会開催◆
《報告事項》
《報告事項》
- 新相談室転居について
2013年12月23日に転居が完了し事務処理等の進捗について報告があった。
- 2013年度ヘルプラインカウンセラー資格認定に係わる作業の進捗とついて
認定委員長から進捗状況について報告があった。資格認定面接は2月1日,2日に実施する。
《審議事項》議題1 認定NPO法人取得に関するワーキング報告に関する事項池島副理事長より第57回理事会の審議で提出された確認事項の調査結果について,認定NPO法人資格取得の条件(8)パブリックサポートテスト(PST)(当会は相対値基準)について,(1)分母,分子ともに実績判定期間である2か年の合算数値になっていなかったこと,(2)役員の寄付金額が除外されていたことから,役員の寄付金額の扱いについて県担当者に確認した結果を2月の理事会で報告することで了承された。
議題2 認定NPO法人取得申請に向けてのコンサルテーションに関する事項杉山理事長より,認定NPO法人取得のためのコンサルテーションについて案が示され,開催は2014年4月27日(日)13:30〜15:30,講師は清水博文税理士事務所清水博文氏,謝金は一般会計から40,000円(交通費込,税込)を支払うことで了承された。認定NPO取得申請にあたっては,総会での議決を必要とするため, 2014年度年次総会に向けて,認定NPO法人取得申請のための準備を整えておくこと,そうした趣旨を踏まえコンサルテーションを受けることを確認した上で理事長が講師に依頼することで了承された。
議題3 GWK将来ビジョン(ワーキンググループ)の中間報告に関する事項池島副理事長より,NPO法人グリーフワークかがわのビジョンが提示された。@これからのGWKに求められるもの(課題)については,グリーフに関する相談支援の充実が中心であること。A安全,安心の場の提供については,対象と目的について修正意見があった。ビジョンと法人の年間計画との関係については,ビジョンは5年から10年のスパンを示す中で,ビジョンに沿った事業を理事会,総会等で年間計画として取り上げていくこと,ビジョンについては5月の年次総会で承認を受け,HPで公表していくこと等が議論された。以上から,2月の理事会に修正案を池島副理事長から提示することで了承された。
議題4 グリーフワークかがわ認定カウンセラーの指針に関する事項現在はグリーフカウンセラーとヘルプラインカウンセラーの資格認定は別々になっているが,実際にはどちらの認定カウンセラーであっても相談事業に従事することができる。理事会は管理責任があり,活動の資質向上のためにも資格認定更新の要件やそのための指針が必要である。資格認定の更新に係る内容について情報収集し,時間をかけて検討していく必要があるとの議論がなされ,花岡理事により資格認定更新に係る指針の原案を作成することで了承された。
議題5 社会福祉法人高松市社会福祉協議会主催地域福祉フォーラムにおける活動報告依頼に関する事項杉山理事長より,社会福祉法人高松市社会福祉協議会主催の地域福祉フォーラムに,パネリストとしてグリーフワークかがわに講師派遣依頼があり,1月9日(木)に依頼者側との面談を行なった説明があった。開催は2014年1月31日(金),内容は,講演とパスルディスカッション,テーマは「自殺のない社会の実現に向けて」である。パネリストとして,当法人から塩田事務局長が出席すること,冊子頒布も可能なのでアシスタントを募集予定することで了承された。パネルディスカッションの進め方,コーディネーターの役割および事前打ち合わせ等について確認しておくことが了承された。
◆1月19日 第18回グリーフワークかがわ相談担当者会議開催◆《報告事項》- 12月分相談事業の実施状況報告
グループミーティング,ヘルプラインかがわ電話カウンセリング,自殺予防ホットラインかがわ各事業について報告があり,以下の項目について話し合った。
(1)電話相談で担当者が急に来られなくなった時の対応について
電話による相談,対面型による相談いずれの場合も,時間的にも余裕を持ち相談に応じる態勢を整えておくことはカウンセラーの責務であることから,体調が悪い時は早めに判断しコーディネーターに連絡し調整を図ること,毎月最初のホットライン担当者がその月の担当者一覧を相談室に掲示しておき,カウンセラーがお互いに確認しやすい体制を整えることとした。
(2)グリーフカウンセリングの予約について
新たに開設したグリーフカウンセリングについて,12月は予約はなかったが1月には予約が入っている。
(3)ヘルプラインの問い合わせについて
問い合わせがあったとき,ブロシュールを送って連絡がない場合も,先方の事情があるので慎重にした方がよい。予約の成立を急ぐより,まず相手が知りたいことを説明する。
問い合わせとして対応した電話と「着信のみ」を区別して記録に残すこと,ニードがあるにもかかわらず相談予約が成立しない場合の背景について,情報があれば知っておく必要はある。
- グリーフカウンセラーとヘルプラインカウンセラーの位置づけ(考え方)について理事会からの報告
第17回相談担当者会議での審議事項として理事会に意見具申したグリーフカウンセラーとヘルプラインカウンセラーの位置づけについて,理事会で指針をまとめていく方向であるとの報告があった。
- 高松市協働企画提案事業について
第17回相談担当者会議で提案のあったこのことについて,申請を終了した報告があった。
- 相談室の転居について
12月に相談室の転居を終えたことの報告があった。
《審議事項》議題1 相談室のセキュリティについて管理について,理事会での審議事項として挙げてほしいという意見で了承された。
議題2 ホットラインの2014年度の実施について2014年度の実施について理事会の審議事項として提案し,古澤コーディネータ―が理事会に出席して現状報告などを行うことで了承された。
議題3 相談に従事する人のメーリングリストについて対面型相談が開始され,管理方法として相談従事者に限定したメーリングリストを作成してはどうかとの提案があり,管理者と協議することで了承された。
議題4 相談担当者の連絡方法について連絡事項の詳細はメールを使わずに会議で報告すること,研修や行事案内はメーリングでの連絡とする。
相談事業の内容については,毎月の相談担当者会議で共有することが最もよい。
◆2013年度第5回相談担当者研修のおしらせ◆
グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーすべての方を対象としています。
日時:2014年2月16日(日)13:00〜15:00
会場:高松市男女共同参画センター
事例提出:植村奈保美
スーパーバイザー:杉山洋子
編集後記
2014年最初のニュースレターです。今年から,「グリーフワークかがわ」の相談室を錦町のマンションで開始しています。担当者は各々が新たな気持ちで役割を果たそうと頑張っています。
今年はグリーフワークかがわにとって飛躍の年になると思います。皆が協力しあって頑張っているグリーフワークかがわ・・皆様にとって良い一年となりますように・・・
(編集担当 植村)
今後の予定
2月9日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
2月9日(日)13時30分〜16時 第60回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
2月16日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
2月16日(日)13時〜15時 2013年度第5回相談担当者研修
場所:高松市男女共同参画センター
2013(平成25)年12月号ニュースレターダイジェスト第116号
2013(平成25)年12月31日 グリーフワークかがわ広報部
理事長メッセージ
2013年も残り少なくなりました。グリーフワークかがわでは,今年も相談支援事業,普及啓発事業,人材育成事業に取り組んでまいりました。会員のみなさま,関係者のみなさまのご支援に,心から感謝申し上げます。
12月23日,グリーフワーク相談室が移転しました。これまでの相談室は,主に電話相談のために使われてきましたが,11月に開設したグリーフカウンセリングの準備の一環として検討してきたことでした。ひとつの変化は,新しいことへの挑戦であり前進に違いないのですが,急ぎ過ぎると本来の目標を見失いがちになります。こうした節目のたびに,活動の原点を思い起こすことを忘れてはならないと思います。
グリーフワークかがわの原点は,喪失を体験した人が周囲の心無い言葉によってさらに深いこころの傷を負っていると知った保健師の,グリーフワークの理解を地域に浸透させたいという思いでした。それは,メンタルヘルスの専門的援助技術を備えた専門家としての視点であると同時に,一人の生活者としての視点でもあったからこそ,共感を呼び,活動の立ち上げに繋がったのだと思います。保健師が目の当たりにしたのは,グリーフとは,気軽に話せるものではないこと,ましてや気軽に話しあうことで慰められるという思い込みがどれほど人を傷つけることになるかという地域の現状でした。ここに,私たちの活動の原点があります。一人ひとりのこころの奥には,誰も立ち入ってはならない大切な世界がある,そのことを尊重しあいつつ,傍らにあって「その人のグリーフワーク」を支援していく,それができる地域づくりが,私たちの目指すところです。
先日,オーストラリアから一時帰国している方の体験をお聴きする機会がありました。オーストラリアでは,メンタルヘルス教育が徹底されており,たとえば,妊娠がわかったときの本人と家族に対して行われる啓発もそのひとつだということでした。関係者向けのリーフレットには,妊娠後に抑うつ的になる場合のメカニズムの解説と,対処方法などが紹介されています。本人だけではなく関係者や周囲の人たちにも教育がなされることで,安心して生活できる環境が整えられる,こうした取り組みの積み重ねによってメンタルヘルスの理解が広く住民に浸透していくのだろうとおっしゃっていました。地域に暮らすなかで,自分たちのメンタルヘルスが温かく守られている実感が,伝わってくるお話でした。グリーフワークかがわも,生活場面のさまざまな変化に伴うグリーフワークを支援することにより,地域でのメンタルヘルス活動の一端を担っていきたいと思います。来年もご支援をよろしくお願い申し上げます。
2013年12月25日
グリーフワークかがわ 理事長 杉山洋子
市長まちかどトーク開催報告(その2)
大西 秀人高松市長とグリーフワークかがわで「まちかどトーク」をおこないました。 その内容について11月号に前半を掲載しました。12月号では高松市長との質疑応答を掲載させていただきます。
開催日時:2013年10月17日(木)18:55〜20:00
会場:高松市男女共同参画センター第2会議室
参加者:グリーフワークかがわ会員11名
(意見交換)
質問 私たちの活動説明中で一番興味・関心を持たれた部分とその理由,さらにもっと聞きたい部分はありますか。
市長 このような団体,特に専門職の集まった団体について認識がなかったが,早くから活動している団体があって良かった。人間だから生きていく中で深い悲しみを起こす出来事が起きる。昔の地域社会は,人と人との繋がりや絆などがあり,周りの方から自然に癒してくれた部分があったのでないかと考える。最近は,繋がりが少なく,核家族化が進み個人が孤立している。身内の方に悲しいことが起こったとき,悲嘆の持って行き場のない方々がいる。自分自身の経験でもある。そういったときに,このような中間団体の方に受け止めてもらえる,そんな団体が高松市内にあるのはありがたい。私自身も身内の死や父親の死に直面した。その時,周りの方に助けられた。今は,ストレス社会であり,個人が孤立し,精神的な病が起きやすい社会情勢である。全体として対策として,そういった方に相談やカウンセリングとか必要となる。今以上に,行政も自殺予防に幅広く関わっていかなくてはいけないという思いを抱きながら聞いた。
