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ニュースレター
2012(平成24)年2月 ニュースレターダイジェスト第95号
2012(平成24)年1月 ニュースレターダイジェスト第94号
2011(平成23)年12月 ニュースレターダイジェスト第93号
2011(平成23)年11月 ニュースレターダイジェスト第92号
2011(平成23)年10月 ニュースレターダイジェスト第91号
2011(平成23)年9月 ニュースレターダイジェスト第90号
2011(平成23)年8月 ニュースレターダイジェスト第89号
2011(平成23)年7月 ニュースレターダイジェスト第88号
2011(平成23)年6月 ニュースレターダイジェスト第87号
2011(平成23)年5月 ニュースレターダイジェスト第86号
2011(平成23)年4月 ニュースレターダイジェスト第85号



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2012(平成24)年2月 ニュースレターダイジェスト第95号

2012(平成24)年2月12日 グリーフワークかがわ広報部

◆2月12日 第30回理事会開催される

報告事項
下記について,それぞれ担当者から報告が行われた。
(1)1月22日開催の第5回公開セミナーについて
(2)1月22日開催の事務局担当者会議について
(3)1月22日開催のグループミーティング担当者研修について
(4)NPO法人がんサポートかごしま理事長より当会のグループミーティングについて問い合わせがあった件について

審議事項
  1. 2012年度事業計画および収支予算書について
    審議がなされ,事業計画書と収支予算書を総会案内に添付することが了承された。
  2. 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について
    (1)即時対応型電話相談実施要領案について
    新たに電話を設置すること,開催は毎週土曜日,15時から21時の6時間体制,3時間ごとの2交代制で実施することが了承された。
    (2)2012年度ヘルプラインカウンセラー養成講座について
    9月13日より開講し隔週木曜日の18:30〜20:30,全8回,会場はサンポート高松51会議室に決まった。総会後に教育研修担当者で打ち合わせを行うことが了承された。
    (3)総会終了後に事業計画書の提出と交付申請書を提出することが確認された。
  3. ヘルプラインカウンセラー資格認定について
    1月22日・29日に面接が行われ,7名がヘルプラインカウンセラーと認定された。電話カウンセリング従事者事前研修会を3月25日15時〜17時に行うことが了承された。
  4. ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
    (1)電話相談事業実施要項について,修正案が了承された。
    (2)ヘルプラインカウンセラー研修実施要項(案)を基に,次回理事会で検討することが了承された。
  5. ホームページ改定について
    ホームページに使用する写真等は,理事に案を募り今後検討することで了承された。
  6. 標準開示フォーマットの作成について
    標準開示フォーマットについて審議がなされた。

◆第5回公開セミナー「絵本を通して喪失を考える」   (2012年1月22日開催)

『だいじょうぶだよゾウさん』という絵本を通して公開セミナー参加者と一緒に死別について考えた。『だいじょうぶだよゾウさん』は年老いたゾウさんと若いネズミの絵本。死を迎えるゾウさんとネズミの関係性を読み解いた。読み解く際にフィンクの危機理論を主に用いた。

まず、絵本を朗読し、参加者に1グループ4名〜5名に別れてもらい感想を話してもらった。その後、絵本の感想を聞き、その後絵本の解釈を行った。フィンクの危機理論はターミナルケアにおける看護の分野で有名である。フィンクの危機理論は(1)衝撃の段階:最初の心理的ショックの時期(2)防御的退行の段階: 危機の意味するものに対して自らを守る時期(3)承認の段階:危機の現実に直面する時期(4)適応の段階:現実を建設的に受け入れていく時期であり、危機の望ましい成果、の4つの段階に分けられている。
また、喪失を経験し悲嘆にくれる人の状態を内的エネルギーと外的エネルギーとういう概念で説明。それにより周囲にいる人のサポートの大切さを説明。そして死別で悲嘆にくれている人の話をサポートする側の人の姿勢として、「死別(死が近くなった)した人にできたこと(= 生前に出来たことや喜んでくれたことに気付いてもらったり、認めることが大切)」を認めることを述べた。
最後に今回の公開セミナーで最も強調したいこととして「絶対性」ということを述べた。絶対性とは死にゆく(死別した)人と残される(た)人が歩んだ関係であり、他の人の経験と比較しても意味がない(相対的ではない)ということ。他の誰も共有できないオリジナルな関係。サポートする側は理論だけでなく、悲嘆にくれる人が経験した唯一の経験を尊重しなければならない。ここにグリーフワークをサポートすることの難しさがある。悲しみにくれる人の援助をする際には、これを知っておかなければならないことを述べた。
そして今回紹介できなかった『おじいちゃんがおばけになったわけ』を朗読して終了した。
セミナー終了後に、参加者から絵本を用いて喪失を考えることを肯定する意見や良かったという感想を頂いた。(第5回公開セミナー要約 講師 曽利 真弓)

3月の予定
11日(日)10:00〜 グループミーティング
3:00〜 2011年(平成23年)度通常総会
14:15〜 理事会
25日(日)10:00〜 第6回公開セミナー
13:00〜 グループ担当者研修会
15:00〜 電話カウンセリング従事者事前研修会
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2012(平成24)年1月 ニュースレターダイジェスト第94号

理事長メッセージ

新しい年を迎えました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年も日本伝統工芸展を鑑賞しました。漆芸,金工,陶芸,人形,染色,作品の一つひとつをゆっくり眺めていきました。目の前にあるものは完成された作品です。でも,例えば,細い竹で編み込まれた花籠ひとつにしても,最初の 1本から編み始めてきたはずです。ていねいに編み込んでいく作者の姿を想像し,技を伝承してきた歴史と,材料が自然のなかで育ってきた時間に思いを巡らせました。一目ずつ編み,紋様を造り上げていく過程は,ひとそれぞれの人生を象徴しているようにも思えました。より速く,より大きく,より効率的にと走り過ぎてきて時代のなかで,私たちがどこかに置き忘れてきたたいせつなものが,ここにあると思いました。
困難な問題を抱えたとき,なにも手立てがなく一歩も進めないような気持になることがあります。しかしそんなときも,またここから,自分の人生の紋様をふたたび造り始められる可能性が,どのひとにも内在しているのだと思います。苦悩の体験を忘れさせようとすることがそのひとを勇気づけることではなく,ましてや,死にたいほど苦しいという気持ちを「そんなことは考えるな」と打ち消すことや,根拠のない空なぐさめで奮い立たせようとすることは,逆にその人の生き方を否定してしまうでしょう。
私たちは,一人ひとりの喪失体験とグリーフワークを,急がせることなく,そのひとのペースで再生の道を歩み始める過程に寄り添えればと思います。そしてグリーフワークに寄り添える地域づくりのために,互いに学びあえる場をこれからも提供していきたいと考えています。グリーフワークかがわの活動へのご理解とご支援を,これからもよろしくお願い申し上げます。

2012年1月25日
グリーフワークかがわ
理事長 杉山洋子

◆1月8日 第29回理事会開催される◆

審議事項
2012年度事業計画について
 2011年度の事業計画と同様の考え方で,今後,事務局が作成する事業計画を2月理事会で再度,審議することが承認された。また,ヘルプラインカウンセラー養成講座の時期及び会場等については,今年度同様に8回シリーズで,9月13日(木)を初日として,原則隔週木曜日の18:30〜20:30に開催する方向で,高松市サンポートホールの会場を仮予約することが了承された。
ヘルプラインカウンセラー資格認定について
 1月22日と29日に面談と認定会議を予定している。認定者は登録手続の後,説明会を実施し,相談員の活動を開始していただくことで承認された。
ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
  1. ヘルプラインカウンセラー服務規程について
    2012年1月8日付で施行,ホームページの会員専用ページへのアップが承認された。
  2. 予約状況と課題について
    現段階での予約件数はなく,今後の対策案が出された。
    (1)グリーフワークかがわのホームページ上でのPRについてアクセスを増やす工夫をする。
    (2)携帯サイトの設定を行う。
    (3)定例の無料電話相談を開設し,その日は予約なしでの相談を行い,継続相談に繋げていくという提案があった。今後検討していくことで了承された。
GWKのブロシュールの増刷について
 電話受付時間を月〜金曜日の10時から18時に限定すること,「あゆみ」について掲載スペースを減らし,ヘルプライン関連等最近の情報を加筆すること,「定例会」を「公開セミナー」に変更すること。以上3点の修正箇所が承認された。
グループミーティングについて
  1. ブロシュール案について
    暫定版として作成し,1月22日の公開セミナー等で配布することで承認された。
  2. グループミーティング参加費について
    従来どおり無料実施を継続することで承認された。
  3. 平成24年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業補助金申請について
    県庁担当者に対する事業(対面相談援助事業)の説明は行っており,事業計画の内容について理事会で承認された。
その他
 次年度公開セミナー予定についての確認が行われ,本年度同様に奇数月の第4日曜日に実施予定ということで承認された。1月22日の午後に担当者会を行い,2月中には詳細を周知するとの報告が担当理事よりあった。
◆おしらせ
第5回通常総会 2012年3月11日(日)13:00〜14:00
2012年度の事業計画と収支予算についてお諮りします。
後日,案内を送付しますので会員各位のご出席をよろしくお願いします。

◆第4回公開セミナー「喪失と再生について」   (2011年11月27日開催)
A.デーケン博士がいう12の悲嘆のプロセスについての説明があった。「精神的打撃と麻痺状態、否認、パニック、怒りと不安感、敵意とルサンチマン(恨み)、罪意識、空想形成、幻想、孤独感とよくうつ、精神的混乱とアパシー(無関心)、あきらめー受容、新しい希望―ユーモアと笑いの再発見及び立ち直りー新しいアイデンティティの誕生」の12過程。次に、死別後の4つの否定的な考え方を紹介。(1) 絶望という思い→「自分の人生は終わりだ、この先、何もいいことがない、自分自身の役割の喪失」(2) 他者非難と自己卑下→「大切な人が無くなった理由と責任さがし」(3) 耐えられないという思い→「これがこの後も続くかと思うと耐えられない」(4) 「何々しなければならないという思い」→「亡くなった母親の代わりの役割を果たさなければならない」。そして、2つのグループに分かれ、この悲嘆の過程や否定的な考え方について自由討議を行った。
休憩後、この悲嘆の過程から立ち直りに至るまでに必要な課題として4つの課題を説明。(1) 「喪失の事実を受容する」→「選択的忘却や否認をしないこと、少なくとも、この世では、二度と会うことはないということを信じること、知的にも情緒的にも喪失の事実を受容することが必要」 (2) 「悲嘆の苦痛を乗り越える」、→「悲嘆の苦痛を抑圧したり、回避したりしない、感情を殺し、存在する苦痛を否定することは、この課題を否定すること、意識できる悲嘆を避ける人は、遅かれ早かれ、落ち込む可能性がある。」(3) 「死者のいない環境に適応する」→「遺された人は、死者が以前とっていた役割が無くなったことへの適応、喪失により、自己の役割を失ったことへの適応が必要、新たな環境に適応しようとし、再評価した世界観、価値観に沿って動き出す」 (4) 「死者を情緒的に再配置し、生活を続ける」→「亡くなった配偶者を「あきらめる」のではなく、遺された人の心理的な生活の中で亡くなった配偶者に適当な場所を探し出すこと。」そして、再生に対する考え方を説明。「死者を情緒的に再配置し、生活を続ける」「 自分自身の新たな発見や再出発。」その後、グループに分かれ、この課題を踏まえ、仮想事例について、自由討議を行った。
最後に、講師から事例に対する考え方をとりまとめ、終了した。
グループワークの話し合いにおいては、会員・非会員相互の交流がはかられ、大切な人(物)を失った悲しみからの再生に寄り添い援助したいというグリーフワークかがわの目的、存在意義を再認識 するための良い学びの機会となった。(池島 邦夫)

今後の予定
2月
12日(日)10:00〜 身近な人をなくした方のグループミーティング
12日(日)13:30〜 理事会
3月
11日(日)10:00〜 身近な人をなくした方のグループミーティング
11日(日)13:00〜14:00 第5回総会
11日(日)14:15〜 理事会
25日(日) 10:00 〜12:00 第6回公開セミナー
25日(日)13:00〜 グループミーティング担当者研修会

会場:高松市男女共同参画センター
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2011(平成23)年12月 ニュースレターダイジェスト第93号

2011年度ヘルプラインカウンセラー養成講座が終了

9月15日に開講しました2011年度ヘルプラインカウンセラー養成講座が12月15日に終了し,15名の方が修了証書を受け取ることができました。この講座は,生活者の実感に添ったサポートネットワークの構築を目指し,自殺の危機にある人,その家族や関係者,自殺者遺族などに対する相談支援のありかたや適切な電話相談の方法,地域における協力連携を主たる課題として開催したものです。
8回にわたって,演習とグループ討議を中心としたワークショップ形式で進められました。仮想事例について,視点を変え何度も繰り返してロールプレイを行ったこともありました。事例における関わりかたや具体的な言葉かけを,幾通りも想定したつもりでいても,実際に役割を演じてみる体験によって予想外の展開になっていきます。言葉にして伝えたことが相手にどう伝わるのか,またひとつの事実を一人ひとりどうとらえるか,受講者のみならず講師とアシスタントもその場で体験することによって,新たな気づきが生まれ,それは,また,次のプログラムの場における課題とトライアルにもつながって行きました。
私たちは,支援を行なおうとするとき,連繋とか,社会資源というと,頼りになる別の何かがあたかも存在しているかのような錯覚をもち,その「別の何か」と関係をあたらしく造っていくことをイメージしがちです。しかし,すべての人にsocial ties(社会的絆)と呼べる関係があり,失意や困難の中にあっても,この事実を見失うことなく,それを生かす力を引き出す方向で支援して行くところに生活者としての再生の道がある,このことを講座の演習で共有できたことも大きな収穫であったと思います。

2011年12月28日
2011年度ヘルプラインカウンセラー養成講座コーディネーター
杉山洋子

◆12月18日 第28回理事会開催◆

報告事項
  1. 11月27日第4回公開セミナーが参加者15名で開催された。
  2. 12月11日に開催されたNPO法人会計基準勉強会に,理事5名が出席した。