質問 行政とのNPO活動の協働の一環として,グリーフケアを医療現場に普及させることは重要であり,地域拠点としての新市民病院基本構想におけるグリーフケアの協働として,医療従事者研修や,家族からの相談などを一緒にできればと考える。
市長 それは大切だと思う。病院では亡くなる方が多いことと,現状として高齢化も進んでいる。高齢者は身体だけでなく精神的問題を多く抱えている。新病院からではなく,今からでも必要なことと思う。市民病院基本理念は「生きる力を応援します」である。病気を治すこともだが,生きる力を引き出すことが大切。ぜひ協力していただき,看護師の人材育成として,一人ひとりがグリーフケアを分かる研修が必要と思う。 こんな例があった。夫ががんになって余命三カ月と医師に言われた妻が,毎日詰所に来てどうにかならないのかと言われる。看護師は「こういう薬を使って治療しています。大丈夫ですよ」と話すと,いったんは帰るが,次に日も詰所に来られ,同じことを話す。1週間位したとき,その話を聞いたベテランの医師が対応して「奥さん辛いね,頑張ろうね」と声掛けると妻は泣き出したそうである。その後妻は,詰所に来なくなったという。妻の気持ちは落ち着いたようであった。奥さんは,悲しみを聴いて共有して欲しかった。そういうコミュニケーション能力が,医療現場,特に看護師さんには必要だと思う。この団体などでの研修会は必要であり,家族にも必要だと思う。
医療の専門家であっても必ずしも心のケアの専門家でない。精神科医師はいるが,どうしても疾患中心となりがちである。患者や家族の相談相手となり心を解きほぐす役割を担っていただくことが必要と思う。病院に伝えさせていただく。
質問 最近,「気分が沈む」と訴えると「うつ病」だと言われたり,自殺対策というと「うつ病対策」といわれたり,短絡的に「うつ病」に結び付けられる傾向がある。自分が,なにか病気に罹った時,気分が沈むのは,自然な反応である。病気になったことを,自分の人生として引き受けながら,また今日から新しい自分で生きていく,そうした中に「うつ病」に結びつけられることは疑問である。人の心は複雑であり,単に悲しいでなく,怒り,高揚,様々な感情を,否定せずに聴いてくれる,そういった理解で支え合う環境が必要だと思う。
市長 医療現場では「うつ病」は多いと思う。社会の中でメンタルの問題は重要。「うつ病」を正しく理解した対応の必要だ。生活の中で気分が沈んだとき,病気としてばかり扱うとおかしなことになる。一般組織の管理者にも理解できる教育研修が必要だと思う。心の問題は難しいが,大事なのは声掛けで,互いに声を掛けるきっかけを作って,話しを聴く体制づくりが必要と思う。
市長 先ほど事業説明で「自殺予防ホットライン」と伺いましたが,いのちの電話とは違うのですか。重複しながら色々な所で行っているということか。
返答 いのちの電話は匿名性で行っているが,当法人のホットラインは匿名性ではなく,相談担当者の氏名を名乗り,先方のお名前もお聴きする。相談事業のグループミーティングに繋げたり,継続して相談を行えるヘルプライン電話カウンセリングに繋げたりもできる。ヘルプラインは,責任を持って継続的に関わっていく。
質問 大人の方の話が多いが,子どものグリーフケアも大切である。配偶者の死別悲嘆の問題を,子どもの立場から見ると,残った親が悲嘆に暮れて子どもに目を向けられない場合,子どもは続けて生きている親も失うこととなる。大人は,子どもに対して,今は事情が分からないだろうと思って話さない,そういったとき,そのまま子どもはグリーフを抱えて育っていく。死別,離婚などに伴う,子どもの喪失は,愛着障害を引き起こし,その後の人生に大きく影響する。悲嘆に暮れた子どもが居る場合,配偶者と子ども共に,周りの方の支援が必要である。行政でも何か関わってもらえるといいと思う。
市長 子どもの問題は地域の変化から,家庭の変化,離婚,死別様々あると思う。現代は一人親家庭が増加している。そんな中で子どもにケアが必要なことは分かる。しかし周りの方がいないという場合,行政が直接家庭の中に介入し何かをすることは難しい。子どものケアのNPOなどの団体も必要だと思う。その団体と行政が一緒に取り組むことはできる。お金の問題だけでなく,相談には人が必要であり,大きな問題である。高松市は,子ども子育て条例で子ども権利条約を位置づけた。
質問 高松市議会レポートで,高松市危機管理センターH30年に向けて防災の取り組みがなされ,支援体制ネットワークや人材育成に今から取りかかっていかれると思うが,心ケアに関してどのように考えておられるか。
市長 震災が起きた場合,まず避難し命を守ることが重要である。その後の避難所運営が重要となる。避難所は,プライバシーのない状態で,不眠や子どもの泣き声など様々な問題があり,精神ケアが大切と思う。親を亡くした子どもケアも必要と思う。東日本震災の時には,香川県の要請のもと高松市も医療チームの派遣を行った。そういった経験に基づいて,香川で起きた場合にどうするか,あらかじめ地域防災計画の中で,まず避難,その後避難所の運営や誰が心のケアを行うか計画しているが,実際の災害は想定通りとはならない。自分の地域で,誰がどこで何が出来るかなど,臨機応変な対応ができるよう計画に位置付けている。普段から,自治会単位で自治防災組織を作り,防災士を置き,研修などを地域で行う必要がある。本部が危機管理センターとなり,実際の心のケアは避難所ごとに必要だと思う。自治防災組織は,まだ7割の結成である。人口42万の市全体ではなかなか動けない。
互いの顔が見える地域を単位としての意識が必要と考えている。
質問 妻を亡くし,グループミーティングに参加した。同じ体験をされた方と話し,自分自身が助けられ,勉強することとか話をする中で立ち直れた。妻を亡くし悲しみのどん底だったが,今は立ち直れて良かった。自身の子どもも心のケアが必要だと思い,今はヘルプラインカウンセラー養成講座に参加している。自分自身の悲しみが深すぎる中で,今私があるのはこの団体と出会えたことによる。こういう団体があることを,みんな知らない。市が知名度をあげることは出来ないか。
市長 今,色々なNPO団体が活動している。NPO法人の名簿は作るが,一般の方になかなか情報がいきわたらない。必要な方に必要な情報が届かない。より公的で重要なものは広報を利用し掲載することもあるが,網羅的にはできない。必要な方にピンポイントの提供とはならない。NPO法人の分野別の啓発活動などを繰り返して行うことが必要だと思う。知っている方が多くなると,必要な方に届きやすいと思う。NPOの行事などが,TVに放映されたり,イベントなどを行い,マスメディアの利用などがいいのではないか。
質問 高松市報の裏の市長コメントに市長の言葉で書いていただく,例えば「まちかどトークでこんなことあった」などと書いていただければいいと思う。
市長 頭においておく。
質問 グリーフワークを危機管理として組織的に行うのも必要だが,日常の営みが必要でそれが広がることが大切である。グリーフワークは何なのか,人生において失われたものが見つかることもあれば見つからず,諦めなければならないこともある。人生の中には,喪失そのものが受け入れられなかったり,喪失されたものに新たに替わる新しいもの見つける過程が難しく,環境に不適応となったり,人間関係や身体に不調が出る場合がある。行政として何ができるかという部分ですが,生活者視点から言えば,日常生活での行政の窓口の関わりも大切だと思う。例えば,市民から否定的反応があった場合,その人の感情や怒りの背後に,喪失があるという視点から,失われた感情や何を取り戻そうとしているかを考える視点をもって行うと,窓口が一次的な心のケアになる。インフォーマルではあるが,死亡届の提出やそれに伴う様々な変更や返却,火葬場,行政としては粛々と進める必要はあると思うが,遺族の喪失を考えて対応すると市民へのグリーフの浸透があると思う。
市長 先ほどの病院例や行政の窓口で単なるクレーマーとして対応していると,相手はどんどんボルテージが上がって解決にならず,最後は大きな問題となることになる。相手の背後にあるものを,じっくり聴いてみようと意識し,窓口に余裕があればうまく着地できるケースもあると思う。窓口職員に,カウセリングの考え方などの研修も有効だと思う。身内が亡くなった時,行政的手続きは多い。自分の経験でもあるが,十何種類手続きが必要である。出来る限りまとめていこうとしているが,数か所の窓口に行かなければならない。大切な方を亡くしたその死亡届手続きは,精神的負担をかけないように考える必要は感じている。なかなか事務量も多く人員も必要であるが,しかし,まず職員に,いまの意見にあったような気持ちを持ってもらうことが大切だと思う。葬祭場の職員の応対にもクレームがある。相手の気持ち考えた応対研修は絶対に必要だと思う。自分自身も父を亡くした時,一晩眠れず過ごし,その朝,葬儀社の方との段取りの相談にも腹が立った,もっと静かにさせて欲しいという気持ちだった。今になれば,葬儀社の方にも段取りが必要なことも分かる。大切な方をなくした相手の気持ちになることは大切で研修が必要と考えている。
返答 研修については私どもでも協力出来ると思う。
市長 我々の世代は,幼いころから人の死に接しているが,都会で核家族育ちという環境で,最近は死に接していない20代30代の方多い。知らないと相手に優しくならず,自分自身の身に起きると受け止められない方が多いと思う。
返答 社会が忙しく,その時その時の喪失に向き合っていけないため,ゆとり取り戻す社会が必要と思う。
質問 このまちかどトークをきっかけに,市のホームページなどで市長のことや市政への思いを知りました。市長の考えておられる市政である夢や誇りの持てるコミュニティー,人間性豊かな町作りに,グリーフワークかがわが貢献できると感じている。
市長 今まで,高松市と直接的接点は,なかったのでしょうか。
返答 活動は主にこの高松市男女共同参画センターを利用している。高松市保健センターやコミュニティーセンターに,パンフレットを置かせていただき,市報にも掲載してもらっている。高松市保健センターから相談の紹介もいただいた。NPOは財政基盤が弱く,活動拠点の確保も課題である。岡山県では国立病院跡をNPOセンターとして整備し,NPO団体が使用出来る。市のボランティアセンターなど高松市でもどこか使えるようにできないか。廃校になった学校や,病院だった施設などは個室も多くいろいろな大きさの部屋もあるので,利用しやすいと思う。今は会議室として他のNPO団体なども,この男女参画センターを利用しているが,ここは閉鎖が決まっており新しい場所では貸館業を行わないと聞いた。
市長 学校は教育委員会が管理しており,現在廃校の施設は使い方が決まっている。今,NPO団体の活動拠点がないことは聞いており,対応したいとは思っている。高松市民病院や,国の合同庁舎が,空くことになっている,出来るだけ公的な団体に使える部分を考えたい。高松市の施設として,保健センターや44コミュニティーセンターある。温度差はあるが様々な活動をしている。その中で,グリーフワークかがわの存在や活動を広く示すために,コミュニティーセンターやその中の保健委員会などを利用して活用してもらえたらいい。
大西市長からの感想