審議事項
事務局体制の強化について
 12月18日の事務局担当者会議で,実務担当者の役割分担を行ったことが報告された。グループ担当と公開セミナーの実務については,各事業担当者がそれぞれ受け持つことで了承された。
O2ビルの管理について
 部屋の名称については,「グリーフワークかがわ相談室」とすることで了承された。
ヘルプラインカウンセラー資格認定について
 10月30日に電話カウンセリング従事者事前研修会が開かれ,今後,資格認定面接が行われカウンセラー登録を完了した者に対しては,事前説明会を開くことが了承された。
ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
  1. 1月22日から定期的にグループミーティング担当者研修会を行うとの報告があった。
  2. 倫理規程の修正がなされ,2011年12月18日から施行することで了承された。
  3. カウンセラー服務規程についての修正なされ承認された。
  4. クライエントの利用規程の修正がなされた。またこの規程をホームページのヘルプラインカウンセリング関連ページに掲載することが了承された。
  5. 予約状況と課題について
    今後のPR方法について議論が行われ,携帯電話サイトやヘルプラインかがわ専用ホームページの開設,及び,コミュニティサイトの構築などが提案された。
ヘルプラインカウンセラー養成講座について
 12月15日に閉講し,受講者17名中15名に修了証を交付した。
GWKのブロシュールの増刷について
 増刷することで了承された。また,内容の加筆修正に関しては,広報担当理事が理事に意見を求めることで了承された。
グループミーティングについて
 来年度の自殺対策緊急強化基金補助事業にグループミーティングの予算を追加要求できることになった旨の報告があった。新規事業として理事長があらためて県担当者に説明すること,また,来年3月中旬に交付申請を提出することが了承された。
ブロシュール案について 審議未了
グループミーティング参加費について 審議未了
2011年度総会,2012年度総会の日程について
 第5回総会は,2012年3月11日13〜14時,第6回総会は,2012年5月6日13〜14時に開催することが決定した。両日とも,総会終了後に理事会を実施することで了承された。

◆◆2011年の終わりにあたり◆◆
今年もグリーフワークかがわへのご支援と,ニュースレターのご愛読ありがとうございました。今年は,公開セミナーの継続開催と,ヘルプラインカウンセラー養成講座の開催,そしてヘルプラインかがわ電話カウンセリングを開設しました。私たちの「地域でグリーフワークを」という目標は,グリーフワークへの理解が深まるということだけで達成できることではないと思います。これまで継続している身近な人をなくした方のグループミーティングはもとより,技術援助,他団体との連繋により,私たちにできることを,「実行」していく努力を,これからも続けて参ります。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2011年12月28日
グリーフワークかがわ理事長
杉山洋子

1月の予定
 8日(日)10:00〜  グループミーティング
 8日(日)13:30 〜 理事会
22日(日)10:00〜 公開セミナ―
グループミーティング担当者研修会
22日(日)29日(日)ヘルプラインカウンセラー資格認定面接
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2011(平成23)年11月 ニュースレターダイジェスト第92号

◆11月13日 第27回理事会開催◆

報告事項
 11月12日マリア幼稚園において,「グリーフワーク〜喪失と悲嘆をこえて〜」と題して,杉山理事長が講話を行った。幼稚園関係者,カトリック信者,近隣住民等約50名が参加した。

審議事項
  • 事務局体制の強化
     管理部門の事務局体制を充実させるため,杉山理事長より,事務局員4名が任命された。今後,体制の整備をしていくことで承認された。

  • O2ビルの管理について
  • ヘルプラインカウンセラー資格認定について
  • ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
  • ヘルプラインカウンセラー養成講座について
    以上4議案については,審議未了となり次回に持ち越された。

  • NPO法人管理運営に関する役員研修について
     11月11日に開催の「NPO法人会計基準勉強会」に理事が参加することで,役員研修とすることで了承された。
  • GWKブロシュール増刷について
     内容の見直しを行ったうえで,増刷することが承認された。
  • クレーム電話の対応について
     苦情は真摯に受け止め,一方では,対応可能な時間帯など,今後の検討課題として,継続審議となった。

◆11月27日 第4回 公開セミナ―開催される◆
池島理事が講師を務め「喪失と再生について」のテーマで,15名の参加があった。

12月の予定
11日(日)10:00〜  グループミーティング
18日(日)13:30 〜 理事会
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2011(平成23)年10月 ニュースレターダイジェスト第91号

◆10月の理事会報告◆
高松市男女共同参画センターにおいて理事会が開催され,以下の内容について
報告・承認されました。

○第25回理事会:10月9日(日)

《報告事項》
 (1)法人県民税減免の通知がありました。
 (2)第3回公開セミナーが9月25日に開催されました。
 (3)9月25日にグリーフカウンセラー会議及びグループ担当者会議が開催されました。
 (4) グループミーティングにおける担当者間の連絡徹底を図ることが,再確認されました。

《審議事項》
1.ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
 現時点での受理状況,事前研修(1期)の開催状況,カウンセラーの認定について報告がありました。事前研修会(2期)は10月30日です。また,無料の相談の期間における予約日の確定に関すること,カウンセラーに対する連絡方法,情報提供の具体的な資料についての確認が行われました。
2.ヘルプラインカウンセラー認定について
 3名の認定報告がおこなわれ了承されました。
3.2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業予算要求について
 電話相談についての予算は杉山理事長より,カウンセラー養成講座の予算案は三好理事より提案があり,一部修正検討のうえ提出することが了承されました。
4.2011年度上半期会計報告について
 村上理事より,会計報告があり了承されました。
5.NPO法人管理運営に関する役員研修について
 杉山理事より研修案が出され,今後再検討することで了承されました。

 「事務局体制の強化について」および「O2ビルの管理について」は,審議未了となり,杉山理事長より,10月30日(日)に第26回理事会の招集があり了承されました。

  ★★★    ★★★    ★★★    ★★★    ★★★    ★★★

○第26回理事会:10月30日(日)

《報告事項》
 2012年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業予算要求について,第25回理事会において修正された予算額で電話相談支援事業と人材養成事業を県健康福祉総務課に提出した旨の報告が杉山理事長よりありました。

《審議事項》
1.事務局体制の強化について
 杉山理事長より,GWKの事務局員として4名の任命の承諾の要求があり,「NPO法人グリーフワークかがわ 事務局体制(案)」に追加,次回理事会で再度諮ることで了承されました。
2.O2ビルの管理について
 「事務局運営要項(案)」を作成し,次回理事会で諮ることで了承されました。また,事務局の管理運営規則と使用・利用規則についても「運営規則(案)」「使用・利用規則(案)」を作成し,次回理事会で諮ることで了承されました。
3.ヘルプラインかがわ電話カウンセリングについて
 (1)予約受理の方法について(料金振込確認と予約)
今後も関係機関への周知を継続することで電話カウンセリングにつなげていくことが了承されました。
 (2)継続研修について
研修対象者について,ヘルプライン相談員に限定して実施するか,または,グループミーティング相談員等も合わせての実施とするのかを今後も審議していくことで了承されました。
4.ヘルプラインカウンセラー認定について
 今年度は事前研修(9月25日,10月30日)後と,ヘルプラインカウンセラー養成講座終了後に実施することで了承されました。
5.NPO法人管理運営に関する役員研修について
 講師未選定のため見合せとなっている状況である旨の報告があり,講師が決定次第,具体的な日程調整に入ることで了承されました。
6.技術援助について
 杉山理事長より,11月12日(13:45〜14:45)に「グリーフワーク 〜喪失と悲嘆をこえて〜」という題目で市内の幼稚園へグリーフワークの講義に行くことが報告され了承されました。
7.会計について
 村上理事より,O2ビル管理の会計に関する書類保管についての依頼があり,了承されました。
8.電話カウンセリング時のヘッドホンの使い方について
 村上理事より,ヘルプライン相談員に(認定員に)対し,ヘッドホンの使い方についての説明会を実施したい旨(具体的日程は未定)の要請があり,了承されました。

  ★★★★★    ★★★★★    ★★★★★    ★★★★★    ★★★★★

公開セミナー第3回(テーマ:グリーフワークと電話相談への思い)を終えて

古澤光子

公開セミナー第3回のテーマ「グリーフワークと電話相談への思い」は,グループミーティングでの出会いを通して学んだ事,感じた事,を中心に話しを展開させました。対象喪失の中でも大切な人との死別体験はもっとも辛く悲しいものですが,グループミーティングに集われた人たちには,どのような苦悩と悲しみがあったのか,その苦悩と悲しみにどう対処していかれたのか,そのようなつらい経験をされた方たちがはじめてグループミーティングに参加された方たちをなぐさめ励ましてだんだんお元気になっていかれたようすをお話しさせていただく事で,グリーフワークの大切さを皆さんに分かって頂き,その中で,人は弱くて傷つきやすい存在ではあるけれど奥のところでは,強くて優しいのも事実である。という事も皆さんに分かって頂きたく思いました。
悲しみの真ん中にある人に周囲はどんな事ができるのでしょうか?という面でもグループミーティングでの出会いを通して学んだ事,感じた事で,実際的なお話しをさせていただきました。
喪失体験は,悪い事ばかりではない,喪失体験から得られるものいっぱいあるという事その中でも自分にとって本当に大切な人やものを優先する生き方を体得することは,これからの人生を生きていく上でなにものにも代えられない得難い事であると考えます。

「草原の輝けるとき 花美しく咲きしとき
再びそれは還らずとも嘆くなかれ その奥に秘めたる力を見出すべし」

「神様,私たちにお与え下さい。
変えられないものをそのまま受け入れる冷静さと,
変えられるものを変える勇気を。
そして,変えることのできるものと,変えることのできないものを見分けるための知恵を。 ニーバーの祈り
10月からの電話相談(ヘルプライン)開設への思いも含めてグリーフワークかがわとしてどんな支援ができるのか,皆さんは,何を望んでいられるのかを解りあえたらとグループに分かれて話し合って頂きました。

公開セミナー参加してくださった方に,心から感謝申し上げます。

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《編集コラム》

年間6回開催予定の公開セミナーも,すでに半分が終了しました。
毎回,県外から参加してくださっている方もいらっしゃいます。グリーフワークかがわの種が遠くまで飛んでいっている証なのだと,大変うれしく思っています。
さて,11月の第4回 公開セミナーは,男女共同参画市民フェスティバルのワークショップとして,「喪失と再生について」の題目でグリーフワークかがわ副理事長 池島が講演をおこないます。過去に参加してくださっている方も,初めての参加の方も両方大歓迎です。
まずは,一度足を運んでみてください。                     (Y.U)

11月の予定
 2011(平成23)年11月13日(日)        10:00 〜11:30  グループミーティング
13:30〜16:00  理事会
 ヘルプラインカウンセラー養成講座        第5回 11月10日(木)18:30〜20:30
第6回 11月24日(木)18:30〜20:30
講師会 11月 5日(土)18:30〜20:00
公開セミナー(第4回)(高松市男女共同参画市民フェスティバルワークショップ)
11月27日(日)10:00〜12:00

12月の予定
 2011(平成23)年12月11日(日)         10:00 〜11:30  グループミーティング
13:30〜15:30  理事会
 ヘルプラインカウンセラー養成講座        第7回 12月8日(木)18:30〜20:30
第8回 12月15日(木)18:30〜20:30
 ホームページ http://www.griefwork.jp/
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2011(平成23)年9月 ニュースレターダイジェスト第90号

◆8月21日 第22回理事会開催◆
報告事項
新たな事務局電話,ヘルプラインかがわ予約受付電話の担当者の承認を得た。
審議事項
  • 相談予約受付時間は月〜金曜日の10:00〜18:00,相談日は火〜土曜日とすること,時間外は留守録で対応することで了承された。
  • グリーフカウンセラーに対してヘルプラインかがわの説明会を持つことで了承された。
  • リーフレットの記載事項について検討された。
  • カウンセラーの事後研修として,ケースカンファレンスやスーパービジョン制度の導入を今後の検討課題とすることで了承された。
  • 10月からの電話相談事業の開始に先立ち,早急に決定が必要な事項があるため,9月4日に第23回理事会を開催することで了承された。
◆9月4日 第23回理事会開催◆
報告事項
  • 新たな携帯電話の契約が完了した。
  • 固定電話は光回線,インターネットは使用しない契約とすることで了承された。
審議事項
  • ヘルプラインかがわ電話カウンセリング開設準備
  1. 実施要領の検討がなされた。
  2. カウンセリング料金についての検討がなされた。
  3. ブロシュール原稿の検討がなされた。
◆9月11日 第24回理事会開催◆
報告事項
香川県自殺対策連絡協議会の自殺の現状,平成23年度の取り組み,地域自殺対策緊急強化基金事業についての報告があった。
審議事項
  • ヘルプラインかがわ電話カウンセリング開設準備
  1. 固定電話の契約進行状況について説明があった。
  2. 各種記録用紙は,今後マニュアル化すること了承された。
  3. ブロシュールは印刷会社の校正待ちの状態であり,発送作業は9月24日(土)14:00から男女共同参画センターで行われることで了承された。ホームページ用原稿も編集することで了承された。
  4. グリーフカウンセラーを対象にした事前研修を9月25日に行うことで了承された。
  • ヘルプラインカウンセラー認定
認定委員4名が選出された。事前研修を2回開催予定することで了承された。
  • O2ビルの管理
部屋の名称,利用規則を作成について今後の審議事項とする。
  • NPO法人管理運営に関する役員研修
理事長に一任することで了承された。

◆9月15日 ヘルプラインカウンセラー養成講座始まる◆
今年度初めて開催予定のヘルプラインカウンセラー養成講座が9月15日にサンポート51会議室にて,申込者全員参加で始まりました。17名の参加者の中には県外からの参加もあり,自己紹介ではそれぞれのこの講座に対する思いが語られました。第1回目の講師以外の講師の方も駆けつけていただき,皆さんの熱心な空気を体感した開講初日でした。養成講座担当スタッフのメンバーにはまだ会員になって間もない会員もおり,初めてのことだらけでとまどいながら,春から幾度かの準備会を重ね,この日を迎えました。この講座終了者からヘルプラインを担う仲間がさらに増えることを願っています。(CM)

9月25日(日)10:00 〜12:00  公開セミナー
13:30 〜ヘルプライン電話カウンセリング事前研修会
10月9日(日)10:00 〜11:30  グループミーティング
13:30 〜 理事会
10月13日(木)へルプラインカウンセラー養成講座(3)
10月27日(木)へルプラインカウンセラー養成講座(4)
10月30日(日)13:00 〜ヘルプライン電話カウンセリング事前研修会

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2011(平成23)年8月 ニュースレターダイジェスト第89号

◆第21回理事会が 開催される◆
8月14日(日)高松市男女共同参画センターにおいて以下の内容について報告・承認されました。
《報告事項》
(1)第2回公開セミナー終了について
 7月24日に開催したセミナー(テーマ:「グリーフワークとの出会い」)について,顛末報告がありました。本誌後半に,報告を掲載しております。
第3回は,9月25日(日)10:00〜12:00
  テーマは「グリーフワークと電話相談への思い」講師は当会理事古澤光子です。
 http://www.griefwork.jp/main/k_seminar.html
(2)技術援助について
 上記セミナーの開始前に,高松市内の病院の看護実習生等を対象にグリーフワークについての研修および当会の活動内容についての講義を実施した旨の報告がありました。