これからも協働しながら,この活動の充実が必要と感じた。高松市にとって,頼もしい存在と感じた。
医療や防災色々な局面で,互いに役立つ存在になれるのでないか。
*高松市ホームページ(もっと高松)に掲載されています。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/21934.html
【以上の記録については,逐語録をもとに作成しました。逐語録作成の大黒さんに感謝申し上げます。】
文責 理事長 杉山洋子
◆12月8日 第58回 理事会開催◆
《報告事項》- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の進捗状況について
対面型相談支援事業,電話相談支援事業,人材養成事業について担当理事より報告があった。人材育成事業として実施したヘルプラインカウンセラー養成講座は,2013(平成25)年9月19日(木)から12月5日(木)までサンポートホール高松51会議室で計8回開催され,最終日の12月5日には受講者11名すべてに修了証を授与した。
- 高松市民フェスティバルについて
1)第15回公開セミナーをワークショップとして11月24日(日)に高松市男女共同参画センターで開催した。テーマは「仏教の死生観」でグリーフカウンセラーの蓮澤一眞氏の講演を行った。
◎パネル展は,高松市市役所1階で11月25日(月)〜27日(水)まで開催された。「地域におけるグリーフワーク」と題し,ポスターの展示とブロシュール,PRカードの配布を行った。反省点として,配布した数が分かるように,持ち込んだブロシュールの数を把握しておいたほうが良かった。
- 第16回相談担当者会議(11月17日)について
本事項は,報告のみならず審議が必要と認められたため,審議事項とする。
- 2013年度グリーフワークかがわ相談担当者研修について
今年度2回まで終了した報告をもとに課題について話し合われ,研修の記録を担当者が責任をもって残すことを徹底して行くことについて再確認がなされた。
- 公益財団法人損保ジャパン記念財団 認定NPO法人取得資金助成申請について
理事長より申請書を提出完了(11月11日)の報告があった。
- 新相談室転居に関わる準備について
第17回相談担当者会議で家具の配置,手順などを具体的に決める。
- ブロシュール,PRカードの関係機関宛発送について
完了済み。賛助会員であるベルモニー葬祭より,各会館に配布したいので200部ほど追加送付の依頼が あり対応する。
《審議事項》議題1 相談担当者会議の運営について相談担当者会議は対面型相談支援,電話相談支援事業従事者の意見交換の場である。現場での実践の中で生まれる疑問点や意見を積極的に話し合うことで,相談者にとって研修の意味も出てくる。会議の意義について共有し,カウンセラーは積極的に参加し,相談担当者会議で集約した内容は,理事会に報告事項として挙げていくことで了承された。
議題2 認定NPO法人取得に関するワーキング報告今後のスケジュールとして,来年4月に税理士によるコンサルテーションを依頼し,認定NPO法人取得申請に当たっては,次年度の総会で承認を求めることで了承された。準備に係る経費としては,公益財団法人損保ジャパン記念財団 認定NPO法人取得資金助成金で行うこと,もし助成金不受理の場合は一般財源で賄うことで了承された。
議題3 グリーフワークかがわ将来ビジョン(ワーキンググループ)の中間報告次回の理事会に見送る。
議題4 2014年度事業に関する財源確保について1)香川県共同募金助成金申請については12月13日(金)に提出を完了した。
2)2014年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業については香川県担当者に照会中である。
3)本体である「グリーフカウンセリング事業」(有料)の強化を図る。
議題5 2014年度人材育成事業についてグリーフカウンセラー養成講座について高松市協働企画提案事業申請と併せて,担当者相談会議で審議を図ること提案があり了承された。
議題6 新相談室への転居について転居の準備作業について事務局から説明があり,詰めの話し合いがなされた。引っ越しは12月23日午後1時開始。業者は赤帽に依頼している。磨屋町と錦町のふたつに別れて集合し作業に掛かる。
また,相談室の移転による相談室管理規程の改訂について了承された。
議題7 技術援助について桜町教会からの講演依頼(2014年2月16日)について,普及啓発担当植田理事で決定した。内容は「グリーフワークかがわの活動について」である。
議題8 原稿執筆依頼について香川県精神保健福祉協会からの執筆依頼について受理することで了承を得た。特集テーマは,「地域で支える心と生活」である。
議題9 周知徹底事項内部事務として,関係者に周知徹底を図ることで了承された。
(1) 理事の承認承諾書を未だ提出していない方は,必ず提出すること。
(2) 報告書,必要事項書類など,加筆,訂正等がすべて完了した文書は,必ず「確定版」として配信すること。
(3) 事業計画書,貸借対照表など書類作成時に必要不可欠な文書は,ホームページの〈会員のページ〉を活用して事務的作業をスムーズにすること。
◆12月15日 第17回グリーフワークかがわ相談者担当会開催◆議題
- 11月分相談事業の実施状況報告
グループミーティング 1名(再来)
ヘルプラインかがわ電話カウンセリング成立件数 1件(11/13)
自殺予防ホットラインかがわ 0件
杉山理事長より提案
相談事業の実施状況は,相談対応の数の報告だけでなく,課題や経験などを議論し合う場となってほしい。午後からのスーパービジョンは個々の事例であるが,会議の場は現場での不安や困難を話し合い,その中で審議すべき点があれば審議事項として話し合ったら良い。相談担当者会で審議してほしいことがあれば前もって出していただき審議事項としてあげる。報告の中で審議事項に移行となる場合も出てくる。相談担当者会は今後安定した相談ができるようにするための場でもある。
↓↓↓
次回(1月19日)から相談担当者会議の構成として,まず,相談事業の報告を行い,審議が必要なことは審議事項として挙げていく。
・今後,あらたに認定されたカウンセラーを含めた拡大相談担当者会議を行うので,その場でも相談担当者会議の意義を説明する。
・グループミーティングは担当者がかわるので相談担当者会で連携をとっていく方が良い。今後,面談による相談も実施するので,相談事業の連携が上手くいくようにする。
・グループミーティングのあとの振り返りの報告もしてほしい。
・面談時の料金,面談の予約方法について確認を行った。
・カウンセラーの登録証について。グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーの登録証を各自携帯しておくことが規定されており,登録証の携帯を徹底すること。
↓↓↓
グリーフカウンセラーとヘルプラインカウンセラーについて理事会で指針を示すことについて,相談担当者会からの審議事項として理事会にあげることとする。
- グリーフカウンセラー養成講座実施の審議について
来年度にグリーフカウンセラー養成講座を開催する方向で理事会で決まった。さらに,高松市恊働企画提案事業に申請をして,高松市からの委託事業で実施したいという意向がある。
理事長より説明
高松市協働企画提案事業について
申し込み期間:12/18〜1/16
今回,高松市長とまちかどトークをしたことを生かすためにも,「グリーフワークかがわ」と市と協働していくのはどうか。 ⇒高松市恊働企画提案事業に申請することで決定
主担当と副担当を決めてタイムスケジュールを決めていく。書類作成をして市とのやり取りが必要になってくると考えられる。主担当:塩田理事 副担当:花岡理事
- 相談室の移転について
引っ越しは12月23日午後1時からとなっている。詳細は省略。
◆2013年度第4回相談担当者研修のおしらせ◆
グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーすべての方を対象としています。
どうぞご出席ください。
日時:2014年1月19日(日)13:00〜15:00
会場:高松市男女共同参画センター
事例提出:藤本泰成
スーパーバイザー:花岡正憲
◆第16回公開セミナーのおしらせ◆
http://www.griefwork.jp/main/k_seminar.html
日時:2014年1月26日(日)10:00〜12:00
テーマ:「喪失に伴う非嘆からの回復過程について−先人から学ぶ−」
講師:池島邦夫(副理事長)
編集後記
2013年最後のニュースレターになりました。今年は,「グリーフワークかがわ」にとっていろいろなことがありました。初めて,高松市長とまちかどトークで対話をしました。また,相談室の移転について部屋探しが始まりみんなで思案しました。結果,錦町のマンションに決定・引っ越ししました。何をするにも,皆の知恵と力が必要であるとつくづく実感しました。
皆様にとって新年が良い年となりますように・・・
(編集担当 植村)
今後の予定
1月12日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
1月12日(日)13時30分〜16時 第59回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
1月19日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
1月19日(日)13時〜15時 2013年度第3回相談担当者研修
場所:高松市男女共同参画センター
1月26日(月)10時〜 12時 公開セミナー
「喪失に伴う非嘆からの回復過程について−先人から学ぶ−」
2013(平成25)年11月号ニュースレターダイジェスト第115号
2013(平成25)年11月30日 グリーフワークかがわ広報部
市長まちかどトーク開催報告
大西 秀人高松市長とグリーフワークかがわで「まちかどトーク」をおこないました。
その内容について11月号・12月号に掲載します。
開催日時:2013年10月17日(木)18:55〜20:00
会場:高松市男女共同参画センター第2会議室
参加者:グリーフワークかがわ会員11名
- 杉山理事長 あいさつ
グリーフワークかがわは,2009年11月からNPO法人として活動している。グリーフワークかがわの出発点は,2000年に発足したグリーフワーク研究会である。ひとりの保健師が地域保健活動の中で,喪失体験をされた方が,周りの方の心無い言葉で,二重・三重の苦しみを受けている現状に接し,喪失後の心の過程を理解して互いに支え合う地域社会にしなければいけないという使命感から,専門家に声を掛け,グリーフワーク研究会を立ち上げた。以来,市民グループとして研修会や勉強会を行い,2009年11月にNPO法人を設立した。
「グリーフ」とは,自分にとって大切な人やもの,関係を失ったときの悲嘆反応であるが,喪失は形あるものだけでなく,その人の希望や目的,役割など,生きていく中で,心の支えとなる形のないものも,日常生活で失っている。喪失に伴う情緒的反応は複雑であり,その人の対人関係や生き方など人生に大きく影響していく。喪失体験の前の状態には決して戻れないが,喪失を受け入れ,そこから新しい自分を見出して前に進んでいけるようになる心の作業が,グリーフワークである。
・ブロシュールなど配布資料を参考にしつつ活動モデルの説明。
・支援対象と支援のあり方を図式化した図で活動を説明。