《審議事項》
(1)ヘルプライン電話相談事業について
  1. 正式名称:「ヘルプラインかがわ」とすることで了承されました。
  2. 受理方法は,予約制とすることとして,予約対応の方法について,理事研修での内容も踏まえて審議しました。さらに次回の理事会で継続して検討します。
  3. 対応時期については,10月事業開始を予定しており,担当者と研修について,次回理事会での継続審議となりました。
  4. リーフレット記載事項:電話相談事業の正式名称,電話相談事業の趣旨,相談の対象者,相談の方法についても掲載することで了承されました。
  5. 管理・広報:9月を目途にリーフレットの作成,関係機関への周知,ホームページへの掲載が急がれること,また,ヘルプラインカウンセラー養成講座開講時に受講者への説明がおこなえるよう実施要領の整備も必要であり,詳細については継続審議となりました。
  6. 事後研修も次回理事会で再検討することで了承されました。
(2)専用電話について
 現在グリーフワークかがわ所有のPHSの能力には限界があり,新しく事務局とヘルプラインかがわ予約受付専用の携帯を所有することが了承されました。
(3)ヘルプラインカウンセラー養成講座について
 受講の申込みは,定員に達し,8月11日に締め切ったことが報告されました。
今後の予定は次のとおりです。
   8月25日(木)18:30から第3回担当者会議
   9月15日(木)開講
   11月5日(土)18:30から第2回講師会

(4)相談,技術援助等に関する料金について
 本年度の電話相談事業については,有料とするが,本年度は基金事業費があるため,一人あたり6回まで無料とすることが可能であるということ,1回のカウンセリング時間の上限は50分とすることが了承されました。
 技術援助や個別面接の料金については未決定であり,引き続き理事会で検討することで了承されました。
※ 電話相談と個別面接相談とは,何らかわりはないのではという意見がでたものの,基金事業としての電話相談事業を,グループミーティングに来られない人のための窓口として立ち上げたのが当初の目的でもあり,当面は電話相談事項について詳細を検討していくことが再確認されました。
(5)NPO法人管理運営に関する役員研修について
 NPO法人の運営方法について学ぶための役員研修を実施する旨の提案があり,認定NPO法人について(要件等)の研修ができる講師の要請をおこなったうえで,年内開催を検討する方向で了承されました。
(6)その他
 電話相談事業について早急に詳細を決定する必要があるので,8月21日に第22回理事会開催を決定し,集中審議とすることで了承されました。

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公開セミナー第2回(テーマ:グリーフワークとの出会い)を終えて

杉山洋子

第2回を担当することに決まって以来,私はあらためてニュースレターのバックナンバーと,ホームページの「あゆみ」の欄を2000年の記事から読み直した。ロゴマークの案について議論した日々を思い出した。ロゴマークは,活動の趣旨と方向性を示すものである。セミナーで,ロゴマークに触れたが,この機会にロゴマークの成り立ちを書き遺しておきたいと思う。
グリーフワークかがわのロゴマークが決定されたのは,2005年5月である。前年から図案を募集し,会員から5つの案が提供され,文字案は「グリーフワーク・かがわ(当時の名称)」のデザイン案が2案,「Kagawa Association for Loss and Grief(英文略称:KALAG)」というデザインも提案された。手書きによるイラストの素材は,虹,雲,笑顔,涙,ハート,つないだ手と,いずれも喪失と悲嘆の過程に思いを寄せる暖かさの表現であると同時に,グリーフワークとは何か,自分たちに何ができるかを問う象徴であるとも思えた。イラストと文字の組み合わせを試し,文字もいくつか色を当てはめてみたり,書体を変えては議論を重ね,そして現在のロゴマークが決定された。背景は空の色であり涙の色を象徴する色,そしてGRIEFの文字は,つながりと自立を表す。必要なときには,手を差し伸べ,それは決して押付けになってはならないという意味を込めた。
現在のロゴマークに決定するまでの過程で候補に挙がり,採用できなかった図案は,いまも私のパソコンのファイルに保存している。いずれも手作りで寄せてくださった図案である。

さて,公開セミナー第2回のテーマ「グリーフワークとの出会い」は,いくとおりもの解釈ができるように意図して決めた。グリーフワークとは,本来は極めて個人的で内面的な過程であるが,それに気づく(出会う)ためには,グリーフワークという概念との出会いが助けとなる。私個人にとっても,喪失と悲嘆の内的な過程に気づき,抱え続けるための助けになっている。そして,グリーフワークかがわの活動を通して,初めて気づくことも多くある。「グリーフワーク」という言葉に幾重にも重なる意味の出会いを伝えたかった。
かつて私は友人との死別を経験したとき,一般的に言われる「時が癒してくれる」ということとは逆の感情の変化に困惑していた。自己矛盾,周囲の人との思いの違い,それらの経験は,グリーフワーク研究会が主催する学習会で「グリーフワーク」について学んだことによって,少しずつ腑に落ちるようになり,いまも続くグリーフワークの過程を受け入れられるようになったと思う。

セミナー当日,参加してくださった看護学生さんたちがグループワークをファシリテートしてくださったのは,たいへんありがたかった。瑞々しい感性による率直な発言は,グループワークを活性化してくださった。さらに各グループでの話し合いの内容を発表していただくことで,さらに視野が拡がった。いま,ここで新たにグリーフワークと出会う機会になっているのだと気づき,こうしたグループワークの時間をもっと取るべきであったと反省している。
一つ課題を決め,涙を流すことの意味をグループで話し合っていただく時間を持ったとき,医療機関で初めて安心して涙を流すことができたというお話があった。最近,私の身近なところでも,同様の話を聴くことがある。苦しくなったときに,誰に相談したらいいのか分からなくて医療機関を受診した,身近な人から相談を受けたが,どう言葉をかけたらいいのか分からず,精神科クリニックを紹介した,そういう話をお聴きするたびに,医療とつなぐ前に,もっとできることがあるはずなのに,忘れられているように思う。私たち個人も,そして家族,職場,学校,地域という集団システムも,それぞれが健康な機能と回復力と支援のちからを持っている。そのことへの信頼感を失ってはならない。安心して涙を流し喪失と悲嘆を超えていける環境が失われつつあるとすれば,その再生のために,「グリーフワーク」の啓発によって貢献していきたいと考えている。今年度の取り組みの一つして,9月に開講するヘルプラインカウンセラー養成講座では,心の危機にある人たちへの支援について学ぶ。「地域でグリーフワークを」という取組みの,大切な一歩となることを目指している。
公開セミナー参加してくださった方に,心から感謝申し上げます。

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グリーフワークかがわ 第2回公開セミナーに参加して

グリーフワークかがわ会員 山地 靖子

今回のテーマは「グリーフワークとの出会い」。グリーフワークかがわ理事長杉山洋子氏の講演でした。
初めに「グリーフ・悲しみ」を「ワーク・作業」するとは,大切な人や物を失って深い悲しみに襲われたとき,その思いを表現し,充分悲しむ事で現実を受け入れていく『喪の作業』の事です。と話され「グリーフワーク」の考え方,大切さを説明していただきました。
そして杉山氏とグリーフワークとの出会い,人の「心」に興味を持つようになったきっかけなどを話されました。自分の幼い頃の経験が,現在の自分に大きく影響していると思う,というお話でした。
生活の中での喪失についてでは,定年退職や昇進など「生活の変化」はすべて「喪失」と言えるのではないか,何かを失う事だけでなく何かを得ることも「欲求が満たされる⇒欲求感を失う」と考えると「喪失」である,期待するものが得られない(他者が自分の期待に応えてくれない)ことも「喪失」であるという考え方を学びました。
また,悲嘆の仕事にはたくさんのエネルギーが必要である事,喪失を認識し受容する事の難しさ,その作業の中から出る激しい感情を受け入れる事の大切さ,悲しみを抑圧したり気を張り頑張り過ぎる(過活動)事の危険性なども教えていただきました。
参加者同士で話し合う時間をいただき,他の方々の「喪失」についての考え方,捉え方,経験などを聴くことができました。
グリーフワーク(喪の作業)は「終わる」「終わらない」と分けることなく,何となく抱えながら生きていくのだと仰った方がいました。人は生きていく中でいろいろ,たくさんの「喪失」を体験します。生育暦や環境,経験などによりその感じ方は様々です。その様々な感じ方を様々な方法で受容し,生きているのだと思います。「悲しむ事」は大切な事で「悲しみ方」も人それぞれであると改めて考える事ができました

2011(平成23)年9月 4日(日)10:00 〜12:00  理事会
13:30 〜17:00  ヘルプライン電話相談に関する説明会
9月11日(日)10:00 〜11:30  グループミーティング
13:30 〜17:00  理事会
9月15日(木)ヘルプラインカウンセラー養成講座(1)
9月25日(日)10:00〜12:00 公開セミナー第3回
9月29日(木)へルプラインカウンセラー養成講座(2)

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2011(平成23)年7月 ニュースレターダイジェスト第88号

◆理事長メッセージ◆
電話相談事業の道造り
2011年7月18日
杉山洋子
今年度は,平成23年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業として,人材養成と電話相談事業への取り組みを行っております。ヘルプラインカウンセラー養成講座,自殺予防相談電話は,いずれも私たちにとって新たな事業です。それぞれの事業について,担当者会と理事会において,方向性を定め,電話相談に関する実施要領や規則などを検討しているところです。
グループミーティングをはじめ,グリーフカウンセラー養成講座やシンポジウムなど,これまでの活動における経験が,私たちのなかに揺るぎない土台となっている実感はあります。しかし,このたび,長年の懸案であった電話相談を立ち上げようとしたとき,担当者会議や理事会での議論だけでは,限界があることも事実です。
「電話相談にどのように応じ,次の相談予約を希望されたらどう対応するか」「対面型相談が必要な場合,どのような選択肢があるか」「もし相談員が急に来られなくなったらどうするのか」など,かなり具体的な場面を想定した議論であるとはいえ,紙に書かれた実施要領案を前にした議論だけでは,どうしても具体的イメージが乏しい言葉だけの世界になりがちです。それだけで実施要領を固めて良いのだろうか,議論する理事者自身が具体的な場面を想定し,ロールプレイなどの演習を踏まえ議論する必要があるのではないか,それが7月17日に持たれた第20回理事会での結論でした。
実施要領の策定は,電話相談事業をとおして私たちのミッションを実行するためにあることは言うまでもありません。そのためには,時間がかかっても,前もって生活者としてのコーラーのニーズや電話相談場面の現実感にそった方向で検討を重ねておく必要があります。こうした方向で理事者全員が一致していることに,私はあらためて感謝したいと思います。今年度は,新たな取り組みとして公開セミナーも始まったばかりです。参加された方からのご意見や,ご批判に真摯に耳を傾けて,一人ひとりが自分のこととして受け止めて次に活かしていくたしかな歩みを,これからも続けていきたいと思っております。

◆第20回理事会が 開催される◆

7月14日(日)高松市男女共同参画センターにおいて以下の
内容について報告・承認されました。

《報告事項》
総務省四国行政評価局より照会・回答について
 自殺予防対策事業についての調査が実施され,照会事項についての文書回答送付後、6月27日にヒアリングがおこなわれました。照会事項の中で「香川県自殺対策連絡協議会」についての質問があったことがきっかけとなり,平成23年度香川県自殺対策連絡協議会への参画依頼がありました。

《審議事項》
(1)ヘルプライン電話相談事業について
 7月16日に実施された担当者理事会議で検討された「電話相談実施要領」(案)について,理事会に提案されました。10月の電話相談開設に向け,「電話相談実施要領」(案)の集中審議を継続し,次回理事会で再検討をおこなうことで承認されました。

(2)2011年度地域自殺対策緊急強化基金事業における「代表者特別代理人」の選任について
 今後の事業展開において,「代表者特別代理人」の選任が必要と考えられ,会計担当の村上美智子の選任が了承されました。

(3)ヘルプラインカウンセラー養成講座について
 チラシの郵送とホームページによる参加募集を開始しました。定員は15名,募集締め切りは8月11日としています。9月15日の開講に向け,8月25日には,第3回担当者会を開催予定。また,経費については,県に概算要求をおこなうことで了承されました。

(4)相談,技術援助等に関する料金について
 先方への提示金額について,一定の基準を決めておくべきという提案があり,料金表(案)が示されました。適正な料金設定のためにも,インターネット等からの多方面情報を参考に,再度検討を諮ることで了承されました。

(5)NPO法人管理運営に関する役員研修について
 第19回理事会決定により,研修会の具体化を年度内に実施するにあたり,再検討したうえで次回理事会にて諮ることで了承されました。

(6)平成23年度香川県自殺対策連絡協議会について
 平成18年発足の香川県自殺対策連絡協議会の特徴は,自殺問題を官民一体となり,保健福祉領域に限定されることなく経済産業,教育,警察,法曹界など総合的立場から取り組み見守る姿勢で地域のネットワークを拡げようとするものです。この協議会に本年度よりメンバーとして加わることとなり,9月の会議へは森岡理事が出席することで了承されました。

2011(平成23)年8月14日(日)10:00 〜11:30  グループミーティング
13:30 〜16:30  理事会
8月25日(木)18:30〜 ヘルプラインカウンセラー養成講座
担当者会議
於:高松市男女共同参画センター   ホームページ http://www.griefwork.jp/

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2011(平成23)年6月 ニュースレターダイジェスト第87号

◆6月12日 理事会開催される◆
報告事項
  • 第1回公開セミナー終了
    いよいよ公開セミナーが始まりました。第1回は,2011年5月22日(日)10:00〜12:00溝淵由理顧問による講演「東日本大震災のグリーフワーク〜大震災後のこころのケア〜」でした。本誌後半に報告を掲載しております。第2回は,7月24日講師は杉山洋子理事長です。
    http://www.griefwork.jp/main/k_seminar.html
  • 平成23年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について,申請通り補助金額が決定し,本年の事業が本格的にスタートです。
  • 香川県総務部県民活動・男女共同参画課へ2010年度事業報告を提出し,受理されました。
  • 法務局に役員変更届け,資産変更届けを提出し登記完了しました。
審議事項
  • ◆NPO法人所管庁への届出事務について,今後,手引書の作成,事務の分担をはかること,NPO法人の管理運営について役員が学ぶ機会が必要であるとの意見も出され了承されました。
  • ◆NPO法人管理運営に関する役員研修を今後,開催することの承認を得ました。
  • ◆2011年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業補助金総計額が決定されました。
    1. ヘルプラインカウンセラー養成講座の準備についての進行状況の報告がありました。
      基金事業として,9月開講に向けて,後援依頼,チラシ印刷の発注など,予定どおり進行していることが報告されました。
      今後の予定は次のとおりです。
         6月18日(土)18:30から講師会
         7月14日(木)18:30から第2回担当者会議
         チラシ発送とHPにて広報開始。受講申し込み受け付け開始
    2. 電話相談事業について管理運営について
      ・相談体制,相談室の管理などについて検討していきます。
  • ◆各担当理事からの審議事項
    1. 相談及びグリーフカウンセリング:個人相談の希望があり,今後,他機関との連携について検討する方向。
◆事務局より報告◆
総務省四国行政評価支局から,自殺予防対策に関する行政評価・監視に係る調査依頼がありました。自殺予防に係る推進体制,自殺実態の把握状況,遺族支援の施策の実施状況などに関する照会について,6月22日に回答しました。