通常は,日々の暮らしの中で,悲嘆の過程を支え合い,乗り越えていくちからを,それぞれが持っているが,心の作業は極めて個人的であり,他者が代わることができない孤独な過程でもある。NPO法人として,会員ひとり一人が生活者であり,自分自身も当事者意識を持ちながら,トレーニングを受け,支え合う社会作りのために貢献できるのではないかと考える。複雑な悲嘆反応をきたしている方の支援ができる,人材育成を行っている。
喪失ということで例を挙げる。平成16年に高松市の高潮被害で,ある一人暮らしの老人が被害を受けた。他者からみれば「家を失った」ことが喪失体験だろうと思い込んでしまうかもしれないが,そのときのその方にとってもっともつらいと感じたことは,遠方に暮らす息子さんにすぐに駆けつけてもらえない孤独感だった。
もう一つの例は,がん告知を受けた方が,外科的にがんを切除したあと,「がんは治った」と言われる。しかし,再発の不安を抱え,社会的役割の喪失などを経験する。病気になる前の生活には戻れないが,がん体験から喪失と向き合い新しい人生を歩んでいく。がん患者が,医師から心配ないと言われても,内面では静かに喪失に向き合っているかもしれない。喪失とは災害や事故などという外から注目される場面だけではなく,社会の盲点のようなところで,喪失と向き合い苦しんでいる方が居るかもしれないと考えている。
喪失体験は誰にとっても避けられない道であり,ひとり一人のペースで悲嘆過程を歩んでいる。それを地域全体で互いに尊重しあって,回復力を阻害せず支え合うことができる地域作りに,われわれが社会貢献できるのではないかと考えている。高松市地域福祉計画基本目標の中に,「一人ひとりが大切にされ元気になれる町」とあるが,われわれが協働できる部分と考えている。
- 大西秀人高松市長 あいさつ
まちかどトークは5年目となる。高松市自治運営基本原則は,情報共有,参画,共同の3つのことを大切に基本と考え,協働のパートナーとして様々な団体の方との対話が必要と考え,受け身でなく,行政から外に出て情報を収集する,直接把握を行う必要がある。行政からも働きかけ,団体の考えと行政の考えを共に理解することが大切。トップが直接話すことで,互いに活かすことができるのでないかと考え実施している。
今回,グリーフワークという言葉を初めて意識した。今まさにストレス社会で,自殺者は3万人を持続している。その中で,自死で大切な人を失った方の悲しみは大きく社会的ダメージである。生活場面に行政が直接入っていくのは難しい。しかし社会として放置はできない。中間支援とか住民と行政の間で,活躍できる団体の存在活動はありがたい。意見交換で互いに理解し,政策展開の中でどういう方法で関わるといいのか検討したい。
- 池島副理事長 グリーフワークかがわ活動実績報告
高松市長との質疑応答に関しては12月に掲載します。*高松市ホームページ(もっと高松)に掲載されています。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/21934.html
◆11月10日 第57回 理事会開催◆
《報告事項》- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 進捗状況について
対面型相談支援事業,電話相談支援事業,人材養成事業について担当理事より報告があった。 - 第15回相談担当者会議について
・相談事業の実施状況と各事業のブロシュールとPRカードの作成状況の報告があった。
・相談担当者会議から理事会への提案事項として,以下の3項目を挙げた。
1)本来のグリーフ(喪失)カウンセリングをして助成を受けていく方向で検討してほしい。
2)経済的に困窮を抱えている人の相談支援に関して助成を受けられないか。
3)対象者によっては,料金を安くしての相談を組み込んだ年間の事業予算を組む。これは社会貢献となり募金集めにも効果的ではないか
- 市長まちかどトークについて
10月17日に実施。
- 香川県自殺対策連絡協議会とゲートキーパー宣言集会について
塩田事務局長が出席。
- 高松市精神保健ネットワーク会議報告
塩田事務局長が出席した。自殺予防について関係機関の情報交換を目的としている。警察署からの出席があり,警察の相談窓口に自殺に係わる相談があるときに紹介先の情報が不足しているとの報告があり,グリーフワークかがわとしては警察との連携も必要と考える。
《審議事項》議題1 2014年度事業に関する財源確保について2014年度香川県地域自殺対策緊急強化基金について,県からの照会に対し予定額を提出した。相談室の環境整備を目的とする備品の確保と,パソコンを購入するための助成金として,理事長より共同募金助成申請の提案があり,先駆的開拓的活動支援を対象として申請することで承認された。
議題2 認定NPO法人取得に関するワーキング報告と今後の取り組みについて池島副理事長より
I 認定NPO法人資格取得の条件
(1) 事業活動において,共益的な活動の占める割合が,50%未満であること。
(2) 運営組織及び経理が適切であること。
(3) 事業活動の内容が適正であること。
(4) 情報公開を適切に行っていること。
(5) 事業報告書等を所轄庁に提出していること。
(6) 法令違反,不正の行為,公益に反する事業等がないこと。
(7) 設立の日から1年を超える期間が経過していること。
(8) パブリック・サポートテスト(PST)に適合(当会は相対値基準)すること。
以上の8条件のうち,現時点では,(8)以外の7つの条件に満たしていると考えられ,(8)について,役員からの寄付も寄附として認められかどうかについて再度調査の上,あらためて報告することで承認された。
理事長より,認定NPO法人取得に向けて,ワーキンググループでの調査と報告をもとに税理士等のコンサルテーションを受けるため,助成金申請の提案があり,現在募集中の「公益財団法人損保ジャパン記念財団」の「認定NPO法人取得資金」の助成に申請することが提案され,了承された。また,クリック募金についての提案があり,今後,検討していくことで了承された。
議題3 新相談室の確保について新物件を見学した結果,12月中に入居するように手続きをしたことで承認された。
議題4 2014年度人材育成事業についてグリーフカウンセラー養成講座により相談事業の人材確保をしていきたいとの提案があった。
副理事長より,関係機関には送付だけでなく足を運んで説明をし,講師派遣の説明もすることの提案と,「講師派遣プログラム」のようなものを作ってはどうかとの提案があった。今後検討していく。
議題5 GWK将来ビジョン(ワーキンググループ)の中間報告について審議未了。
議題6 市民フェスティバル(パネル展,ワークショップ)について植田理事より,実行委員会の報告があった。
議題7 広報活動について審議未了。
◆11月17日 第16回グリーフかがわ相談者担当会開催◆- 10月分相談事業の実施状況報告
グループミーティング,ヘルプラインかがわ電話カウンセリング,自殺予防ホットラインかがわ各事業について報告があった。
- 面談による相談事業の課題などについて
(1)マニュアルの確認
(2)管理方法について
パソコンを設置し共有フォルダを作ることなど,相談業務の管理方法について話し合われた。
(3)経済困窮を抱えている人への助成等
次回の検討事項とする。
- 新相談室へのNTT固定電話移転について
転居に伴う作業についての確認が行われ,12月ホットライン電話相談日のうち12月21日は休む事も検討することに決まる。
- 理事会からの周知とお願い
ブロシュール,PRカードの発送作業について,11月24日15時に相談室で行う。
◆2013年度第4回相談担当者研修のおしらせ◆グリーフカウンセラー,ヘルプラインカウンセラーすべての方を対象としています。
どうぞご出席ください。
日時:2014年1月19日(日)13:00〜15:00
会場:高松市男女共同参画センター
事例提出:藤本泰成
スーパーバイザー:花岡正憲
◆第16回公開セミナーのおしらせ◆http://www.griefwork.jp/main/k_seminar.html
日時:2014年1月26日(日)10:00〜12:00
テーマ:「喪失に伴う非嘆からの回復過程について−先人から学ぶ−」
講師:池島邦夫(副理事長)
編集後記
11月28日で養成講座7回目が終了し、残すは1回になりました。寒くなり、日が短くなりましたが受講者の方々は熱心に受講していました。講師の方々もわかりやすく工夫を凝らし2時間を使っていました。その姿勢を見ていて、自分自身が勉強になりました。
(編集担当 植村)
今後の予定
12月5日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座[ 場所:サンポートホール高松
12月8日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
12月8日(日)13時30分〜16時 第58回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
12月12日(木)18時30分〜19時30分 HLC養成講座 第3回講師・担当者合同会議
場所:高松市男女共同参画センター
12月15日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
12月15日(日)13時〜15時 2013年度第2回相談担当者研修
場所:高松市男女共同参画センター
12月23日(月)13時〜 相談室の引っ越し
2013(平成25)年10月号ニュースレターダイジェスト第114号
2013(平成25)年10月31日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員から「私のおすすめの一冊」*
『くまとやまねこ』(河出書房新社)
ある一匹のくまが,仲良しの小鳥が死んで泣いているシーンから始まります。くまは小鳥とお別れすることができず,小鳥を小さな箱に入れて大切に持ち歩きます。森の動物たちからは,小鳥のことを忘れるようにと言われます。その後,くまは家に閉じこもってしまいます。
ある日,くまが窓を開けると外はとてもいい天気。くまは陽気に誘われて外に出ます。そこで山猫と出会い,箱の中を見せます。山猫は森の動物たちとは違う声かけをします。それからくまは本格的に喪の作業に入る事ができました。
グリーフワークのお手本のような絵本です。言葉がまだ充分に発達していない子どもが喪の作業をする手助けになる本だと思います。また,大人にも一度は読んで欲しい絵本です。
曽利真弓
第14回公開セミナーを終えて…平成25年9月22日(日)
「私のエンディングライフ〜あなたらしい最期のために〜」と題し,最近少しずつ世の中に浸透してきた人生の終焉(エンディング)について話しを進めました。
私たちは,日常生活を営む中で,エンディングを意識して日々を生きている人はいない,に等しいと思われます。
しかし,実はこのエンディングこそが人生(人の歩み)の中でもっとも重要な部分であり,避けては通れない場面でもあるのです。
このたびの公開セミナーでは‘グリーフワークかがわ‘からの発信ということを余りにも意識しすぎた為,前半,エンディングとグリーフ(喪失)体験を結びつけてしまったことが,結果,暗い感情を齎せてしまったことに反省しています。
後半では,家族葬が主流になりつつある昨今のお葬式スタイル,超高齢化社に生きる今どきのセレモニー(生前葬)について触れました。
自分の心と向き合い,これから過ごし行く尊い時間を見つめることにそれでもまだ,抵抗はありますか…?