◆第1回公開セミナー報告◆
グリーフワークかがわ 第一回公開セミナーを振り返って
グリーフワークかがわ顧問 溝淵由理

去る5月22日(日曜日)、第一回目の公開セミナー『東日本大震災のグリーフワーク〜大震災後のこころのケア〜』が開催されました。朝から雨模様の悪天候のなか、21名(一般10名と会員11名)参加のもと、2時間の講座を担当させていただきました。
本講座はもともと『グリーフワークと私』というタイトルで企画されていましたが、3月11日の震災を受け、急遽内容を差し替えてもらった経緯がありました。あの日以来、自分の中で何かが変わってしまった、と感じていた私は、講座の参加者と様々な気持ちを分かちあい、役立つ情報を提供したいと思いました。
本講座は4つの柱で構成されました。一つ目は、『東日本大震災がもたらしたもの』として被害の現状を伝えました。二つ目は、『被災者の体験を理解する』として、時間経過とともに変化してゆく被災者の心理状態やPTSD(外傷後ストレス障害)の特徴などをとりあげました。三つ目は、『援助者の役割を理解する』として、援助する際の心構えやリスクについて説明しました。最後は、『GWKとしてどうかかわるか』として三つの演習を用意し、震災後の自分の反応や学びを振り返ったり、今後個人や地域でどのように支援活動を行うかについてワークシートを使って考えてもらいました。また講師からの投げかけとして、「頑張って」という言葉を被災者に使うことの是非についてディスカッションしてもらいました。 一般人の素直な気持ちとして使うのはよいが、テレビの司会者がまとめの言葉として使うときは違和感を覚えるとか、ラジオメッセージとしては使えるが、面と向き合っては使い辛いなど、様々な意見の交換がみられました。こうした自由な意見の出し合い、ブレインストーミングは将来私たち自身が被災したときの心の備えになると感じました。
今回の超大規模地震と津波は1万5千人以上が死亡、8千人近くが行方不明(6月14日現在)という甚大な人的被害をもたらしました。地震直後に電源を喪失した東京電力福島第一原子力発電所ではメルトダウンが発生、3ヶ月たった今も高濃度の放射性物質を大気中や海中に放出し続けています。まさに映画や小説のできごとのようなことが突然現実となったことに私たちは衝撃を受けました。しかしながら、漢字で「危機」とは「危険と機会」を意味するように、この喪失は貴重な学びの宝庫であるとも考えられます。どんな学びを発見できるかは私たちの努力次第なのだと思います。
私個人としては、あの日、自分は生まれ変わったように感じています。以前は瑣末なことに囚われて実行できていなかったことを、少し勇気を出して実行するようになりました。子どもの遠い将来を心配するよりも、毎日元気で帰宅することに感謝するようになりました。これまで海外を転々としてきましたが、日本特有の風土や文化、国民性を心より誇り、次世代に継承していきたいと思うようになりました。また、政治家や官僚や大企業の幹部よりも一般人のほうが危機に対処する叡智や底力、レジリアンシーに優れていると確信できたことが大きな自信と学びになりました。
今回は講座後のアンケートを実施しなかったので具体的な受講者の評価や反応は不明ですが、少しでも役に立つ情報を提供できていたら幸いです。このような機会を与えてくださったGWK、また資料の準備や会場設営などをしていただいたGWKスタッフに感謝し、講座報告とさせていただきます。

   ☆☆☆☆☆

グリーフワークかがわ 第一回公開セミナーに参加して
グリーフワークかがわ会員 児玉ルミ子

5月27日に第1回公開セミナーが行われました。今回はグリーフワークかがわの顧問溝淵由理さんによる、東北関東大震災後のグリーフワーク〜大震災後のこころのケア〜というテーマでの講演でした。参加者は21名。会員以外の方々も多数出席されていました。
講演ではまず東北大震災の現時点での被害状況が話されました。次に、被災者の体験を理解するために、被災者の一般的な心理の変化について話されました。その中で、喪失感は一方向に再生するのではなく、行きつ戻りつしながら螺旋を描くように再生に向かうこと、現在(5月)は日本全体が「がんばろう日本」をスローガンに、高揚感に包まれたハネムーン期といわれる時期にあることなどを学びました。その次に、実際に援助をすることになった場合の心構えついて、「がんばろう」という言葉を例にして、日ごろどのように使っているかなど、参加者数名ずつで話し合われました。相手を励ますときに「がんばろう」と、たやすく使ってしまいがちだが、時と場合によっては相手を傷つけてしまうこともあるため、慎重に使わなければならないという意見が多くありました。さらに、震災が自分にもたらしたインパクト(震災直後)や今回の震災で失くしたものやみつけたもの、被災者援助のために今の私にできることなどを書きだし、数名の方々と意見交換を行いました。
震災後、何か自分にできることはないかと気は焦るものの、何もできず、無力だなあと気が滅入ることもありました。しかし今回のセミナーで自分自身を振り返り、今できることを整理して考えることで、直接被災地へ行って援助はできなくても、間接的に行えることもあるとわかりました。今後も被災地の復興状況に関心を持ち続け、何かの機会があれば対応できるように、備えておこうと思います。

☆公開セミナー 予定
第2回   2011年7月24日(日)10:00〜12:00 グリーフワークとの出会い 杉山洋子
第3回 2011年9月25日(日)10:00〜12:00 グリーフワークと電話相談への思い   古澤光子
第4回 2011年11月27日(日)10:00〜12:00     喪失と再生について 池島邦夫
第5回 2012年1月22日(日)10:00〜12:00 絵本を通して喪失を考える 曽利真弓
第6回 2012年3月25日(日)10:00〜12:00 喪失と自分さがし 花岡正憲

2011年7月12日(日)      10:00〜 11:30  グループミーティング
2011年7月14日(木)      18:30〜 21:00  ヘルプラインカウンセラー養成講座
担当者会議
2011年7月16日(土)      16:00〜      ヘルプライン電話相談担当理事会議
2011年7月17日(日)      13:30〜      理事会

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2011(平成23)年5月 ニュースレターダイジェスト第86号

◆5月8日 第1回通常総会開催される◆
  • 2010年度事業報告及び収支決算について承認されました。
  • 役員改選については,大須賀理事が退任し,新理事は,池島,植田,杉山,曽利,花岡,古澤,村上,三好,森岡の9名,監事は稲田,藤川の2名が承認されました。
  • グリーフワークかがわの拠点として物件を確保したことの報告がありました。

◆5月8日 理事会開催される◆

報告事項
  • 2011年度第1回通常総会について
     2010年度事業報告並びに収支決算報告の承認が得られたこと,新理事に9名が,監事に2名が,それぞれ選出されたとの報告がありました。

  • 市民税,県民税の手続きについて
     手続が終了しました。

  • 拠点の確保について
     家具調度品を整えて行く予定があるなかで,会員や関係者から必要物品等の寄贈も期待しているとの呼びかけがありました。なお,電話相談事業の開設準備に伴う相談員の管理のためのルール作りを急ぐ必要があるとの意見も出されました。

審議事項
  • 理事長並びに副理事長の選任
    互選により,理事長に杉山洋子が,副理事長に池島邦夫が選出されました。

  • ヘルプラインカウンセラー養成講座について
    全日程の講師が確定しました。担当者会議を5月19日(木)に開催し,具体的な準備を進めていきます。

  • 公開セミナーの運営について
    定例会事業の名称について,啓発事業の目的を踏まえ「公開セミナー」という名称に変更することで了承されました。5月22日開催の第1回当日の役割分担,チラシのレイアウトと印刷について承認されました。