安心で平穏な明日のために,自分に合ったエンディングライフの選択肢を沢山増やして欲しいと願わずにはいられません。
塩田 征子(ヘルプラインカウンセラー・グリーフワークかがわ理事)
◆10月13日 第56回 理事会開催◆
《報告事項》- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 進捗状況について
- 対面型相談支援事業:身近な人をなくした方のグループミーティングについては,10月1名(新 規1名),9月5名(新規2名,継続3名)の報告があった。
- 電話相談支援事業:ヘルプライン電話カウンセリングは9月に0件,自殺予防ホットラインか がわは9月に2件の報告があった。
- 人材養成事業:ヘルプラインカウンセラー養成講座は,これまで4回の講座を終了したことに ついての報告があった。
- 第14回相談担当者会議について
9月15日に開催され,相談の報告および面談相談についての実施要領やブロシュールが作成されたことの報告があった。
- 第14回公開セミナーについて
9月22日(日)に高松市男女共同参画センターにて開催された。講師は塩田征子(ヘルプラインカウンセラー・グリーフワークかがわ理事)が務め,テーマは「私のエンディングライフ〜あなたらしい最期の為に〜」で参加者は12名(講師含む)であった。
- 香川県自殺対策連絡協議会とゲートキーパー宣言集会について(次回に報告)
- 高松市民フェスティバル実行委員会について
9月14日に行われたことの報告があった。
- 高松市精神保健ネットワーク会議報告(次回に報告)
《審議事項》議題1 高松市長まちかどトークについて当日の役割についての確認(司会,塩田事務局長,挨拶,杉山理事長,活動報告,池島理事長)が行われ,質問事項については,既に会員に配布しているものをベースに行うことと,資料準備は事務局が行うことが承認された。
議題2 面談による個別相談事業について相談担当者会議で作成されたブロシュール及び実施要領について審議され,ブロシュールについては,修正の指摘があり,実施要領については修正なしで印刷発注を行うことが承認された。担当者の事前研修は,11月17日に行われることが承認され,事業実施については,理事長から11月開始としたい旨の提案があり,担当の古澤コーディネーターの調整により,研修開始前の相談に当たっては,これまでの経験等を考慮し担当を入ることが可能な登録者で対応することが承認された。
議題3 相談担当者研修について相談事業担当者を対象とするスーパーバイズの研修については,古澤コーディネーターが取りまとめており,その計画にそって実施し,相談事業従事者は受講するよう努めることが承認された。
議題4 広報について理事長から,グリーフワークかがわのHPのリニューアルについて報告され,ホームページ管理費について,リニューアルに係る費用と,通常の管理費の値上げについての検討の必要性が提案され,承認された。
議題5 グリーフワークに関する文献のHPへの掲載について次号以降のニュースレターから「私のおすすめの一冊」ということで承認された。
議題6 2013年度上半期(4月〜9月)事業執行状況について池島副理事長から,決算書に基づき,次のような説明があった。
(1) 上半期の予算面の執行状況については,会費収入は予定どおり,寄付金収入については,使途制限付き寄付金収入が大幅に増加している等の説明があった。
(2) 当法人の事業運営として,会費や寄付金収入の安定的な確保を図ることが重要だが,大幅に増加することはないという認識を持つことが大事であるとの説明があった。
(3) 固定支出として相談室の賃料や一定の事務局経費が会費収入の規模と比較し,かなり大きなことから,県の自殺対策基金の活用ができなくなると,法人の運営が財政面で厳しくなることが指摘された。
(4) (3)の対策として,一定の参加費の収入が確保できるような事業,例えばカウンセラー養成講座などを,特に,専門職向けの研修等の充実を図り,収入増の対策をとる必要のあることが指摘された。
以上(1)から(4)までの報告について承認され,杉山理事長から,次回の理事会で,来年度における専門職向けの研修企画書の提出についての提案がなされ,承認された。
議題7 2014年度基金事業について理事長から,情報収集及び当法人の意向に関して県担当部局と協議することが提案されたが,国の来年度予算が不明な現段階では情報収集があまりできないとの意見があり,採決には至らなかった。
曽利理事から,収入増の対策として,当法人が「クリック募金」に参加すればどうかという提案があり,次回の理事会で「クリック募金」に関する事業内容等について,調査報告することが承認された。
議題8 2013年度ヘルプラインカウンセラー資格認定について理事長から,理事に既にメール等により送信している日程や計画等にそって実施していくことが報告され,その旨,承認された。
◆10月20日 第15回グリーフかがわ相談者担当会開催◆- 相談事業報告(9月分)
・ホットライン3件
・ヘルプライン0件(問い合わせ4件)
・グループミーティング5名
- 面談による個別相談事業
(1)理事会での承認を得たことについて
対面型個別相談 対応マニュアルについて承認されたこと,ブロシュールの変更は「ブルーな気分に寄り添います」を削除したことが報告された。ブルーな気分に限定せず,あなたの気持ちに寄り添いますという表現で,表紙を開くと「このような方のご相談をお受けしております」という文面がくるようにする。
(2)ブロシュール印刷に関することと発送予定について
・現在発注したところで校正され返ってきて印刷し完成となる。11月中旬に完成予定。
・11/24日曜日,公開セミナーの後,配送準備をする。
・配送先については2012年度と同様とする。
・PRカードを作成する。デザインは曽利さんに依頼し,発注先は他のPRカードと同様にする。
・ブロシュールとPRカードが完成したら,コーディネーター古澤さんと事務局担当で日程調整し,高松市保健センター,香川県精神保健福祉センター,高松市の市民課に持参して説明する。
・ホームページは11月1日より公開する準備中であり相談室の地図についても準備中。
(3)相談室確保のための物件について
・良い所が見つかるまで今のところを使って個別面談を行う。
・今回,移転を機会に助成金を受けられたら良い。事務局で必要な物品を書き出して助成金の情報収集を行うよう依頼する。
- その他(相談実務等で検討したい事項等)
・市民フェスティバル(11/25〜11/27)に掲載するポスターは前回と同じで良い。搬入,搬出の手伝いは個別に依頼する。
・対面型個別相談対応マニュアルをもとに,相談の終わり方,次回の予約の受け方等について検討した。
今後,相談室にパソコンを設置し,管理システムを整備して行く方向で,助成金の確保などに取り組むことが話し合われた。
・相談事業に担当として登録している人のメーリングリストを新たに作成し,コーディネーターが今後の予定や情報をそのメーリングリストに配信することとなった。
・理事会で検討してほしい事
(1)現在,自殺基金事業の助成を受けているが本来のグリーフ(喪失)カウンセリングをして助成を受けていく方向で検討してほしい。
(2)相談員は社会貢献の使命感で行っている。経済的に困窮を抱えている人にも相談対応していきたいがそのための助成を受けられないか。
(3)対象者によっては,料金を安くしての相談を組み込んだ年間の事業予算を組む。これは社会貢献となり募金集めにも効果的ではないか。
編集後記
今月より会員からの「お勧めの一冊」と題して図書の紹介をしていただくことにしました。紹介された本に興味を持っていただけましたか?今後は、偶数月に掲載させていただきます。
10月17日に高松市長まちかどトークがありました。私は出席できなかったのですが「グリーフワークかがわ」の主旨など説明できたことで、この活動が市民にとって大切なことであると理解されたことと思います。良い意見交換の場となったと聞き、高松市長と会える機会に出席できなかったことが残念でなりません。
(編集担当 植村)
今後の予定
11月7日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座V 場所:サンポートホール高松
11月10日(日)10:00〜11:30 身近な人をなくした方のグループミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
11月10日(日)13時30分〜16時 第55回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
11月14日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座VI 場所:サンポートホール高松
11月17日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
11月17日(日)13:00〜15:00 2013年度第2回相談従事者研修
11月24日(日)10時〜12時 第15回公開セミナー 場所:高松市男女共同参画センター
11月24日(日)13:00〜15:00 グループミーティング担当者研修会
場所:高松市男女共同参画センター
11月25日(月)〜27日(水) 高松市民フェスティバルパネル展 場所:高松市役所
11月28日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座VII 場所:サンポートホール高松
2013(平成25)年9月号ニュースレターダイジェスト第113号
2013(平成25)年9月30日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員からのメッセージ*
ホモ・サピエンスが10万年前にアフリカの地で誕生した頃、すでに彼らは埋葬を行っていたそうである。そこにどのような意図があったかはわからないが、同種のヒトの死に対して特別な何かを感じていたであろうことがわかる。もし仮に現代の私たちのように、仲間や親しい人との別離から悲嘆を感じていたとしたら、人類はその頃から喪失の重さ、苦しさと戦い続けて来たことになる。
これまでにも、この苦しさを解決する方法として、宗教をはじめとした様々な考え方が登場して来たはずであるが、未だ解決には至っていない。不老不死の薬が開発されたところで、喪失体験からの悲嘆を断ち切って生きて行くことは不可能であろう。
しかし、今私たちが生きているということは、連綿と命を紡いできた結果であり、祖先たちが『出会い』と『別れ』の表裏一体となった問題に立ち向かって行った証明ともいえるのではないだろうか。
だとすれば、苦しみは終わりではなくまだ先に道があるということ、苦しむことは人間に備えられた当たり前の機能であり、その苦しみさえも今後の自身に必要となり得るかもしれないことに気づくこともできるだろう。苦しみをあるがまま受け止めることは大変な時間とエネルギーを必要とするが、まず自分自身が『今は一生懸命苦しもう』と考え、それについての周囲の理解もあり、ゆっくりと自分の考えや気持ちをほぐせる環境があれば、新しい道も見えてくるのではないだろうか。
グリーフワークかがわ相談担当: 藤本 泰成
2013高松市男女共同参画市民フェステイバル ワークショップとして開催します。
どうぞご参加ください。
◆テーマ: 仏教の死生観「生死=命を問う」◆
仏教に携わる者として基本的な仏教の説明とともに、仏教から見た死の捉え方について研修とグリーフワークを交えて進めていこうと考えています。
講師:蓮澤 一真
グリーフワークカウンセラー、真宗興正派香蓮寺住職
◆ 日時:11月24日(日)10時〜12時
◆会場:高松市男女共同参画センター
◆9月8日 第55回理事会開催◆
《報告事項》- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 進歩状況について
電話相談支援事業について、ヘルプライン電話カウンセリングは8月に1件、自殺予防ホットライ ンかがわは7月に1件、8月に2件の実績報告があった。
- 第13回相談担当者会議について
8月18日に開催され、相談の報告および面談相談についての話し合いがおこなわれた。担当者に対する研修実施が喫緊の課題であるとの認識がされた。
- 高松市民フェスティバル実行委員会報告
8月31日にワークショップ部会が開催され、グリーフワークかがわにおいては、「第15回公開セミナー」をもって参加する旨の報告があった。
《審議事項》第1号議案 理事の任期に関すること(県に照会した結果)について8月11日および16日に、理事長が県民活動・男女共同参画課のNPO担当へ確認した結果、理事の任期についての内部手続きは、理事長が決定した様式で総会開催日時を基準として任期を限定しても違法性はないとのことであった。新旧理事交代がおこなわれ、退任、重任、新任が混在した場合の処理方法として、旧理事の任期中に総会が開催され新理事体制に移行する場合も考えられるので、GWKにおいては、総会での役員改選に先立ち、理事全員が辞任し総会に臨み、総会にて選任がおこなわれた後にあらためて全員の就任届けの提出をおこなう方法を採用することで承認された。
第2号議案 2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座について9月5日に応募を締め切りとし、12名で開講予定で準備を進めていること、現在、参加費の振込を確認中であり、最終的には9月12日に決定することで承認された。
第3号議案 面談による個別相談事業について相談担当者会において、事業の開始について現在検討中である。今後は、現状実施を基本とし不都合があれば修正していく方向で理事会から相談担当者会に対しての具体的提案をおこなうこととする。場合によってはルール作りやマニュアルの提示も必要になると思われるので、相談者会での再検討も必要と考え、詳細についての承認には至らなかった。
第4号議案 相談員に関する研修体制についてスーパービジョン等の実施が必要である。10月以降、毎月第3日曜日の午後に研修会を実施する予定である。開始時期の目途を決めなければならないので、議題3とあわせて相談者会での検討が必要である。
第5号議案 高松市長まちかどトークについて10月17日、19時〜20時に男女共同参画センター第2会議室にておこなわれる。実施にあたり9月12日18時半より打ち合わせを行い、今後の準備と役割分担を決める。実施2週間前に市の広聴広報課との打合せをおこない、実施後2週間で市のホームページに掲載される。(GWKホームページにも掲載する。)当日は、理事長挨拶の後、副理事長から活動内容を紹介する。グリーフワークについて知っていただくことを前提に、市としてコラボレーション可能ならできるだけ具体的に支援・補助を求めたい。また、当日参加可能な会員を募るとともに、会員からの意見は再度募集することで承認された。
第6号議案 広報活動についてブロシュール4種類(グリーフワークかがわ、グループミーティング、ヘルプライン電話カウンセリング、自殺予防ホットライン)を各2000部作成した。面談による個別相談のブロシュールも作成し全部そろったら関係機関宛に送付予定。ホームページについては、管理者よりアクセス分析が可能と聞いているので、どのような場面からヒットして辿りついているのかを分析し、ホームページのリニューアル作業を進めていく中で役立てていくことで承認された。
第7号議案 出版事業についてあらたな書籍製作を分担執筆でおこなう等、冊子の見直しをしてはどうかとの顧問の溝淵氏よりの提案があった。次年度に調査研究の予算化をしたうえで時間をかけて検討していくことで承認された。
第8号議案 グリーフワークに関する文献のHPへの掲載について次回理事会にて議論予定としたため未了。
第9号議案 2013年度ヘルプラインカウンセラー認定について資格認定のスケジュールについて案が提示され、認定委員は、理事長他、相談担当理事と人材育成理事から3名(池島、花岡、植村)を委嘱する。次年度以降は、年度始に任命しておき必要に応じて理事長が招集する形にすることで承認された。
◆9月15日 第14回グリーフかがわ相談者担当会開催◆- 相談事業報告(8月分)
ヘルプライン⇒相談成立1件 ホットライン⇒2件 グループミーティング⇒4名参加
- 面談による個別相談事業
理事長から,第55回理事会(9月8日)での決定として,相談担当者会議への指示があった。(1)相談対応マニュアル(案),ブロシュール(案)を理事長から示し,(2)開設時期を決めて具体的に作業を行っていくこと,(3)物件については,見学と情報収集を行っていくが,まずは現在の相談室での相談を行っていくこととする。
当法人として、面談による相談を相談事業の基本とし,電話相談は補助的なものと位置付け,GWK会員が認識を共有することを確認した。
理事長から提示した対応マニュアル(案)とブロシュール(案)の内容を検討した。議論を踏まえて,理事長から修正案を相談担当者メーリングで配信することとなった。10月13日の第56回理事会までに,相談担当者会議での案を確定し,理事会に諮り,面談による相談を11月1日開設とすることを理事会に提案していく。
- 相談事業者研修について
古澤コーディネーターが今年度の企画を進める。2013年度第1回は10月20日(日)13時から15時,事例提示は稲田カウンセラー,スーパーバイザー(以下「SV」)は,花岡人材育成担当理事。第2回11月17日(日)13時から15時は,面談による相談事業の事前研修の予定。以後の研修については,事例提出者,SV,検討する内容などをとりまとめて配信する。
会議終了後,物件の見学を実施した。
編集後記
「グリーフワークかがわ」は、[ヘルプライン][ホットライン]という電話相談を行っています。相談担当者は相手の気持ちが少しでも楽になってほしい・・という思いで話を聞いています。電話からの声が徐々に明るくなったら、こちらの気持ちも明るくなります。そして話終わった後、ほっとして幸せな気持ちになります。
(編集担当 植村奈保美)
今後の予定
10月3日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座III 場所:サンポートホール高松
10月10日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座IV場所:サンポートホール高松
10月13日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
10月13日(日)13時30分〜16時 第55回理事会 場所:高松市男女共同参画センタ
10月17日(木)19:00〜20:00 高松市長まちかどトーク
場所:高松市男女共同参画センター
10月20日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議
場所:高松市男女共同参画センター
13時〜15時 相談事業研修 場所:高松男女共同参画センター
10月24日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座講師・担当者合同会議
場所:高松市男女共同参画センター
11月3日(日)9:30〜12:00 第3回認定NPO等ワーキンググループ
場所:高松男女共同参画センター
2013(平成25)年8月号ニュースレターダイジェスト第112号
2013(平成25)年8月30日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員からのメッセージ*
グリーフワークかがわが、研究会の時代から主催してきた「身近な人を亡くした方のグループミーティング」は、始まってから10年以上の歳月が流れている。この間、グリーフワークかがわは、保健師や看護師等の医療職の勉強会から、広く専門職以外の方の参加を得た任意団体から、NPO法人へと着実な歩みを遂げている。
これまで行ってきた取り組みも3回ほどシンポジウムを開催してきたほか、グリーフカウンセラー養成講座等実施し、地域でグリーフワークを支える人材を育ててきている。また、近年では、県の自殺対策基金事業を活用し、ホットライン等の電話相談事業に取り組んでいるほか、個別相談も行おうとしている。
このような中、何よりも、当法人が大切にしているのは、グループミーティングの場である。そこでは、大切な人を亡くし、非嘆の中にいる方々が訪れ、互いに気持ちを交わし合い、自分の気持ちに正直に向き合えることができ、何より安心できる場である。大切な人を亡くした悲しみから、早く立ち上がらないといけないという周囲からのプレッシャーを気にせず、自分のペースでグリーフワーク(悲嘆―喪の作業)を行う場である。
亡くなった方は、二度と蘇らないのは事実である。この冷酷な現実を人は受け入れ難く、否認したり、ふたをしたり、別なことに熱中し、忘れようとする。喪失に正面から向き合い、互いに大切な人を亡くした人との繋がりの中で、徐々に、亡くなった方を別な観点から、自分がこれからの人生を歩んでいくための大切な存在として再構築することが必要である。
人は、大切な人を亡くした悲しみを乗り越えることは出来ないかもしれない。でも、その悲しみの中から、亡くなった方と共に歩む人生を始めることをできると信じている。
グループミーティングは、大切な人を亡くされた方が訪れ、ともに悲しみ、喜ぶ中で、前に一歩踏み出すための止まり木である。
グリーフワークかがわ副理事長:池島 邦夫
◆テーマ:私のエンディングライフ〜あなたらしい最期の為に〜◆
◆講師:塩田 征子(しおた せいこ) ヘルプラインカウンセラー グリーフワークかがわ理事
◆ 日時:9月22日(日)10時〜12時 ◆会場:高松市男女共同参画センター超高齢化社会を迎えた今、個人の平均余命も年々伸びています。この世を終えるとき、人ぞれぞれ取り巻く環境も異なってきました。‘家族葬‘という言葉が主流になりつつある昨今、人生の最終、そのセレモニーのかたちも変化しており、個人として自分らしい送られ方、送り方についての話し合いの場が大切な時代になってきたのです。この大きな課題に、およそ20年間葬儀業界に携わってきたプロの目で切り込んでゆきます。
◆7月27日 第13回グリーフかがわ公開セミナー開催報告◆講師:藤田 浩子
(夕映えの会代表・地域サロン山本さん家運営)
参加者:10名
テーマ:認知症の家族と本人をどう支える
講師の藤田氏が、母親の介護を通じてさまざまな気づきがあったことをユニークなエピソードを交え回想のうちに語ってくださった。聴いているうちに、暗いイメージだった「介護」や「認知症」という言葉に対する認識が、少し変わったような気がした。認知症の介護をするということは、症状を看るのではなくその人の人生を共に見つめることでもあり、介護者の思いだけではなく、介護される側の人物そのものをしっかりと見つめることが大事だと気づかされた。
藤田氏は、この介護がきっかけで夕映えの会(認知症介護者の集まり)を設け、誰でもが訪ねることのできる地域サロンを開くことになったとのこと。その人間味あふれるバイタリティーと行動力に心を打たれた。
藤田氏の語る「再生」というキーワード…。
グリーフワークにも通じるものがあり、これが一番印象に残った。
「認知症は決して悲観するものではなくそこから再生がある。明るく前向きに捉える事がたいせつ。」また、「本人に気の合う仲間ができること、誰かに理解され見守られている安心感が得られれば認知症はおびえるものでも怖がるものでもなくなる。」と…。
私たちの目指す“地域に根をおろすグリーフワーク”にとっても、そのまま全てに当てはまる言葉なのである。
記)植田夕香
◆8月11日 第54回理事会開催◆
《報告事項》- 役員の任期について
役員任期の考え方について、前回の理事会での質問を受けて理事長が県に確認した結果が報告された。当法人では理事就任承諾書にて役員の任期を明確にすることにした。今期の任期は2013年5月12日〜2015年5月11日までの2年間とすることで、各理事より承諾書に署名、捺印を求める。
議論のなかでの新たな疑問については、理事長から県に確認することとなった。
- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 進歩状況について
人材養成事業(ヘルプラインカウンセラー養成講座)担当理事より、7月22日に2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座のチラシを各関係機関(376箇所)に発送したことと、8月1日に開催された講師・担当者合同会議の報告があった。高松市サンポートホール高松51会議室にて9月19日(木)に開講する。 - 第13回公開セミナーについて
担当理事より、7月28日(日)午前10時より正午まで、高松市男女共同参画センターにて開催された報告があった。10名の参加者あり。夕映えの会 代表 藤田浩子氏よりの1時間の講演の後、参加者が2班に分かれて意見交換を行った。藤田氏の実際の介護体験を交えた話もあり、大変和やかな雰囲気のもと進んだ意見交換は、好評の様子が伺えた。
- 高松市男女共同参画センター登録団体交流会について
担当理事より、7月27日(土) 午前10時〜11時40分、男女共同参画センター5F会議室にて開催された交流会の報告があった。今年度11月22日(金)〜12月1日(日)までの期間、市民フェスティバルとして講演会、ワークショップ、パネル展の開催を予定。当法人としては、市民フェスティバルの実行委員として参加。
- 定款変更申請の受理について
香川県県民活動・男女共同参画化への2012年度事業報告,定款変更手続きについて事業報告については、25年6月25日に報告済み、定款変更手続きについては、25年7月5日に提出、現在、審査中であり、9月中に認証予定である旨が報告された。
《審議事項》第1号議案 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業・概算要求について平成25年4月1日付け25障福10348−2号をもって交付決定通知を受け、概算要求額は事務局案が
提出され、原案どおり了承された。
第2号議案 高松市民フェスティバルについてグリーフワークかがわは、実行委員として参加しワークショップとパネル展に参加する。
11月24日(日)に開催予定の公開セミナーをワークショップに充てる。講師は当法人会員である蓮澤一真氏に依頼。予定参加人数は20名。参加費は500円とする。
高松市役所1Fで開催予定のパネル展では、「地域におけるグリーフワーク」と題して、ポスターを作成予定。グリーフワークかがわの冊子(500円)を販売することの案も挙がる。
第3号議案 広報活動についてホームページの充実を図る。ニュースレター、グループミーティング、その他の告知、案内など常に新しい記事を掲載に更新すること。公開セミナーのアーカイブスの充実も検討している。ホームページ(トップページ)のリニューアル化の作業を進める。
第4号議案 高松市長まちかどトークについて実施日時は平成25年10月17日(木)19:00〜20:00 高松市男女共同参画センタ―第2会議室に決定。10名以上の参加を求める。正会員、賛助会員にも呼びかける。
第5号議案 グリーフワークに関する推薦図書について情報源としての図書は持ち合わせていても良いため、次回までに各自が推薦する図書(文献)を考えてくることにした。
第6号議案 個別相談について高松市男女共同参画センターの移転に伴い、当法人の拠点となる場を確保する必要性がある。今年度の新たな対面型相談支援事業(個別相談)に伴い、前回からの提案に基づく相談室の確保についての話し合いがなされた。
第7号議案 相談員に関する研修体制について理事会からの報告を踏まえ、次回相談担当者会議で話し合いを望む。
◆8月18日 第13回グリーフかがわ相談者担当会開催◆- 相談事業報告(7月分)
ヘルプライン⇒相談成立2件 ホットライン⇒1件 グループミーティング⇒3件
- 面談による個別相談事業
物件について、相談室の条件、相談室の利用目的など意見が出た。
提案:9月15日に物件(2か所)実際に見に行くことが提案されアポイントを取ることとした。 - 相談実務者のコンサルテーションの提案
外部講師に依頼し研修会を行うことが提案され今後検討していく。 - 相談員研修実施計画について
スーパービジョン(事例検討会)を毎月相談者担当会の日、午後より担当者を決めて行う。