  • 各担当理事からの審議事項
    1. 啓発普及:書籍出版の提案については継続審議事項とすることで了承されました。
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新理事体制のごあいさつ
2011年5月8日
グリーフワークかがわ理事長
杉山洋子

法人設立時(2009年11月19日)に就任した理事の任期満了により,2011年度第1回通常総会(通算第4回)において新理事が選任され,第18回理事会において理事体制が決定いたしました。2011年度理事体制は次のとおりです。

理事長  杉山洋子
副理事長 池島邦夫
理事  植田夕香,曽利真弓,花岡正憲,古澤光子,三好千秋,村上美智子,森岡悦子
監事  稲田ひとみ,藤川和代

新体制では定款で定める上限数の9名に増員しました。相談,教育研修,技術援助,人材育成,普及啓発それぞれの事業の連携といっそうの充実を図り,「地域でグリーフワーク」の推進に努めてまいります。
このたび理事を退任される大須賀桂子さんにおかれましては,当会の前身であるグリーフワーク研究会の発足準備の段階から長期にわたりご尽力くださいました。会員を代表し,心から感謝申し上げます。
3月11日に起きた東日本大震災は,極めて甚大で深刻な喪失体験であります。しかし,起きたことは確かに人知を超えるほどのことかもしれませんが,喪失体験の支援というつながりは,つねに粛々と進めていくべきなのではないかと思います。グリーフワークかがわは,これからもしっかりと根を下ろした活動に取り組んでまいります。今後ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
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公開セミナー 第2回 おしらせ

と き  7月24日(日)10時から12時
ところ  高松市男女共同参画センター

      高松市錦町1-20-11 TEL(087)821-2611
講 師  杉山洋子(グリーフワークかがわ理事長)
テーマ  グリーフワークとの出会い
参加費  500円
予約の必要はありません。当日会場へお越しください。


人生のいかなる変化も喪失を伴い,そこには成長の可能性が秘められています。しかし,そのことに気づかれないまま,混沌とした感情のなかで,苦しみが続くことがあります。グリーフワークとは何かを紐解くことは,喪失が日常の一部であることに気づくチャンスになると思います。第2回では,グリーフワークと出会い,語ることによって,こころが支えられることをお話ししたいと思っております。

《講師紹介》 杉山洋子(すぎやまようこ)
NPO法人グリーフワークかがわ理事長。グリーフワークかがわの前身であるグリーフワーク
研究会が主催した公開学習会から参加するようになり,現在はグリーフカウンセラーとして,
喪失体験者への支援とグリーフケアに関わる人材育成に携わる。

2011年6月12日(日)          10:00〜 11:30 グループミーティング
13:30 〜     理事会
於:高松市男女共同参画センター   ホームページ http://www.griefwork.jp/

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2011(平成23)年4月ニュースレターダイジェスト第85号

◆理事長あいさつ◆

グリーフワークかがわ2011年度のはじめにあたり

東日本大地震の発生から一月が過ぎました。テレビや新聞では,いまなお生々しい被災現場の光景と困難を極める支援の様子が映し出されています。被災地から遠く離れた私たちの身近なところでも,被災者支援や復興支援に向けて慌しい人の動きが見られます。一日に何度も余震の速報が入ってくるのを見聞きするにつけ,被災者の方々が,一日も早く落ち着きを取りもどされ,生活の再建に向けて着実な歩みを重ねていかれることを願わずにはいられません。
今回の震災では,原子力発電所の被災は,大きな被害と不安をもたらしました。事態の早い終息が望まれます。しかし,今回のできごとは,これまでのモノやエネルギーの供給と消費のあり方を考え直す機会にもなりました。昨日よりも今日,今日よりも明日と,より豊かでいたいという欲求は,人々の英知の源泉でもあり,技術革新は,私たちに多大な恩恵をもたらしました。一方,運転手一人しか乗らない車で大気汚染や交通渋滞を引き起こし,日々大量に消費される紙は森林破壊をもたらし,溢れるほどの商品が並ぶ量販店は深夜まで買い手を待って煌々と明かりがともります。私たちは貪欲にモノとエネルギーを求め,飽くなき消費を繰り返す中で,規範意識が薄れつつあることも事実です。私たちがこのたびの震災から学ぶとことがあるとすれば,自ら進んで慎むこと,すなわち真の「自粛」とは何かと問い直すことではないでしょうか。そのための変化にともなう喪失と向き合うために,私たち一人ひとりの心の作業が求められているといえるでしょう。
私たちの行く手を照らしてくれる指針として,当会発行の冊子「喪失を克服するためのハンドブック」にも引用されているラインホールド・ニーバーの言葉をご紹介いたします。
神様,私たちにお与え下さい。
変えられないものをそのまま受け入れる冷静さと,
変えられるものを変える勇気を。
そして,変えることのできるものと,変えることのできないものを見分けるための知恵を。
グリーフワークかがわは,2011年度は,喪失とグリーフワークの啓発事業として定例会の開催を,そして人材養成事業としてヘルプラインカウンセラー養成講座を企画しています。また,心の危機にある人へのサポートネットワークのひとつとして,電話相談の開設も準備中です。喪失をめぐる心の危機にある人への支援は,当法人の使命であり,中心的事業でもあることは,いうまでもありません。今年度も,認定グリーフカウンセラーに対する継続的な研修など,人材育成を主要課題として取り組んで行く考えです。

2011年4月11日
グリーフワークかがわ理事長 杉山洋子



◆第17回理事会が 開催される◆

4月10日(日)高松市男女共同参画センターにおいて以下の
内容について報告・承認されました。

《報告事項》
  1. 会員および非会員の方からの寄付について報告がありました。
  2. 定例会の各方面周知については,会員それぞれで広報の役割を担うこととします。

《審議事項》
  • 1.役員改選について
     2011年度 第1回通常総会(5月8日実施予定)の役員改選において,次期理事を再任の7名に新任2名を加えた9名体制とする事務局案を諮ることが承認されました。

  • 2.2010年度事業報告,収支決算案について
     担当理事より2010年度事業報告書並びに収支決算書が示され,審議の結果,事務局案どおり承認されました。

  • 3.市民税,県民税減免手続きについて
     理事長より平成23年度法人県民税の減免手続きを行う旨の報告があり,了承されました。

  • 4.2011年度香川県地域自殺対策緊急強化基金事業について
     理事長より,人材養成事業「ヘルプラインカウンセラー養成講座」の準備状況と今後の担当者会議の開催予定等についての報告がありました。今後,電話相談実施要領の策定において詳細を決定していくことが承認されました。

  • 5.定例会の運営について
     定例会(第1回は5月22日開催)の会場および当日の役割分担等,準備状況についての報告が行なわれました。今後も引き続き,定例会担当者が中心となり協議をすすめて行くことで了承されました。
     また,高松市男女共同参画センター主催事業の「市民企画講座」に応募申請(選考後,助成金あり)を行うことが理事長より提案され,了承されました。

  • 6. その他各担当理事からの審議事項
    1. 啓発普及:西日本放送ラジオより出演依頼があり,理事1名が出演(4/22)予定
    2. 技術援助:なし
    3. 相談及びグリーフカウンセリング:なし
    4. 教育研修:なし
    5. 人材育成:なし
    6. 管理運営:「会費納入のお願い」に関する文書の作成案が了承され,総会に欠席の会員宛に送付予定

2011(平成23)年5月8日(日)     10:00〜 11:30 グループミーティング
13:00 〜14:00 総会
14:15 〜16:00 理事会
於:高松市男女共同参画センター   ホームページ http://www.griefwork.jp/

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