- 市長まちかどトークについて
9月12日18時半より打ち合わせ会を行う。グリーフワークかがわの主旨の説明をして市への提案を行う。打ち合わせ会で、役割を決める。
編集後記
「グリーフワークかがわ会員からの一言」・・は、ニュースレターを作成する中で、とても楽しみで興味深い作業です。文章が返信されて来ると感謝をしながら、何回も読ませていただいています。会員の皆様、ご協力本当にありがとうございます。 そして、これからも宜しくお願いいたします。
(編集担当 植村奈保美)
今後の予定
9月8日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミミーティング
場所:高松市男女共同参画センター
9月8日(日)13時30分〜16時 第55回理事会 場所:高松市男女共同参画センター
9月12日(木)18時30分〜20時 高松市長まちかどトーク打ち合わせ会
場所:高松市男女共同参画センター
9月15日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議 場所:高松市男女共同参画センター
9月19日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座T 場所:サンポートホール高松
9月21日(土)9時30分〜12時 第2回認定NPO等ワーキンググループ
場所:高松市男女共同参画センター
9月22日(日)10時00分〜11時30分 第14回公開セミナー
場所:高松市男女共同参画センター
9月22日(日)13時〜15時 グループミーティング担当者研修会
場所:高松市男女共同参画センター
9月26日(木)18時30分〜20時30分 HCL養成講座U 場所:サンポートホール高松
2013(平成25)年7月号ニュースレターダイジェスト第111号
2013(平成25)年7月30日 グリーフワークかがわ広報部
*グリーフワークかがわ会員からのメッセージ*
グリーフワークかがわへの思い
大切な人を亡くした時、人は悲しみをはじめ、様々な思いを抱きます。一般的には、時間が経てば徐々に悲しみも薄れ、喪失を抱えながらも日常生活に戻ることができるようになります。一方、人によっては、また、その死別の原因によっては、悲嘆からなかなか回復できず、日常生活もままならなくなる人もいます。そのような人たちの手助けをする機関の1つが「グリーフワークかがわ」です。
人によっては、昔から死別はあるし、わざわざ相談機関に行かなくても皆どうにかやってきたのに、今なぜそんな相談機関が必要なのだろう?と思われる方もいると思います。それにはいくつかの理由があります。まず、昔よりも家族の構成員が少なくなったこと。家族が大勢いたときは、家族が必要としていることをそれぞれが少しずつ補い合うことが出来ていました。しかし、今、家族の構成員が少なくなったので、それが難しくなったこと。また、交通手段の発展により、自治体から離れたところに仕事に行くようになり、地域の人との交流が、昔ほど密ではなくなったこと。それによって、近所や自治体の人たちで抱えていた生活や心のケアが、充分ではなくなってきているということがあると思います。さらに、突然の死や自死などは自然死と比べると、悲嘆からの回復にはより長い時間を必要とすることがあります。あまり長く悲嘆にくれていると、人から「いつまでも悲しんでないで忘れなさい」と言われたり、悲嘆から回復できない自分を責めてしまったりということが出てきます。
そういう時に、同じ思いをした仲間と気持ちを共有したり、話せる相手がいなかったり、気持ちを分かってもらえないと感じている人が話をできる機関が身近にあることは、とても大切なことだと考えます。香川県にも「グリーフワークかがわ」があることで、そういう方たちのサポートができます。
グリーフワークかがわのメンバーと一緒に力を合わせて、グリーフワークを必要としている方々にサポートが出来ればと考えています。
グリーフカウンセラー 曽利 真弓
◆7月21日 第53回理事会開催◆
《報告事項》- 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 進捗状況について
1)対面型相談支援事業:身近な人をなくした方のグループミーティングの参加人数について報告があった。
2)電話相談支援事業:ヘルプライン電話カウンセリングと自殺予防ホットラインかがわの実施状況について報告があった。
3)人材養成事業:ヘルプラインカウンセラー養成講座については審議事項議題1での報告とする。
- 香川県県民活動・男女共同参画課への2012年度事業報告、定款変更手続きについて
定款変更手続きは、一部指摘があった箇所の修正を行い9月中に認証予定との報告があった。 - 法務局への登記について
池島副理事長より、6月初旬に資産変更及び役員変更の登記を申請し、6月25日に登記完了したとの報告があった。
- 第12回相談担当者会議報告
7月21日(日)午前9時から10時半まで開催されたこと、相談事業についての報告と面談による個別相談事業について議論された旨が理事長から報告された。
- 認定NPO法人に関するワーキンググループについて
池島副理事長より、ワーキンググループのメンバーと第1回会議の日程(8月3日10時から12時)が決まったとの報告があった。
《審議事項》第1号議案 2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座について人材育成担当花岡理事より、準備状況の報告と今後の予定と作業等について説明があり了承された。8月1日には第1回講師・担当者合同会議を開催する。
第2号議案 2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 概算要求について事務局から、概算請求額が提案され、上半期分として2013年度の交付申請の半額程度の概算請求を行うことで了承された。
第3号議案 個別面談による相談事業について内容、研修等の具体的な方法について、相談担当者会議で継続して議論を重ねていくことが必要であるということで了承された。
第4号議案 広報活動について事務局からの提案である「福祉テレビ」についてはさらに情報を収集することで了承された。「グリーフワークかがわのホームページ」を充実させることは必要であり、方法論として、理事長メッセージの動画を掲載することも一案であることが提案され、継続審議となった。
第5号議案 高松市長まちかどトークについて実施日が決定されれば、会員に周知して参加を募ることと、高松市との事前打ち合わせ後に内部での打ち合わせを日程調整して準備して行くことで了承された。
◆7月21日 第12回グリーフかがわ相談者担当会開催◆- 相談事業報告
ヘルプラインかがわ電話カウンセリング、自殺予防ホットラインかがわの実施状況報告、グループミーティングの実施報告があった。
- 面談による個別相談事業
1)相談室の確保:現在、物件について情報収集を継続しており、経過報告があった。
2)面談による相談実務の課題について
- 受付、相談、会計を、担当する体制をどうするか、窓口、受付に関わる人のトレーニングが必要であろう、また、受付については、だれが行っても同じ対応ができるようにマニュアルが必要ではないか。以上のような課題の解決に向けて事前研修やマニュアルが必要になる。
- 会議運営について
各会議についての案内をメールで行っているが、出席者が少ないこと、出欠が不明のことなどの課題について話し合われた。相談担当者会議を実務者が活用し、情報の共有、意見交換を活発に行うことを目指していく。 - 「市長まちかどトーク」について
人々の心のケアを「喪失」という視点から理解し支え合う社会作り地域作りをするための当法人の活動について、行政市長との協働が必要と思われる。日程が決定すれば、会員に参加を呼びかけ、事前に出席者による話し合いを持つ必要がある。
今後の予定
8月3日(土)10時〜 第1回認定NPOワーキンググループ会議
8月5日(月)18時〜19時 基金事業に関する勉強会
8月11日(日)10時〜11時30分 身近な人をなくした方のグループミーティング
8月11日(日)13時30分〜16時 第54回理事会
8月18日(日)10時〜11時30分 相談担当者会議
8月22日(木)18時30分〜20時 養成講座担当者会
場所:高松市男女共同参画センター
2013(平成25)年6月号ニュースレターダイジェスト第110号
2013(平成25)年6月30日 グリーフワークかがわ広報部
2011年5月に開始した「公開セミナー」は,7月28日で13回目を迎えます。 「喪失と再生」をテーマに,これまでさまざまな視点でグリーフワークについて学んできました。グループで話合いをしたり,意見交換をしたりの参加型のセミナーです。お気軽に会場に足をお運びください。
◆テーマ:認知症の家族と本人をどう支えるか◆
◆講師:藤田 浩子(ふじた ひろこ)家族の中で認知症が出現したとき,同じ体験者との出合いはとても大切です。これまでの自分が失われていくのではないかという本人のとまどいは無論のこと,周囲にいる人達が自分自身を試されます。また,人間関係の再構築の場にもなります。決して,失うばかりではなく広がりがでてくると考えると認知症との付き合いは深いものがあります。◆日時:7月28日(日)10時〜12時 ◆会場:高松市男女共同参画センター
◆新理事に就任した2名(塩田・植村)のグリーフワークかがわへの想い◆
塩田征子突如として芽生えた喪失を体験しました。
それまで何度となく耳にしていた‘心の病‘は,私にとってはまるで他人事。
ゴールの見えない時間の中,手探りしながら,晴れた空が挑めることをいつも願っていました。
‘解ってもらえない…。‘ジレンマに陥る日々,暗いトンネルが目の前に延々と伸びているようでした。
家族の支え,周囲の人の励ましが‘エール‘として届いた瞬間だったのでしょうか,気がつくと深い闇から抜け出していました。
そんな折,新聞で見つけた,‘グリーフワークかがわ‘の「ヘルプラインカウンセラー養成講座」受講生募集の案内。
今,自分に必要なスキルであると,直感しました。
決して少なくない人が抱く,日常生活の中で渦巻く喪失感。
その大きさ,深さはそれぞれですが,心の声に耳を傾け,ひとりでも多くの人が,晴れた空を見上げてくれるようになる居場所でありたいと願います。
まだまだ,認知度の低い‘グリーフ‘ですが,もっと身近な存在として,
利用しやすい空間造りを目指してゆきたいと思います。
植村奈保美なぜ,自殺をしようと思うのでしょうか
自らの命を絶つことを選択するのはなぜでしょうか
そこに追い詰められるまで誰にも相談できず,心の中はどのような状況だったのでしょう
そこに行きつくまでには,計り知れない事情があるのだと思います。
心が苦しくてどうにもならなくなり命を絶つという選択をしてしまう。そのどうしようもなく苦しい時期にその思いを語る時間を少しでもいただけたら,自殺という選択をしなくてすむかもしれません。今の思いを傾聴することで固まった心が少しでも溶けて,これから生きていこうという選択ができるよう微力ではありますが,お役にたてればと思っています。
自殺はあなた一人の問題ではなく関わりのある人すべてが喪失感を持ち苦しむことをわかってほしい・・
命は自分だけのものではないことを知ってほしいと思います。そのためにも,グリーフかがわの活動を知ってもらいたいと思います。
◆6月9日 第52回理事会開催◆2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 補助金払込完了について
《報告事項》
2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 交付申請書提出について
役員変更届,決算変更届提出の報告
以上の説明があり承認された。
《審議事項》第1号議案 事務局体制の構築について2013年度事務局体制について理事長からの提案どおり了承され,事務局長は「(1)基金事業の進行管理(2)新たな広報計画の作成及びそれに基づく広報活動の実施(3)認定NPO法人取得WGの事務責任者(4)GWKの将来ビジョンの作成責任者(5)個別面談事業の実施計画及び実施マニュアルの作成責任者(6)情報収集(7)ホームページの管理者」の業務を行うことで了承された。
第2号議案 認定NPO法人認証の取得について1)ワーキンググループ(WG)を立ち上げる
2)WGの座長は池島副理事長とし,理事からのメンバーは曽利・塩田・植村・村上とする。その他のメンバーは一斉に相談担当者メールで公募する
3)7月〜11月に3回開催し,12月の理事会にはレポートを提出することで了承された。
第3号議案 GWKの将来ビジョン作成についてこのビジョンの中では,具体的な事業内容を明確にするとともに,それを実現するための課題を把握し,課題解決にむけての方策に取り組む。また,GWK会員として,グリーフワークに係る相談支援に係る倫理綱領についても,再度,審議し,会員内部に支援者としての倫理規範が浸透するよう取り組む。以上のことが了承された。
第4号議案 個別面談による相談事業について個別面談の実施については,総合的な取り組みが必要である。 課題の解決に向けた取り組みを明らかにする実施計画を作成し,10月理事会に計画を提出すること,理事長が相談者担当会(6/16)に提案し審議することで了承された。
第5号議案 ヘルプラインカウンセラー養成講座について第2回養成講座担当者会(6月16日開催)で詳細を詰めていくことで了承された。
第6号議案 高松市長まちかどトークについて希望日を提出し,日程決定後,参加者を呼びかけ打ち合わせ会をすることで了承された。
その他(GWKの広報活動について)- 認定NPOを目的にするならば県民に知ってもらうことが大切である。
- GWKの広報の方法としてホームページ,フェイスブック,ブログ,ツイッターなどを利用した方が一般的には浸透しやすく馴染みやすいのではないか。
- 商店街の街頭で呼び込み,説明するなど一般市民に身近なところで広報したら知ってもらえるのではないか
◆6月16日 第11回グリーフワークかがわ相談者担当会開催◆- 相談事業報告
ヘルプラインかがわ電話カウンセリングと自殺予防ホットラインかがわ電話相談の実施状況の報告があった。
- 面談による個別相談事業
今回の議論のテーマ- 相談室をどうするか
- 相談担当者の確保について
相談室については,- 現在の相談室より広い物件の情報を収集し,それをもとに次回担当者会で検討する。
相談担当者の確保については,- 現在,メーリングで従事者の予定を確認している。
- 現在の相談従事者のみならずこれから従事しようとする人にとっても,担当者会議が自分たちの課題解決のための話し合いの場としていく。
- 研修の内容については,スーパーバイズ,事例検討,学習会等スタイルも募集し,今年度の企画をすすめる。
今後の予定
7月14日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
7月21日(日)9:00〜10:30 第12回相談担当者会議
7月21日(日)13:30〜 理事会
7月28日(日)10:00〜12:00 第13回公開セミナー
場所:高松市男女共同参画センター
2013(平成25)年5月号ニュースレターダイジェスト第109号
2013(平成25)年5月30日 グリーフワークかがわ広報部
◆2013年度グリーフワークかがわ通常総会開催◆特定非営利活動法人グリーフワークかがわ定款第23条に基づき,2013年5月12日(日)13時30分から高松市男女共同参画センターにおいて2013年度特定非営利活動法人グリーフワークかがわ第8回通常総会が開催されました。杉山洋子理事長の開会挨拶の後,議長が選出され議事に入りました。執行部から,2012年度事業報告,収支決算報告及び監査報告が行われ,満場一致で承認されました。引き続き,定款の改正案について理事長より説明があり,満場一致で承認されました。定款の改正点は,通常総会の回数の変更(1回とすること)と,特定非営利活動促進法改正(2011年6月15日成立,2012年4月1日施行)に伴う変更です。また,今年度は任期満了に伴う役員改選の年にあたり,池島邦夫,植田夕香,杉山洋子, 曽利真弓,花岡正憲,三好千秋,村上美智子(以上再任),植村奈保美,塩田征子(以上新任)の9名の理事及び稲田ひとみ,藤川和代(以上再任)の2名の監事が選出されました。
ごあいさつこのたび、お二方の理事が任期満了により退任されました。古澤光子さんは、普及啓発、相談、人材育成の事業にご尽力いただき、とりわけ電話相談事業の立ち上げについては中心的役割を担ってくださいました。森岡悦子さんは、人材育成、普及啓発、相談、そしてとくに管理運営部門でお骨折りくださいました。心から感謝申し上げますとともに、これからも引き続きグリーフワークかがわの事業展開にご協力くださいますようお願い申し上げます。そしてあらたに,塩田征子さんと植村奈保美さんが理事として選出されました。どうぞよろしくお願い申し上げます。理事長 杉山洋子◆5月12日 第51回理事会開催◆
《審議事項》第1号議案 新理事体制について理事の互選により2013年度のNPO法人グリーフワークかがわの新執行部体制が以下のとおり決定しました。理事長 杉山 洋子 副理事長 池島 邦夫池島邦夫理事(相談,管理),植田夕香理事(普及啓発),植村奈保美理事(人材育成・教育研修),塩田征子理事(相談),曽利真弓理事(管理),花岡正憲理事(人材育成・教育研修),三好千秋理事(普及啓発,管理),村上美智子理事(管理)新体制へのみなさまのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。《報告事項》-
第8回通常総会について担当理事から,通常総会の参加者,議決結果等について報告があった。
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2012度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 補助金額決定と精算払請求書提出について担当理事から経過報告があった。
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2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 交付申請書提出について香川県障害福祉課と密接に交渉し,事業の執行に支障がでないよう理事長から指示があり,了承された。
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電話相談従事者事前研修報告担当理事から,4月20日,4月27日の研修について報告があった。
《審議事項》第2号議案 認定NPO法人認証の取得について認定NPO法人の認証取得を目指すための方法について昨年度の市町等へ広報活動の実績を踏まえ,具体的な計画について作成し,提案する旨の報告があり,了承された。第3号議案 「相談担当者確保について」及び議題4「個別面談による相談事業について」は,次回の理事会に持ち越すことが了承された。
◆5月19日 第10回グリーフかがわ相談者担当会開催◆-
相談事業報告担当理事より,ヘルプライン電話カウンセリング,自殺予防ホットライン電話相談,グループミーティングの実施状況の報告があった。
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面談による個別相談事業について事業の立ち上げに向けて話し合った。相談室の場所と環境については,エレベーターが必要ではないか,わかりやすい場所,静かであることなどが必要ではないかという意見があった。また,相談の際の人員配置の検討も必要であり,現在使用している相談室以外に別の場所も考慮しながら進めてはどうかという意見があった。
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2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座の企画について2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座募集の案が提示され,意見交換をした。6月2日(日)に2013年度第1回養成講座担当者会議を開催することが決まった。
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実務者の継続研修(案)について担当理事より,相談支援の実施にあたっては,相談支援を必要とする者の様々なニーズに応じた相談支援事業を行うだけでなく相談業務従事者の資質向上も求められていること,ソーシャルワーク的な相談支援も必要であること,そのため,相談業務従事者の継続研修として相談支援に関する資質向上のための研修を実施していきたいとの説明があった。研修内容,実施時期,講師,会場などの案として報告された。
-
高松市長まちかどトークについて「高松市長まちかどトーク」 http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/12058.html への参加が決定したことの報告があり,今後,日程調整を行うことと,日程が決まれば会員に周知するので多く参加してほしいとのアナウンスがあった。
◆5月26日 第12回グリーフかがわ公開セミナー開催◆講師:杉山 洋子 参加者:9名「父親が亡くなり母親・長男(19歳)・長女(17歳)・次女(14歳)の4人家族になった」という仮想事例(文献からの引用)で学びを深めた。参加者で4グループになりそれぞれが母親・長男・長女・次女の立場で自分だったらどう思うかストーリーを考えた。また,この家族のイメージ図を描き実際に家族造形をしてみた。各自,いろいろな思いがあり多くのパターンが考えられた。家族の会話も役割になりきって,想定しておこなった。
テーマ:グリーフワークとの出会い −個人,家族,そして寄り添う人−
{セミナーを受講して感じたこと}
大きな喪失を体験するとその直後は,自分の心が悲嘆し今までの役割が機能できなくなる。家族で話し合い悲しみを共有できれば良いが,自分自身が受け入れられていない状態では難しいように思う。実際は自分が立ち直るのが精一杯である,自分が前を向いて進まなければどうしようもないという受講生の意見があった。再生する力が出てこない時,どうすればいいか迷った時の手段としてカウンセリングがある。これを受けることで,家族や個人がグリーフワークに向き合うきっかけになれば良いと思う。私は,支援者の立場として仮想事例を検討していく中で,どのように対応していけば良いのかを学んでいきたい。今回,他の人の考えや思いを聞くことで,感心し納得もでき良い刺激をいただきました。講師の先生をはじめ受講生の皆様に感謝いたします。記)植村奈保美
今後の予定
6月2日(日)10:00〜 2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座第1回担当者会議
6月9日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
6月9日(日)13:30〜 理事会
6月16日(日)10:00〜11:30 第11回相談担当者会議
6月16日(日)13:30〜 2013年度ヘルプラインカウンセラー養成講座第2回担当者会議
場所:高松市男女共同参画センター
2013(平成25)年4月号ニュースレターダイジェスト第108号
2013(平成25)年4月30日 グリーフワーク・かがわ広報部
★★ 第9回相談担当者会議報告 ★★- 4月21日に担当者会議が開催されました。
- 担当理事より,3月の相談事業の実施状況報告がありました。自殺予防ホットラインかがわでは4件の相談を受けました。
- 面談による個別相談事業の立ち上げに向けて,具体的な相談場面を想定しつつ検討しました。議論の過程で,電話相談の課題にも拡がる話し合いの機会となりました。面談による個別相談事業については引き続き議論していきます。
- 2013年度の研修,広報活動についても引き続き検討して行きます。
★★ 研修報告 ★★- 4月20日(土)と4月27日(土)に,電話相談従事者事前研修が行われました。事前研修は,実際に電話相談を受けるGWK相談室で行い,具体的な方法をロールプレイなどを通して研修します。新たなヘルプラインカウンセラー登録者だけでなく,すでに電話相談に従事しているカウンセラーも参加しました。
理事会報告◆4月7日 第49回理事会開催される◆
審議事項第1号議案 2012年度香川県自殺対策緊急強化基金事業実績の報告書について担当理事より,3月26日に行った県障害福祉課への確認内容と,現在の会計処理の報告があり,基金事業総額1,8303,343円,補助金総額1,702,000円で事業報告書を出すことで了承された。第2号議案 2013年度 香川県自殺対策緊急強化基金 事業計画書について担当理事より,事業計画書は3月26日に県障害福祉課へ提出済みであること,また,県から減額が指示された場合について検討をしておくよう指示があったことについて審議した。確認事項-
冊子発注について冊子(「喪失の危機を克服するためのハンドブックーグリーフワークのすすめー」に挟み込んでいる香川県内の相談機関の紹介を最新のものにする必要がある。
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理事募集の文書について理事長より,理事募集の文書を準備したことの報告があった。
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第8回通常総会(2013年度第1回通常総会)の資料作成について次回の理事会までの準備作業と,案内として送付する資料一式について確認された。
◆4月14日 第50回理事会開催される◆
報告事項-
2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業の実績報告の提出について担当理事より,4月9日に提出した際の県障害福祉課からの指導に基づき修正案が示され香川県に提出する旨の報告がされた。
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2013年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業 事業計画提出について杉山理事長より,県からの修正,指導は現在時点ではきていないと報告された。
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事務局へかかっている照会電話について電話内容報告と対応について報告があった。
審議事項第1号議案 第8回(2013年度第1回)通常総会について収支決算案については,事務局と理事長とで修正作業を行い,監査の準備を行うことで了承された。総会の準備として議案書のとりまとめを行い,会費納入依頼書,役員募集文書を同封し,4月27日に発送することで了承された。第2号議案 次期役員体制について役員改選の時期であり,次期体制について総会で諮ること,事務局職員の確保については,今後は予算の 確保をし,事務局専用の職員を確保できるのが望ましいという事で了承された。議題3 定款の見直しについて理事長より第48回理事会での審議をもとにした再修正案が提示された。NPO法人法の改正,新会計基準の導入,事務量の軽減等,改正理由について説明があり,原案とおり承認された。議題4 認定NPO法人認証の取得について審議未了。議題5 高松市長まちかどトーク開催団体の申請について理事長より,NPO法人として行政トップとの会談の機会を活かしたいとの提案があり,申請することで了承された。議題6 2012年度ヘルプラインカウンセラー資格認定について議題7 広報活動について議題8 個別面談による相談事業について第6,7,8号議案については,相談担当者会議で現状の報告を行い議論を重ねていくことで了承された。
今後の予定
5月12日(日)10:00〜11:30 グループミーティング
5月12日(日)13:30〜15:00 第8回通常総会
5月12日(日)15:30〜 理事会
5月19日(日)10:00〜11:30 第10 回相談担当者会議
- 11月分相談事業の実施状況報告
- 12月分相談事業の実施状況報告